日本列島 山だらけ トップページへ戻る 山だらけメニューへ戻る
葉山(村山) △1,461.7m 寒河江市・村山市境界 歩行時間 5時間25分(5時間10分) 歩行距離 10km 参考図書 新・分県登山ガイド 5 山形県の山(山と渓谷社)、山と高原地図 9 朝日連峰(昭文社) 行程 葉山市民荘(畑)駐車場06:40→畑コース入口06:56→・1,021m地点手前雪渓07:18/07:34→見返り坂07:38→聖仏平南端07:51→聖仏平北端08:02→どうたん通りに合流08:29→畑・岩野・奥の院分岐08:37→小僧森08:55→大僧森09:10→大ツボ石09:32→山頂分岐09:38→山頂09:39/09:40→山頂分岐09:41→葉山神社(奥の院)09:54/09:59→山頂分岐10:13→大ツボ石10:21→大僧森10:38→小僧森10:53→畑・岩野分岐11:03→どうたん通りと合流地点11:07→聖仏平北端11:24→見返り坂11:37→畑コース入口11:58→葉山市民荘駐車場12:12 山遊日 09/05/16 |
![]() ![]() |
高校生の時に級友と登った記憶が微かに残っている葉山、自転車で谷地から岩木、湯野沢と北上し岩野から登ったと思うのですが何年生の時に誰と行ったのかさえももう覚えていません。 今回は山形道から向かったので西川ICから国道112号線へ出て畑を通り葉山キャンプ場に車を置こうと考えボロナビをセットしました。山形道で寒河江へ近づくと雪を被った月山に感激し、西川ICを降りてからは半分ほど雪渓が残った葉山を見て気を引き締めながらも順調に走っていたのですが国道458号線沿いの熊野川の谷が深く大きくて葉山キャンプ場へ向かう道が見つからないのです。 燃料も乏しくなったので国道112号線まで戻りガソリンスタンドへ飛び込んで道を教えてもらいました。国道458号線に入ったのは正しかったのですが4kmほど北上したら幸生で右折し葉山市民荘を目指せばよい、右側に駐車場があるとの事だったのです。 葉山市民荘の裏から北上します。駐車場に他の車は1台も無かったのですが、ここは民宿や別荘地になっているのでしょうか人影を見つけてホッとしました。 |
![]() ![]() ![]() |
左カーブし西に向かった所で分岐になりました。少々迷ったのですがエイヤァ−とばかりに車道を西に向かいました。その先で鋭角に右折しキャンプ場に向かったので、結果的にはどちらでも良かったのでしょう。北北西に進むと右(東北東)側に葉山キャンプ場が見えて来て、その先が畑コース入口になります。 |
![]() 後を振り返ったら右前方(南南西)の朝靄の上に山の頭が見えます。方向からすると朝日連峰なのでしょうか。 |
![]() ![]() ![]() |
夏道は直ぐに雪渓の中に消えてしまいました。踏み跡を探したのですが見つかりません。何となく歩きやすいと云うことで左に進んだのですがどうも違うようです。右後ろ(北側)を振り返ったら稜線が見えます。慌てて地形図とコンパスで確認したら何と・1,021地点に向かっていたのでした。 |
![]() ![]() ![]() |
雪渓を引き返し北東に向かう道は無いかと探したら上方(北側)に夏道があり頭上には赤テープのマーキングも見つかりました。気持ちの良いブナの新緑です。見返り坂の道標もあり安心して北東方向に登りました。 |
![]() 左(西)側に月山が見えて来ました。やはりこれを眺めると嬉しくなってしまいます。 |
![]() ![]() |
そろそろ聖仏平に入るのでしょうか。なだらかになり右(東)側の樹間には懐かしい奥羽山脈も見えて来ました。 |
![]() ![]() |
ここで圧巻されるのはやはりこの景色でしょう。左後(南南西)に朝日連峰、左(西)に月山が広がっています。 |
![]() ![]() |
右(東)側の雪庇に近づかないようにしながら聖仏平の真ん中を北に進みます。北端に近づいた所で後を振り返ったら畑コース入口で見た景色を思い出しました。朝日連峰かと思った山は南の白鷹山だったようです。その右(西)側に朝日連峰が雪を抱き白く輝いています。もしかしたら左(南南東)に霞んでいる山が蔵王連峰になるのでしょうか。 |
![]() ![]() ![]() |
聖仏平北端までは所々でマーキングを拾えていたのですが、いつの間にか見えなくなってしまいました。左前方(北)に小僧森から大僧森につながる稜線が見えるので迷うことは無いのですがやはり不安になってしまいます。 地形図とコンパスで確認してもやはり、どうたん通りの左(西)側を巻いて進んでいるようなので少し右側に寄り稜線まで登ったら、やっとどうたん通りと合流することが出来ました。 |
![]() ![]() |
尾根上に右(東)側が見える絶景地がありました。東南東に黒伏山から御所山(船形山)、南東に面白山から大東岳、南南東の蔵王連峰はちょっと霞んでいます。 美沢川を挟んだ向こう(東)側の稜線が市民の森(葉山林間キャンプ場)、八丁坂、三宝荒神と続く岩野コースなのでしょう。 |
![]() ![]() ![]() |
また夏道は消えてしまうのですが左(北西)に小僧森を見ながら正面(北北東)へ進むと奥の院と岩野の分岐点に出ました。 |
![]() 左折し西北西に進むとお花畑で正面に朝日連峰、月山、小僧森が迎えてくれます。 |
![]() ![]() |
右前方、北西には小僧森、大僧森、大ツボ石から山頂、さらに北側には古御室山が続きます。 |
![]() 馬蹄形の稜線が途切れる北東方面を見れば富並川の深い谷の先は尾花沢ですから更に、その先に見える山は秋田、宮城・岩手県境の神室山、栗駒山になるのでしょうか。 |
![]() ![]() ![]() |
笹藪と雪渓の間が割れていたので覗いてみたら深さは2m位あります。足場の良い所を探して笹に捕まりながら藪を登ったら尾根上の夏道に出られて、その先が小僧森の頂上でした。 |
![]() ![]() |
西北西に月山と大僧森を見ながら急降下します。途中で右前方の稜線の先に雪を被った山を見つけましたがこの時は何処の山か分かりませんでした。 |
![]() ![]() |
鞍部まで降り、また登り返して大僧森になります。 |
![]() 西北西に稜線を大ツボ石に向かっている途中でやっと気が付きました。月山に負けない雪の被り方、真北に近い北北東の方向からすると鳥海山しか考えられません。残念ながら鳥海山は見慣れていないので形だけでは気が付かなかったのです。 |
![]() 稜線の大岩がテラス状になっている大ツボ石も眺めは抜群です。左前方(西側)に月山を眺めながら山頂へ向かいます。 |
![]() ![]() |
大ツボ石から北東に進むと山頂分岐の標識があり、ちょっと西に登ると山頂になり一等三角点葉山があります。 |
![]() ![]() |
笹藪の中の小平地で南西に朝日連峰、西に月山が見えるのですが比較的に背の高い小生でもこんな案配にしか見えません。さっさと葉山神社(奥の院)へ行った方が良さそうです。 |
![]() ![]() |
山頂分岐に戻り北に進むと左(西)側に赤い鳥居が見えて来ました。鳥居を潜り先に進むと右(北)側に葉山神社(奥の院)が建っていました。神社の右側に標柱が立っておりご丁寧にも寒河江市大字田代字葉山1191−2とここの住所が記してありました。 |
![]() ガイドブックに記してある通りにここからの景色は最高です。 真南に白鷹山から南南西に朝日連峰の南側。 |
![]() 南西には朝日連峰の北側から西に月山。 |
![]() 今度は神社の後ろに回って真北に近い北北西には鳥海山。 |
![]() 北東に神室山から栗駒山。 |
![]() もう一度神社の前に出て南東方向への帰りの稜線を眺めてみました。 南東方向へうっすら見える山は面白山から大東岳、南南東の蔵王連峰は山頂の陰になって見えません。 |
![]() 帰りがけに見えたこの山が雪渓の残り具合からして蔵王連峰だと思ったのですがどうだったのでしょうか。 |
![]() 遠くに黒伏山や御所山が見える斜面にこんな大きな亀裂や雪庇があったのですが落下することや底雪崩に遭うこともなく無事にここまで帰ってきたのですが踏み跡もなく途中で誰とも合わなかったので稜線から先の下りコースに一抹の不安を残していました。 今となっては定かではないのですが大僧森か小僧森辺りでやっと登ってくる3〜4人と犬一匹のグループと会うことが出来ました。その先で女性のグループと更にその下でカップルに会えたのでもう安心です。 |
![]() ![]() |
踏み跡が残っていると実に気が楽です。どうたん通りとの合流地点まで戻ってきました。最初はここからどっちのコースで下ろうかと迷っていたのですが安心して夏道を下れます。実沢川の谷を左に見て稜線を下る快適な小径でした。 |
![]() ![]() |
聖仏平北端の北側、稜線のどうたん通りに入らず西側を巻いてしまった所に出てきました。ここのマーキングを見つけ損ない右の写真のように尾根の西側を巻いて進んでしまったのでした。 |
![]() ![]() |
夏の聖仏台はもしかして笹原の藪なのでしょうか。雪渓右(西)側のブナ林の中に小径が通っており一服台という休憩場所までありました。 |
![]() ![]() |
登山コースはともかくとしても葉山市民荘(畑)からの帰り道は思い出の岩野、湯野沢、岩木、谷地と進みたかったのですが又しても小生のボロナビは云うことを聞かずに田代を通り国道112号線に出てしまいました。 慈恩寺を左に見送り、谷地に入り河北病院の前を通り東に進み、谷地橋で最上川を渡ってから右折し最上川の土手から見慣れた北西の月山と北北西の葉山を振り返って眺めました。工業団地や道の駅河北の屋根は無かったのですが他の景色に変わりはありません。遙か40年以上前の懐かしい記憶を蘇らせてくれました。 追 記 山頂と大ツボ石の間にキンポウゲやショウジョウバカマ、初めて見たエゾイチゲ、見返り坂の近くまで下るとキクザキイチリンソウ、更に雪渓の下にはエゾエンゴサクが咲いていましたが上記の文中では長くなるのを避けるのと良い写真が撮れなかったために割愛しました。よろしければ駄作の「野の花」をご覧下さいませ。 河北町在住の山好きな従兄弟に「今頃は葉山さ登る人は少ないなだがやぁ〜、半分以上が雪渓で、ほごさ踏み跡がなえなで(無いので)ヨゥ〜、おかなえけ(怖かった)ずう〜」と聞いたら「んだけべ(そうだったろう)ねぇ〜、オラだはヨゥ〜4月までの間に山スキーやスノーモービルで遊びに行くなだずう〜、今度ちぇでんっかぁ〜(連れて行こうか)」と言ってくれました。あんな素晴らしい景色が見られるのなら何とか山スキーに挑戦しなければと思うのでした。 |