ちばのやま     トップページへ戻る  やまメニューへ戻る


志駒愛宕山 225.0m 富津市 房州アルプス無名峰 267.0m 富津市
歩行時間3時間40分 歩行距離11km 山遊日06/04/09
参考図書 千葉県の山(山と渓谷社)、房総山岳志(崙書房出版) 1/2.5万地形図(鬼泪山・金束)
行 程 下沢公民館07:32→陽気の湯07:42→地蔵堂の滝08:09→林道鹿原線入口08:27→峠08:42/8:51→房州アルプス入口09:13→志駒愛宕山分岐09:26→愛宕山山頂09:34→志駒愛宕山分岐09:46→地獄のぞき10:02/10:07→267mピーク10:24→内台入口10:58→下沢公民館11:25
消防小屋と下沢公民館前駐車場 志駒川の新緑
 このコースは12月の末に一回歩いているのですが正月のパソコントラブルで写真が無くなってしまったために新緑の時期を待っていました。
 国道465号線から県道182号線(上畑・湊線)を南下するか、長狭街道の横根峠から北上すれば紅葉の名所のここに来られます。消防小屋と下沢公民館の前にある駐車場に車を止めて出発点としました。
山中温泉陽気の湯





 紅葉の名所は桜の名所でもありました。志駒もみじロード(県道182号線)を桜とモミジの新緑を楽しみながら北上すると10分ほどで日帰り温泉「陽気の湯」が左(西)に見えてきます。
東郷橋から見える地蔵堂の滝








 さらに30分ほど北上すると東郷橋の欄干越しに地蔵堂の滝を右側に見ることが出来ます。この先の左側の公民館前も駐車が可能です。
志駒川の渓谷美










 右手に環南小学校を見送り、道尾橋に着くと橋上から志駒川の渓谷美を楽しむことが出来ます。12月末に来たときには終わりかけの紅葉でしたが、それでもなかなかのものでした。
 出発地点では志駒川は右(東側)にあったのですが直ぐに左に変わり、またここからは右側を流れるようになります。
林道鹿原線入口 大型車の車止め
 橋の付近から大きく右にカーブをきった頂点の左側が林道鹿原(しっぱら)線の入口となりV字型に戻るように左折します。
 ここから西に向かって緩やかな登りになるのですが産廃投棄の被害があったのでしょうか大型のトラックに入り込まれないように車止めが設置されています。
右(東)に見えるもみじロード









 登りが急になり、つづら折りを繰り返すと峠のような所で急に視界が開け右側(東)にもみじロードが見えてきます。
休憩小屋






 前に来たときにゲートボール場かと思い優雅なものだなぁ〜と思っていたのですが、峠の左側にあるこの場所はどなたかの休憩小屋のようです。ちょっと拝借して休憩場所としました。
西側に見える鹿原の集落 西側に見える鹿原の集落と浦賀水道
 峠から先は南西に向かう緩やかな登り道になるのですが所々が谷に切れており左右に展望が開けます。特に右側(西)に見える鹿原集落の菜の花が綺麗で右奥には浦賀水道や東京湾観音が見えました。
豊岡愛宕山や郡界尾根









 左側(東)にも関大塚山や豊岡愛宕山、さらに奥の方には高宕山のある郡界尾根が見渡せます。
鬼泪山から鹿野山









 右側の景色の右端(北)には鬼泪山から鹿野山にかけて見ることが出来ます。
房州アルプス入口



 そうこうしているうちにT字路に突き当たります。右(北)が鹿原の集落に向かう道で、左が房州アルプスの入口となり、まつど遠足クラブ一年さくら組と記された可愛い案内標識が迎えてくれます。
 千葉の尾根道にしては珍しく広いのですが、ゴルフ場建設に用意され頓挫したためにそのまま残った道なのだそうです。
西側の山並み 西側の山並みと浦賀水道
 歩き始めてしばらくする右手(西側)の木々の間に視界が広がります。冬には左の山の後ろに富士山が見えていたのですが春の時期は晴れていてもなかなか見ることは難しいのでしょう。右手には浦賀水道が見えます。
手製の階段







 入口から10分ちょっとの所で手製の階段が左手に現れます。ここが志駒愛宕山の分岐で左(東)に広い道が続きます。
志駒愛宕山 山頂分岐





 木々の間から右前方に見えるのが志駒愛宕山です。軽四の四駆なら通れそうな山道が東に続いています。
 分岐が現れたら右に進むと直ぐに山頂です。この前はここで猿を見つけたのですが今回は出会えませんでした。
愛宕神社 東に下る表参道
 山頂には愛宕神社が祀られており、神社の後ろ側から登ってきたことになります。先には表参道の階段が続いています。今度は下の方からも登ってきたいものです。
愛宕神社奥の院






 先がありますので戻ることにしましょう。それにしてもこの神社は拝殿と本殿が別々になった立派な造りです。さほど集落の戸数も多いとは思えませんが、よほど信仰が厚いのでしょう。
鬼泪山と鹿野山








 戻る途中で右側(北東)に木々の間から鬼泪山と鹿野山が見えました。
手製の階段上の石祠






 先ほどの手製の階段を登ると小ピークになっており石祠が祀られています。
分岐を南に向かう






 ここから先は道が細くなります。といっても基礎になる道幅は同じなのですが刈り払いと踏み蹟の関係で実際に歩ける幅が細くなっているのです。
フデリンドウ








 尾根道の途中でフデリンドウを見つけました。春に咲くリンドウがあるとは、調べるまで判らず不思議に思っていました。
キジムシロ










 キジムシロも賑やかに咲き誇っていました。
北東に見える鬼泪山と鹿野山 東に見える高宕山などの郡界尾根
 分岐から15分ぐらいで左側(東北東)が切り落ちた地獄のぞきに到着します。ここからの展望は絶景で、鬼泪山と鹿野山から高宕山まで見渡せます。ここで景色を楽しみながら小休止をしました。
西に見える山々








 右側は木立が少しうるさいのですが、それでも山々を見渡せます。左奥の山は方向からすると鋸山なのですが、どうなんでしょうか。
267ピーク












 同じように展望を楽しめる露岩のテラスを過ぎ、右前方に小高いピークが見えるところから急に道が細くなり、右(西)に巻くように下り始めます。
267ピーク分岐 267ピーク二等三角点梨沢
 見事なマテバシイの自然林に変わり西南の方向へ登り始めると267ピークはもうすぐです。前回は尾根筋の分岐に気が付かず巻き道から右手山頂に登ったのですが、シーズン後半で踏み蹟がよりはっきりしたのでしょうか、迷わず右側の尾根道を進みました。
 山頂からは真っ直ぐに進んでも降りられるのですが急なので左に降りて巻き道と合流した方が安全です。
七曲がり










 巻き道と合流した後は七曲がりといわれるつづら折りの急な下りとなります。
谷越えに見えるもみじロードと遠景に郡界尾根 斜面に続く山道
 マテバシイの自然林を抜けると、このコース最大の難所を迎えます。急勾配の斜面に付けられた山道なので注意が必要です。特に雨の日などは通るのを避けた方が無難かもしれません。
 しかし、ここから左手に見える景色はなかなかのものです。谷越えに志駒もみじロード、遠景には豊岡愛宕山、さらにその左後ろには高宕山が見えます。
ミカン畑と水仙






 ミカン畑が見えてきたら内台入口はもうすぐです。テープの目印が左右に有って混乱させるのですが畑の所で左に巻いて進みます。
民家の前で迎えてくれるワンちゃん






 左手に桜、右手にミツバツツジを見ながら右に上がるとワンちゃんに迎えられて民家前の道路に出てきます。この道は私有地と思われますのでありがたく通してもらいましょう。この写真は通り過ぎてワンちゃんにバイバイをしているところです。
内台入口








 民家前の道を進んだところが内台入口です。ここにも「まつど遠足クラブ」の指導標が出ています。ここからV字型に左(東方向)に下るようになります。
内台から東に見える山々










 内台から東の方向を見たのですが遠くに見える山は三郡山あたりなのでしょうか。
シャガ











 道路脇にはシャガが咲いていました。
右側に見える農家










 長閑な里山らしい雰囲気です。田圃にはもう水が張られて田植えの準備が進んでいました。
左側に見える農家








 つま先が痛くなるほどぐいぐいと下っていきます。
 内台から30分ほど歩き、勾配がなだらかになり右手に志駒川支流の渓谷が見えてきたら、程なく出発地点に戻り着きます。
困った話
 今回の山遊びを楽しませてくれたものに新緑と桜の他に未だ下手くそなウグイスの鳴き声があった。野鳥に詳しい友人から聞いた話によると春先のウグイスは未だ幼いために泣き方が下手で成長と共に上手に鳴けるようになるのだとのことである。
 ところが困ったことに、この項をまとめるにあたり、どの辺りで鳴いていたのかが思い出せない。メモをとることは面倒なのでやったことがない、デジカメの写真情報だけを頼りに書いている限界が、この辺に現れるのである。

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