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(吾妻山) 一切経山 △1,948.8m 東吾妻山 △1,974.7m 福島市・摩耶郡猪苗代町境界 吾妻小富士 1,707m 福島市 歩行時間 4時間30分 歩行距離 12km 参考図書 新・分県登山ガイド 6 福島県の山(山と渓谷社)、山と高原地図 11 磐梯・吾妻・安達太良(昭文社) 行程 浄土平07:44→立入禁止標07:53→姥ヶ原・酸ヶ平分岐07:56→一切経山分岐08:24→一切経山の肩08:38→一切経山08:56/09:09→一切経山の肩09:23→鎌沼分岐09:32→谷地平分岐09:50→姥ヶ原十字路09:56→東吾妻山10:33/10:51→姥ヶ原十字路11:17→鎌沼からの道と合流11:23→酸ヶ平分岐11:46→浄土平11:56/12:10→吾妻小富士火口淵12:19→吾妻小富士12:36→火口淵12:52→浄土平13:00 山遊日 09/08/15 |
![]() 東北道の福島西ICが近づくと左(西)側に吾妻小富士の火口が見えて来ます。 ICを降りて国道115号線を西に走る間にも見えるのですが町並みや電線が邪魔をしてしまいます。右折してフルーツライン(県道5号線)を北上すると、あづま総合運動公園入口の手前に絶景地がありました。荒川に架かる側道橋の上です。西側に東吾妻山、吾妻小富士、一切経山が綺麗に見渡せました。 |
![]() 左手、南南西にも山並みが見えます。方向からすると安達太良山の様なのですが・・・ |
![]() ズームで見てみたらやはり安達太良山でした。 |
![]() フルーツラインの先で県道70号線を左折し西へ進み、信夫、高湯の温泉街を通り抜けて磐梯吾妻スカイライン(有料1,570円)を南西に進み浄土平が近づくと荒々しい活火山の風景が目に入ってくるのですが火山ガスのために駐・停車禁止で写真を撮ることも出来ません。 浄土平の駐車場(有料410円)に車を止めて、いよいよ出発です。ビジターセンターと天文台の右前から左後ろに回り込んで西南西に進みます。 |
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舗装はされていませんが、こちらも大きな駐車場になっています。右前方の西には蓬莱山、その右後ろに前大巓、右(北西)側には一切経山が見え前山の中腹で火山ガスを噴き出しています。 |
![]() 浄土平から一切経山の肩に直接向かうコースは火山ガスのために立入禁止になっていました。 |
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少し西に進むと、そのまま真っ直ぐの姥ヶ原と斜め右、西北西に向かう酸ヶ平との分岐になるので右に進み一登りします。この辺から山野草も少し賑やかになり始めました。まず最初はメイゲツソウです。 |
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ヤマハハコ、イワオトギリ、アキノキリンソウこの他にもシラネニンジンなどが咲いていました。 |
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木道に換わり正面(北西)に前大巓、右前方(北)に一切経山を見ながら蓬莱山の山裾を進むと一切経山へ向かう分岐になり右(北)へ進みます。 |
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木道沿いではクロマメノキが実(ブルーベリーと同類)を結び、側にはオヤマリンドウが咲いており木道を離れたらマルバシモツケも咲いていました。 |
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分岐の直ぐ先に酸ヶ平避難小屋があります。裏手に抜けてガレた道を滑らないように気を付けて登ると一切経山の肩になります。 ここまで来ると良く分かるのですが浄土平から見える中腹で火山ガスを噴き出している一切経山は本峰ではなく前山です。現在立入禁止になっている浄土平から直接ここへ来る噴気孔沿いのコースは右後ろになり、右(東)側に前山の峰を見ながら前方(北側)の山頂峰に向かって進むのです。 |
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肩を過ぎると、その先は少々ザレているのですが傾斜は緩くなり直ぐに正面(北側)の山頂が近づいてきます。山頂で最初に目に入るのは大きなケルンです。空気大感謝塔と書かれていますが何なのでしょうか。 |
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ケルンの先に山頂標識と一等三角点吾妻山があります。 |
![]() 広い山頂を北端まで進むと正面やや右側(北北東)に蔵王連峰が見えます。故郷の山を眺め少しズームでカメラに収めていたら「五色沼は何処ですか?」と声が掛かりました。 |
![]() うっかり見逃す所でした。ほんの少し山頂を北に下ると眼下に「吾妻の瞳」五色沼が輝いておりその左後ろに家形山が控えていました。山頂標識の周辺だけで満足していると見逃す恐れがあるので注意が必要です。 |
![]() 西北西には右側から烏帽子山、昭元山、東大巓、更に左の西側には中吾妻山の山裾越しに中大巓、西吾妻山、西大巓が見えます。 |
![]() 中大巓の右側に雪渓の見える山があります。飯豊連峰でしょうかズームで引っ張ってみました。 |
![]() さらに左の南西には中吾妻山、遠く磐梯山、左手前に東吾妻山が見えます。 |
![]() 南南東には一切経山の前山、その先の高山越しに安達太良山、左の吾妻小富士は山頂を少し南に下った方が綺麗に見えます。本当に広くてなだらかな山頂です。 |
![]() 山頂を下ると南南西に鎌沼が見えて来ます。 左に東吾妻山、奥に磐梯山、右に中吾妻山も見えます。 |
![]() 肩まで下ると酸ヶ平と鎌沼は綺麗なのですが磐梯山は見えなくなってしまいます。 |
![]() 鎌沼への分岐まで戻りました。右折し蓬莱山の山裾を西に進みます。 |
![]() 三日月形の鎌沼の縁を左カーブし南西から南に方向を変えて進むと正面(南側)に東吾妻山が見えて来ます。 |
![]() 鎌沼を1/3程廻り沼越しの北北東に一切経山を振り返ると穏やかな山頂峰と火山ガスの噴く前山の後姿が良く分かります。 |
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左に鎌沼の縁を通るコースとの分岐を見送り先に進むと直ぐに直進で姥ヶ原、右折で谷地平へ向かう分岐になりますが、ここも直進します。 |
![]() 笹原の中の木道を正面に東吾妻山を見ながら南に進みます。 |
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姥ヶ原の十字路を東吾妻山に向かってそのまま直進すると木道が消えオオシラビソなどの樹林帯に入ります。森林限界が近いためか木立はあまり高くなく、登りの傾斜は中程度で時間も40分足らずなのですが、ここ迄のコースが素晴らしかった反動なのか少々鬱陶しくなります。 |
![]() やっと樹林帯を抜けてハイマツを見ながらヤレヤレと思ったら、山頂はもう目の前でした。 |
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東吾妻山も広くてなだらかな山頂で真ん中に三等三角点東吾妻、その側に磐梯山をバックにして山頂標識が立っています。 |
![]() 先ずは登ってきた北側から眺めてみましょう。 鎌沼の後に前大巓、右に蓬莱山、その後に一切経山が見渡せます。 |
![]() 左に目を移して北北西を見てみると、右からニセ烏帽子山、烏帽子山、昭元山、東大巓、中吾妻山の山裾になります。 |
![]() さらに左の西北西には中吾妻山越に中大巓、西吾妻山、西大巓が見えます。 |
![]() 南西には磐梯山。右手前に小野川湖と秋本湖、その右後には檜原湖も見えます。 目を懲らしてみたら磐梯山の左後ろに猪苗代湖まで見ることができました。 |
![]() 南南東には樹林が少々邪魔をしますが安達太良山が見えます。 10分ほど南西に下ると展望台があるとのことなのですが薄雲も広がってきたことだし省略して、ここでランチタイムとし待望のもろきゅうと缶ビール、人並みにおいなりさんもいただきました。 |
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山頂ではハイマツと抱き合うようにしてオヤマソバが咲いていました。鎌沼の縁に咲いていたミヤマリンドウ、酸ヶ平に咲いていたウメバチソウも並べておきましょう。 |
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登る時には鬱陶しかった樹林の山道も下りはビールからもらった元気もあり姥ヶ原の十字路まで一気に駆け下りました。 前大巓と一切経山を正面に見ながら右折をし、暫く木道を進むと鎌沼からの道と合流し、左に蓬莱山を見ながら東に進みます。 |
![]() 正面(西)に吾妻小富士が姿を現します。下りが急になり木の階段を下り始めると浄土平も見えるようになってきます。 |
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下りきると最初に登り始めた酸ヶ平への分岐となり、直ぐ先が浄土平になります。早朝には少なかった車も大分増えているようです。 |
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ビジターセンター、天文台の後から前の方に回り込み浄土平中央の駐車場へ戻りました。浄土平ではビジターセンターにトイレは無く、スカイライン近くの公衆トイレ一ヵ所だけなので移動が大きくなり不便です。 車に戻り水分補給と小休止をしてから再出発です。せっかく山に来て舗装道路を歩くのも癪なので草原の方から吾妻小富士の登り口に向かいました。 |
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スカイラインを横切った所が登り口になります。階段状の道をジグザグに登るのですが本日三つ目の山となると少々体も重く感じられゆっくりと登らざるを得ませんでした。 しっかりとした山姿をして軽装の人に「お先にどうぞ」と道を譲るのは癪なのですが、譲られた若者の方も怪訝な顔をして追い越して行きました。標高差は100m程だとか、それほど苦労をすることもなく火口の淵まで進みました。 |
![]() 観光客が軽装で登っていますが火口淵はザレた滑りやすい道です。左からの時計回りの方が勾配がきつそうなので安全を考え、こちらから登ることにしました。 さすがにサンダル履きの人は見なかったのですが普通の靴でも滑ります。苦労をしながら降りる人が何人もいました。 |
![]() 最初に向かったのは東の山頂峰ですから、こちらは右に見える南側の山頂淵です。 |
![]() さらに右に見える西側の火口淵と遠景に前大巓の山裾。 |
![]() 山頂に三等三角点小富士があったのですが、現在は「亡失」となっており山頂標識もありませんでした。 左前方の南には高山越しに安達太良山が見えます。 |
![]() 左後ろの東には福島市街が見えるのですが薄曇りで、はっきりしません。 |
![]() 西南西には東吾妻山。 |
![]() 火口淵をほぼ一周し北西に浄土平と一切経山。 左に見える緑の山が前大巓、火山ガスを噴いているのが一切経山の前山、右奥が山頂峰です。 |
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ここからは正に観光地の様相です。ジグザグに階段状の道を下るとスカイライン、その先がレストハウス、右側が公衆トイレになります。 有料駐車場(410円)の改札が開く前に入場したのでフロントのワイパーに請求書が挿んでありました。この時間に帰れば何とかなると午後1時過ぎに出発したのですが見事、お盆Uターンの渋滞に巻き込まれ夜遅い帰宅となってしまいました。民族大移動の時は自宅の近くでテニス三昧?(ビール三昧)が正解のようでした。 |