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鴨川富士 208.7m 鴨川市
歩行時間2時間(3時間) 歩行距離4km(4.5km) 山遊日06/12/16
参考図書 房総山岳志(崙書房出版) 房総のやまあるき(新ハイキング社) 1/2.5万地形図(鴨川)
行 程 打墨神社11:51/11:57→村道入口12:04→登山口12:13→給水タンク12:27→浅間神社跡12:39/12:41→西峰(展望地)12:53/12:55→山頂三角点13:08/13:12→北尾根の北端13:31→トンネルのある新道13:49/13:55→立岩観音北登り口14:02→立岩観音14:16/14:27→北尾根の北端14:37→立岩観音14:42→立岩観音参道入口14:54→打墨神社15:07
打墨神社







 久留里街道を南下し国道410号線から県道24号線に変わり、更に鴨川有料道路となり、再び24号線となって2km程進んだところで信号の先の左手に公衆電話ボックスと消防施設の建物と広場、その奥にこの打墨神社が見えてきます。
打墨神社拝殿 打墨公会堂
 消防施設前の広場に車を停めて打墨神社に向かいました。拝殿の右側に打墨公会堂があり簡易ですがトイレも設置されています。
集落へ入る簡易舗装道路










 県道へ戻り左手に鴨川富士を見ながら鴨川方向(南)へ向かいます。バス停峰仲を過ぎた先で山裾の集落に入る簡易舗装の道を左(東)に進みます。
門柱横にお地蔵さんのある農家入口








 T字路の交差点の手前で門柱の前に2体のお地蔵さんがある農家の私道を通らしてもらい北に進みます。
小屋の横にアジサイ、畑の奥に夏ミカン スイセン





 田圃の縁でスイセンが満開です。
 右にアジサイ、左に小屋を見て畑の奥に進み2本の夏ミカンの後に向かいます。
杉の木に目印がある踏み跡 給水タンク
 杉の木にテープの目印がある所が入口のようです。半藪状態の所を進むと水源地なのか少々じめじめした場所になり、左手(西側)の笹藪に紫テープの目印が下がっているので、そちらに進みました。
 ガイドブックには丸太橋の右手とか、コンクリート水槽の左横を上がると書いてあるのですが笹藪を抜けてから早めに杉林を登ったようで左下に給水タンクが見えてきました。
西側の自然林 大正4年5月奉納の手水石
 給水タンクを過ぎた頃から先ほどまでの不明瞭さと比較したら信じられないほどはっきりした山道になり、西に向かっていたのが北側に変わり、杉林から自然林に変わったあたりで東に向かう尾根道になります。
 尾根を登り切った所が浅間神社跡です。大正四年五月と記された手水石がありますので取り壊されたのは近年になってからのようです。
石柱 散乱した瓦と鬼瓦
 ご本尊の浅間様は先ほどのT字路の先に移されたのだとか、この石柱があるだけで瓦と鬼瓦が散乱していました。
打墨神社近くの集落










 稜線は東西に延びており東に進みます。樹間から打墨神社近くの集落が見えます。
細尾根の鞍部 ヤマモモの後に手水石と壊れた祠
 しばらく進むと急降下し鞍部になり、そこから急登した所が西峰でヤマモモの古木の後に手水石と壊れた祠があります。
東に見える鴨川の海










 山頂は東から南にかけて開けており絶景地です。
 ちょっと薄曇りで残念なのですが東に見える鴨川の海です。
南東方向には鴨川市街地












 南東方向には鴨川市街地と嶺岡山系の山が太平洋に切り落ちているのが見えます。
南に見える嶺岡山系












 南側には嶺岡山系の山々が連なっています。
小ピーク 小ピーク
 再び急降下すると快適な尾根道歩きが続きますが途中に小ピークが二つ出てきます。誰かが悪戯で浅間神社跡の壊れた瓦をここまで運んできたようですが歴史を正しく残すためにも、こんなことは止めていただきたいものです。
三等三角点浅間山 万延元年の石祠
 更に一登りした所が三角点峰です。石祠には万延元庚申五月吉日、世話人村中と記してあります。
富士講の石柱 北側に下る
 石祠の奥にこのような石柱もありました。これはガイドブックによると富士講のものらしいとのことです。ここからは北側に一気に下ります。テープの目印があるので何とかなるのですが少々不安になります。
北に向かう尾根道 途中の大岩の小ピーク
 確実に北に向かう尾根道の頂点を歩くことが肝要です。おっちょこの小生は左の谷に降りすぎ、慌てて方向を修正しました。途中にはこの様な大岩の小ピークも現れて左側を巻いて進みます。
北尾根の北端 後を振り返る
 北尾根の北端まで来ました。この先はかなりの急勾配で踏み跡も定かではありません。このまま下に降りるか、それとも戻るべきかと悩んだのですが、下には舗装道路が見えるし赤テープの目印もあったので木に掴まりながら強引に下りました。
笹藪の下に舗装道路 笹藪を振り返って
 目印は最初にあっただけで見あたらなくなってしまいました。それでも舗装道路は直ぐ下に見え、工事中の重機の音が近くに聞こえるので、そのまま進みました。
 樹間の藪はさほどではなかったのですが最後の所で背丈を超える笹藪と出会ってしまいました。スパッツは何時もザックに入っているのですが面倒なので省略、そのまま突っ込んでしまったために靴にはゴミが入るわ、体中が埃だらけになってしまいました。
舗装道路、先には工事中の重機










 舗装道路に出たといっても未だ崖の上です。コンクリートを流す前で鉄筋が階段状になっていたために何事もなく下りられたのですが、まさにヒヤヒヤものです。
下りた地点よりも少し西に行った斜面 舗装道路のトンネル 打墨神社手前の信号方向
 この舗装道路は打墨神社手前の信号につながる道で東西に走っており、現在先(東)の方で崩落があり通行止めとなっています。
 少し西に進んでから見上げてみたら、この辺の方が傾斜も緩く藪も薄そうです。どうも最悪の場所を下りたのかも知れません。
立岩観音北登り口 トンネル上の立岩観音北登り口
 少し落ち着いてくると考えもいくらか出てくるようで立岩観音から北尾根に行けるということを思い出したので探してみました。
 トンネルの西側にテープの目印が見つかりました。ちょっと覗いてみたら微かな踏み跡が続いています。トンネルの上からと言う情報もあったので、更に進んだら、こちらにも薄の間に踏み跡がありました。
立岩観音堂 立岩観音堂
 結果的にはどちらからでも登れるようです。昨夜の雨のため少々ぬかるんで滑るのですが急勾配を進むと右側に立岩観音堂が見えてきました。
岩壁の仏像群 北峰の北端 岩壁の上の岩
 一息ついて食事をとると、更に余裕が出てきます。先ほどの北尾根の北端はこの上の筈です。どうしても確認してみたくなり、行ってみました。
 やはり、そうでした。10分も登ったら北尾根の北端でした。真っ直ぐに北に下りるのではなくて北西に進まなくてはいけなかったのです。立岩観音堂の岩壁の上部を足下に見ながら己のおっちょこぶりに感心をしてしまうのでした。
岩壁を見上げて 溶けかけた石段
 下りはたったの5分です。それなのに道を間違えたことによる1時間のロスタイムに溜息をつきながら再び岩壁を見上げてしまいました。
 溶けかけた石段を下るのですが江戸時代の人は足が小さかったのでしょうか、踏み幅が狭いので小生の大足では半分しか掛かりませんので注意深く蟹足で下りました。
石段下から立岩観音堂を見上げる 大日如来像 古い墓地
 階段を下りると左に池が現れます。そのまま進むと右手に大日如来像、更に先の右側に古い墓地が見えてきます。
竹林の参道入口 舗装道路から参道へ
 竹林を過ぎると茅原になり舗装道路が見えてきます。トンネルの西側約100mの歩道ガードの切れ目が参道入口です。
道祖神






 舗装道路を歩いても面白くないので田圃を横切り民家と民家の間の細い道を通り、打墨神社横の村道に入りました。
 やはりこちらの方が楽しい道です。田圃横の道祖神が鄙びた風景に良く似合っていました。
水が張られた田圃












 種籾を蒔く準備なのでしょうか。こんなに早くから水が張られているとは驚きです。
打墨神社 打墨神社境内
 ようやく打墨神社に到着です。思いの外に時間をとられてしまいました。
鴨川富士



 しばらく24号線を北上し南南東に鴨川富士を眺めてみました。男金山からのイメージが強いので見る方向によってこんなにも違うのかと驚くほどです。
 それにしても面白い山でした。最初に民家の私道を通らなければならないところだけ申し訳ないのですが、尾根道歩きも素晴らしいし、展望もまずまず、立岩観音堂も雰囲気があり、もう少し人気が出ても可笑しくない山だと思いました。

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