ちばのやま     トップページへ戻る  やまメニューへ戻る


石尊山 347.6m 君津市・夷隅郡大多喜町境界 初日山(麻綿原天拝園) 360.m 夷隅郡大多喜町
歩行時間6.0時間 歩行距離14.0km 山遊日06/01/28
行 程 山の駅08:15→石尊山山頂08:45→大多喜方面(小倉野)分岐09:20→もみ太郎10:00→初日山(麻綿原天拝園)11:15/12:15→大多喜方面(物見塚)分岐14:30/14:50→山の駅15:20
参考図書 千葉県の山(山と渓谷社)、房総山岳志(崙書房出版) 1/2.5万地形図(上総中野)
直売所「山の駅」



 数年前に30名のグループが遭難騒ぎとなり有名になったコースですが、去年の春、新聞に30年ぶりに整備されたことが掲載された時から、山ヒルの心配のない冬に歩いてみようと考えていました。
 国道465号線から清澄街道にちょっと入ったところに登山口があります。一週間前に降った雪が残っていましたが何とか直売所「山の駅」の脇に駐車することができました。
七里川温泉「沖津屋」








 すぐ先の七里川温泉「沖津屋」横の簡易舗装の道を通って石尊山に向かいます。
表登山道、裏登山道分岐





 先の一軒家までの舗装が切れると、雨水で抉れたような一段低くなった山道を登ります。
 右に行くと麻綿原を経て清澄山に向かう道と一緒になる裏登山道と、左が表登山道の分岐に出ますが、とりあえず表登山道を進みました。
林の中の溶けかかった石段 山頂の大きな石の祠
 程なくすると右側の林の中に溶けかけた長い石段が見えてきました。雪が残っていることもあり今日は裏街道が正解でした。所々の危険箇所では四つんばいで慎重に登らざるを得ませんでした。なにせすり減った石段ですから。山頂には大きな石の祠を真ん中にし、左右には少し小振りな石の祠がありました。
裏側から見た石の祠 石尊山山頂標識と二等三角点黄和田
 向かって左側に二等三角点があります。山頂は木立に阻まれて展望はありません。早速、札郷方面の指導標に従って初日山(麻綿原天拝園)に向かいました。
麻綿原・清澄山方面の指導標





 千葉の山に関するホームページなどでも石尊山には登れても、その先が判らないという記事を何度か目にしましたが整備をして下さったお陰で迷うことはありませんでした。感謝いたします。
南西方向の展望、清澄山?








 しばらく進むと右側(南西)が開けてきて遠くの山並みまで見渡せます。清澄山や元清澄山なのでしょうか。
石尊山





 左側(北)には先ほど登った石尊山も見えてきます。二本の電波塔を見て、う沢さんのガイドブック(ひとりごと参照)に電波塔のところからの展望は素晴らしいとの記述を思い出し山頂から足を伸ばさなかったことを後悔しましが、まぁいいかあ、帰り道があるさと思い直しました。
原生林の尾根道








 ここも東大の演習林の一部です。原生林の残された尾根道は歩いていても気持ちの良さは格別です。
石尊山 大多喜町方面
 左側(北東方向)が茅の原になってきて、また展望が開けてきました。石尊山が段々と小さくなっていきます。
モミの巨木 もみ太郎の願い





 尾根道の中間ぐらいのところで面白いものを見つけ思わず顔がほころんでしまいました。
 この先から、ちょっと尾根道を左に離れ山腹を巻くように進むので道を失わないように注意が必要です。
石の祠






 後30分ぐらいのところで見つけました。何なんでしょうか、尾根の縁に石の祠が鎮座していました。
行き止まりの道 右か左か悩む二股
 今回は雪の踏み蹟があるので心配しないで済んだのですが、やはりどっちの道を選べば良いのか悩むような場所は何カ所かありました。要所には指導標があるので、それほど心配はなくなったのですが整備前のことを考えるとぞっとします。どちらも道幅が広いので区別がつけにくいのです。
小湊方面









 左に林道が見えてきて、正面に太平洋が現れたら麻綿原はもうすぐです。
天拝園北斜面と南に見える太平洋








 天拝園が見えてきました。南に輝く太平洋と北斜面の雪景色が素晴らしい雰囲気を出しています。
妙法生寺(あじさい寺)








 初日山山頂直下に到着です。あじさい寺として有名な妙法生寺の本堂が足下に見えます。
初日山山頂から天拝園を見る








 まずは山頂を踏んでおきましょう。少し早めなのですがここの直下、天拝園の日だまりでランチタイムとしました。
関東ふれあいの道指導標



 お腹もいっぱいになったし、ポカポカ陽気の日だまりで眠くなってしまいます。せっかくですからお寺の方にも行ってみることにしました。
 内浦山県民の森から麻綿原(天拝園)、清澄山、元清澄山と続く関東ふれあいの道になっていますので、ここにも仰々しい指導標が立っていますが尾根道にあった手造りの指導標の方が好きだというのは偏屈なのでしょうか。
妙法生寺の本堂 天拝園に入る山門
 周りに民家もないのに立派なお寺さんです。雪景色の中で風格が増しているようにも感じました。ちょっと由緒なども調べてみようかな。
大多喜方面(物見塚)分岐




 麻綿原からは清澄山に向かうのが一般的なのかもしれませんが、車のために行きと同じ道を大多喜方面(物見塚)分岐まで戻りました。指導標には6km2時間と書いてありましたが、雪道なのでもう少しかかってしまいました。
電波塔 電波塔

 石尊山山頂を左にして進むと林の中から電波塔の足下に行けました。左の電波塔の脇を進んだら直ぐに山頂でした。右の電波塔は下のもので脇の舗装道路を進むと物見塚に行くようになっているようです。肝心の展望は木立に阻まれて全くありません。房総山岳志には茅が伸びて展望が無くなったと書いてありますから、もう少し舗装道路を下った様子を言っているのかもしれません。
七里川温泉の駐車場









 先ほどの分岐まで戻り、裏登山道経由で下山しました。途中の左側に開けたところがあったので覗いて見たら七里川温泉「沖津屋」前の駐車場が見えました。出発時点では早かったのでそれほど車がありませんでしたが満車状態です。清澄街道を通るたびに車が溢れていますので人気の高い温泉なのでしょう、何時か入ってみたいものです。
 沖津屋の脇を通るときに風呂に入っている人の声が聞こえてきました。どうも露天風呂のようです。ますます興味がわいてきました。

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