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茅ヶ岳 △1,703.5m 甲斐市(旧中巨摩郡敷島町)・北杜市(旧北巨摩郡須玉町)境界 金ヶ岳 ・1,764m 北杜市(旧北巨摩郡須玉町) 歩行時間 5時間38分 歩行距離 13km 参考図書 新・分県登山ガイド 14 山梨県の山(山と渓谷社) 山と高原地図 26 金峰山・甲武信・奥秩父(昭文社) 行程 深田公園入口駐車場06:18→深田公園分岐06:22→前山大明神林道06:41→女岩07:20/07:22→道間違い07:30/07:39→敷島分岐08:08→深田久弥終焉の地08:12→茅ヶ岳08:32/09:07→最低鞍部09:18→石門09:21→南峰09:46→金ヶ岳10:01/10:08→前山大明神林道11:18→ふれあいの里分岐11:20→千本桜分岐11:40→農村公園分岐11:42→茅ヶ岳分岐12:32→深田公園分岐12:45→深田公園12:46/12:47→駐車場12:50 山遊日 09/10/10 |
![]() 最近は天気予報に合わせて行き先を決めているので滅多に降られる事はないのですが、たまには外れる場合もあるようで小仏トンネルを過ぎる頃からポツリポツリと雨粒が落ちてきました。慌てて天気予報を聞いてみたら基本的には晴れだが寒気が流れ込むために不安定な所もあるとのことでした。 中央道韮崎ICから県道27号(韮崎昇仙峡)線で北東に進むと左側に大きな駐車場が見えて来ます。小雨が降ったり止んだりの状態でしたが西の空が明るいのでザックにだけカバーを掛け、折りたたみ傘を手に持って出発しました。 |
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駐車場は左(西)の方に伸びています。そのまま奥まで進み右(北)側の道路に出て左(西)に進むと、直ぐ先の左(南)側に東屋のある深田公園が見えて来ますが、帰りに寄る事にして右カーブし北に進みました。 |
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しばらく進むと東西に延びている前山大明神林道と交差します。林道を横切り、そのまま北に進むと段々と岩が現れ、そのうちにカラ沢状に岩が並ぶ小径に変わります。 |
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行き着いた崖状の岩がガイドブックに「名前の由来は各自ひそかに考えよう」と書かれている女岩でした。余り綺麗ではないマグカップは遠慮して手のひらに清水を汲んで飲みながら考えたのですが、未だ未だ奥手の小生には真意が理解出来ませんでした。 |
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女岩の前で南東側にVの字型に戻り、右(東)側の急斜面をジグザグに登り、女岩の右(東)上に進みます。 |
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出発後に雨が落ちる事は無かったのですが、路面が濡れているので滑らない岩の間を登っていたらコースアウトをしてしまいました。前方にマーキングや踏跡が無くなったので戻ってみたら通せんぼの張ってある所の右横をそのまま東に進んでしまったのでした。 岩にも赤いペンキで左(北)側に誘導する矢印が書いてあったのですが薄くなっていたので赤テープのマーキングを二ヵ所ほど増やしました。この先もきつい勾配が続き、広葉樹林の中をジグザグに北へ登ります。 |
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ようやく南南東から北西に延びる尾根上にたどり着きました。右(南南東)の大明神岳から明神山経由で敷島へ下る道は荒れているのでしょうか、昭文社の山地図にはコースが書かれていないし、敷島の指導標には藪で通行不能と書かれた赤テープが貼ってありました。 尾根道に変わったと云っても傾斜は緩くなりません。ここから山頂に向かう道も未だ未だ急登が続きそうです。 |
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尾根道を少し進むと深田久弥氏終焉の地が見えて来ました。ようやく天候も回復してきて標柱の右後ろに円錐形の山が見えます。形からして黒富士でしょうか。 さらに先に進むと尾根道に大きな露岩が現れてきました。紅葉も綺麗なのですが背後には絶景も見えて来ました。 |
![]() 正面の北西方向が見えないだけで三方270度近い展望ではないでしょうか。 北側には金ヶ岳南峰から右手に観音峠が見えます。 |
![]() 東側には曲岳、ノースランドキャンプ場。 |
![]() 南には羅漢寺山から甲斐市街地が。 |
![]() 南西には韮崎市街と南アルプスの前衛である甘利山。 |
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展望の露岩からは10分もかからずに山頂へ到着します。少々狭いながらも平らに開けた山頂で中央に山頂標識、北側に二等三角点茅ヶ岳があります。 |
![]() さらなる天候の回復を期待しながら山頂に到着したのですが北側にある金ヶ岳は残念ながらご覧のような状況です。 |
![]() 西側には甲斐駒ヶ岳がどっしりと控えているはずなのですが、これではどうにもなりません。 |
![]() 食事休憩としてビールも飲んだのですが時間が早いのと寒いのとで未だ溶けきっておらず半分ぐらいしか飲めませんでした。 時間稼ぎに花写真を撮ろうにも、この時期では数が少なくなっており山頂にはイワギクが咲いているだけです。 |
![]() しばらく待ってみたのですが天候は回復しません。南西側のガスが切れて韮崎市街と南アルプスの麓が見えたのが精一杯でした。 |
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北に向かって嫌になるほど急激に下りますが見かけよりも早く、10分ほどでダケカンバの生えた最低鞍部に達しました。 |
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最低鞍部から少し左カーブし北北西に登り返すと直ぐに、こんな石門が現れます。この後にも露岩が現れ急登が続くのですが、やがてなだらかな尾根道に変わり、この先が南峰の最高地点になるのですが右(東)側の観音峠に下る分岐も、最高地点も見つける事が出来ませんでした。 |
![]() 後から考えると、この辺りが最高地点だったのかも知れません。露岩の上から南側を振り返って見ると茅ヶ岳の山頂が拝めました。 |
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北西の金ヶ岳山頂に向かってまた下りますが、今度は最低鞍部に達するのに3〜4分で済みました。 |
![]() 金ヶ岳山頂の手前で帰り道になる、ふれあいの里に至る南西に伸びた稜線を眺めました。 |
![]() ようやく金ヶ岳の山頂に到着です。時々日が差すのにもかかわらずガスは消えずに、南アルプスの展望はお預けです。 |
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花写真を撮りながらしばらく待ったのですがやはり駄目でした。この時期には珍しいタカネナデシコ、初めて見たヤマトリカブトの実、久しぶりに見るヤマラッキョウでした。 |
![]() 山頂からは南西に尾根を下ります。後を振り返ったら金ヶ岳の北峰(山頂)と南峰が見えました。 |
![]() 山頂直下からしばらくの間は危険地帯です。右(北西)に見える旧爆裂火口はガスに包まれているので見えにくいのですが垂直に切り落ちた崖になっています。 |
![]() 左(南東)側だって樹木があるので、そんなに感じないだけで実際は急斜面です。おまけに細尾根なので足を滑らせないように細心の注意を払って進む必要があります。 |
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尾根に沿って南西方向にぐいぐいと下ります。一時間余り下り、やや飽きてきた頃に前山大明神林道と合流します。 左折して直ぐに、ふれあいの里に向かう道のゲートを右(西)に見送ると林道は大きく左カーブし北東に向かいます。 |
![]() 結果的には元に戻るように金ヶ岳に向かうのでちょっと不思議に感じるのですが、正面左が金ヶ岳の南峰でV字の右にあたる茅ヶ岳の山頂は手前の山の陰になってしまっているのだと思います。 |
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ヘアピン状に今度は右カーブし南西に進み、ふたたび左カーブで東へ、さらに右カーブで南に進む頃に千本桜経由で茅ヶ岳に向かう分岐が現れ、左(東)側に林道のゲートも出てきます。その直ぐ先で今度は右(西)に向かう農村公園への分岐が現れます。 |
![]() 農村公園への分岐辺りまでは下りか平らな林道だったのですが左カーブし東へ向かい始めた頃から傾斜は緩いのですが登り道に変わり、少し時間がかかるようになります。 右の樹間、南西方向に雲に包まれてハッキリしないのですが大きな山が見えます。鳳凰三山あたりなのでしょうか。 |
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左に防火線沿いに茅ヶ岳に向かう分岐を見送り、少し先に進むと行きに通った左に茅ヶ岳の登り口、右が深田公園へ向かう分岐となります。 朝の道を深田公園分岐まで戻り、今度は深田公園に進んでみました。石碑には「百の頂に百の喜びあり」と刻まれており、これは氏の自筆文との事です。 |
![]() 石碑の前から北側を眺めると樹間に茅ヶ岳が見通せます。 |
![]() 駐車場に戻ったら片側だけですが、しっかりと埋まっていました。三連休の初日でガスには見舞われたものの天気予報では晴れだったのですから、こんなものでしょう。 |
![]() 野営の備えもしていたのですが国道141号線沿いに今夜の安宿が取れたので、そちらへ向かう途中で須玉町の手前から茅ヶ岳と金ヶ岳を眺める事が出来ました。 「ニセ八ツ」という無礼千万なあだ名がついているのだそうですが、こうしてみると確かに似ていて納得してしまいます。 |
![]() 長野県に入るとガソリン代が高くなるので早めに須玉町でGSに寄りました。 給油中に北北西方向に見た八ヶ岳です。確かに似ています。 |