ちばのやま     トップページへ戻る  やまメニューへ戻る


軍荼利山 ぐんだりさん 約70m 長生郡一宮町
歩行時間1時間45分 歩行距離4.8km 山遊日07/01/28
参考図書 千葉県の山(山と渓谷社)、房総山岳志(崙書房出版) 1/2.5万地形図(上総一宮)
行 程 洞庭湖駐車場10:37→軍荼利山分岐10:57→東浪見(とらみ)寺入口の石段11:22→奥の院11:31/11:37→軍荼利山分岐12:09→洞庭湖駐車場12:27
洞庭湖記念碑 洞庭湖
 県道85線から一宮町営の憩いの森に向かい、そこを出発点にしようとしたのですが改修工事中のため閉園だったので洞庭湖の記念碑前にある駐車場を利用しました。
 周辺には農業用水の堰が他にも沢山あるのですが、ここはそのはしりだったのでしょうか享保というのですから江戸時代の中期に一宮藩主9代加納久通が手がけて江戸後期の天保に14代の久微が完成させた6.8hrの堰で桜も植えられ町民の憩いの場所としても利用され続けているのだそうです。
軍荼利山、憩いの森分岐






 駐車場前から洞庭湖沿いに西へ進むと、程なくして関東ふれあいの道「大海原を望めるみち」の軍荼利(ぐんだり)山から東浪見(とらみ)駅へ向かう道と憩いの森を経て睦沢公民館(睦沢町上之郷)に向かう道との分岐になりますので湖畔沿いに南西方向(左)へ進みます。
洞庭湖








 釣りの名所にもなっているのでしょうか、何人かのルアー竿を持って彷徨い歩いている人と出会いました。
 ちなみに右上に見える電波塔のある場所が、この辺で一番高く79.5mです。
車両通行止めの軍荼利山方面 軍荼利山分岐
 南西に向かっていた尾根道が、南方向に変わり、しばらく進むと東に進む軍荼利山方面への分岐となります。
南から東に見える一宮カントリーゴルフ場











 右側(南)に一宮カントリーゴルフ場が見えて来ますが、東側に広がっておりずうっとお供をしてくれます。
東に進む尾根道








 尾根上の一本道なので分岐後、東に真っ直ぐ進んでいるように感じるのですが地形図を見ると、東に向かっていたのが左にカーブして北に戻り、しばらくしてから右にカーブし、再び東に向かっているのです。
崩落地 ゴミの不法投棄
 分岐点にあった車両通行止めの案内はこの崩落のためだったのでしょう。覗いてみたらゴミの不法投棄、困ったものです。
尾根の最高点らしき所は私有地










 尾根上のダラダラ歩きが続きます。この辺が最高点かなと思って進んでみたら私有地らしく別荘のような建物がありました。
東浪見寺の石段入口 仁王門前の石段
 右手に大きな堰を見送り、しばらく進み、やがて尾根道が下りとなり、更に下り終えようとする頃に右側には小さな堰、左側に軍荼利山東浪見寺が見えて来ます。今日は祭礼らしく露店が立ち多くの参拝者で賑わっていました。
 東浪見寺には先ほど通ってきた尾根道の北側を西に向かって石段で登り返して進みます。石段はいくつかに別れており、二つの石段を登り切ると仁王門になります。
紅梅










 途中には紅梅が何本も植えられており、ちょうど満開でした。
手水石











 仁王門を抜けると広い境内になり右側に手水石があります。
東浪見寺本堂







 最後の石段を登ると本堂の前に出てきます。寺なのにしめ縄が張ってあるので可笑しいと思い調べてみたら明治維新の時に出された神仏分離令のもと、廃仏毀釈運動により無理矢理に神社にされて、やっと昭和17年に寺に戻ることが出来たとのことで、神社時代の名残なのでしょう。
鐘楼











 本堂の右横、鐘楼の前では甘酒が振る舞われていました。
愛宕神社入口 愛宕大権現
 鐘楼の反対側(南)が小高い山になっており愛宕神社の入口です。一登りすると愛宕大権現が祀ってありました。
樹間から東浪見駅方面を見る








 樹間からは東側に東浪見駅方面の景色をかいま見ることが出来ます。スダジイを初めとした自然林で県の天然記念物に指定されており、のんびりと眺めていたいのですが祭礼のためか氷川きよしの歌がラウドスピーカーから流されており、うるさくてたまりません。這々の体で逃げ出してしまいました。
 これが失敗の元、後で調べて分かったのですが本堂には大同年間(806〜809年)と言いますから平安時代後期の軍荼利明王像が祀られており1月28日の祭礼の時だけ開帳になるとのこと、せっかくのチャンスだったのに見過ごしてきてしまったのです。
鳥居を潜り東浪見駅方面へ








 石段を下りた後に神社時代の名残である鳥居を潜ってから東に進みJR外房線を過ぎたところで右折(南へ)するのが関東ふれあいの道なのですが車に戻るために洞庭湖の方へ戻りました。
洞庭湖










 駐車場の奥にある祈念碑の所からもう一度、洞庭湖と南西方向に進んだ林道を振り返って見ました。
駐車場の東の堰








 駐車場の東側にも林の先に堰があります。地形図で見たら洞庭湖は四つの堰の集合体のようです。

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