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乾徳山 ・2,031m 道満山  △1,314.1m 山梨市(旧東山梨郡三富村)
歩行時間 7時間46分 歩行距離 10.5km
参考図書 新・分県登山ガイド 14 山梨県の山(山と渓谷社) 山と高原地図 26 金峰山・甲武信・奥秩父(昭文社)
行程 乾徳山登山口バス停05:21→乾徳山登山口05:50→銀晶水06:26→駒止06:48/06:58→錦晶水07:34→国師ヶ原十字路07:44→月見岩08:20/08:38→扇平08:44→乾徳山09:52/10:14→黒金山分岐10:25→高原ヒュッテ12:03/12:11→国師ヶ原十字路12:13→道満尾根分岐12:35→道満山13:08→徳和峠13:53→登山口バス停14:05
山遊日 10/08/21

乾徳公園 乾徳山登山口バス停駐車場
 中央道勝沼ICから塩山を経て国道140号線を北上し三富に入ったら直ぐに乾徳山登山口の案内看板を左(西)に見て県道209号線へ入り北西に進むと乾徳公園が見えてきます。この前が乾徳山登山口バス停で右(東)側に駐車場があります。
徳和川の左岸を北西へ 乾徳山前宮神社
 乾徳公園にもトイレはあるとのことですが牧丘の道の駅で済ましてきたので、早速出発です。公園横の民宿旅館の名前を見てみたら、なんと「山登」で楽しくなってしまいます。徳和川を渡り、左岸を北西に向かって進み人家が消えると乾徳山前宮神社が見えてきます。
林道を右折 林道を左折 大きな看板の立つ乾徳山登山口
 指導標に従い林道を右折、さらに左折をして進むと大きな案内看板のある乾徳山登山口となります。
スギ林を北へ ようやく自然林に 林道を横断して北へ
 鬱そうとしたスギ林の中の急坂をジグザグに北に向かいます。ようやく自然林になり明るくなったと思ったら林道に出てきました。ここを横断し、さらに北に向かって登ります。
左側がスギ林、右側がカラマツ林 銀晶水 駒止
 この辺は左側がスギ林、右側がカラマツ林になっていました。さらに先に進み自然林に変わると右(東)側に銀晶水が見えてきます。昨夜の飲み過ぎか寝不足か、はてまた暑さのためか定かではないのですが体が重くて、わずか1時間半を前にして駒止で座り心地の良さそうな岩を見つけたので早速休憩、ここで朝食で食べきれなかったおむすびを無理矢理に1個流し込みました。その間に単独の青年が追い越していきます。
落石注意の看板と岩が転がる山径 ようやくなだらかに 錦晶水
 急登は続きます。落石注意の看板が現れ山径には岩が目立ち始めました。ようやくなだらかな径になったら右奥(東)に錦晶水が見えてきました。どちらの水も甘くて美味しい水でした。
錦晶水を背にして右折し北へ







 錦晶水を背にして右折しカラマツ林の中を北へ向かいます。
左前方、北北西に乾徳山









 左前方、北北西に待望の乾徳山が見えてきました。
国師ヶ原十字路 樹林を北へ
 国師ヶ原の十字路に着いたら駒止で追い越していった青年が休憩を取っていました。ここも直進で北に進み、シラカバの木が増えて来る頃、勾配も少しきつくなってきます。
樹林帯を越えたらカヤトの原









 樹林帯を越えたらカヤトの原で後ろ(南)を振り返れば富士山が見えるとのことなのですが今日は駄目です。
北北西に乾徳山









 その代わりに左前方、北北西のシラカバの樹間に乾徳山が見えました。
月見岩









 ようやく扇平の月見岩に到着しました。
乾徳山を見ながら休憩





 体調は、あまり思わしくありません。最悪の場合はここで撤退と云うことも考えながら乾徳山を見て休憩と云うことにしました。
 この間に、さっきの青年と、3人組の青年が追い越していきました。モロキュウを食べ、コッペパンを半分ほど流し込んだら少しは元気が出たようです。
シモツケソウ ニガナ マルバダケブキ
 この辺から花も現れシモツケソウ、ニガナなども咲いていましたが一番多いのは夏の花マルバダケブキでした。
扇平の道満尾根分岐 扇平
 扇平を北西に進むと右が道満尾根、直進が乾徳山の分岐となります。
岩が現れるとともに急坂に 岩面を木に捕まりながら
 北北西に進むのですが岩が現れると共に勾配がきつくなり木に捕まらなければ登れない場所も出てきました。
巨大な岩の間を登る 岩の割れ目に手作りのハシゴが
 大きな岩の間を登ります。岩と岩の間にこんな手作りのハシゴが下がっていました。ここでは中年のカップルにも追い越されてしまいました。
左後方に大菩薩嶺?









 途中で左後ろを振り返ったら雲の間に大きな山塊が見えました。大菩薩嶺なのでしょうか。
巨大な岩壁に鎖が









岩の迷路
 巨大な岩壁に鎖が下がっていましたが、ここは足掛かりがあるので見かけよりは楽で恐れるに足りません。その先は岩の迷路のようになっていました。
頂上近くで3人組が









 左後方が開けてきたのですがガスで何も見えません。右前方を見たら先ほどの3人組が頂上間近を登っていました。
ユウガギク アザミ オノエイタドリ
 岩の径は山野草の宝庫でもありました。ユウガギクにアザミ、オノエイタドリ。
イワインチン ヤマハハコ ホツツジ
 イワインチン、ヤマハハコ、ホツツジなどを見ることが出来ました。
一枚岩に下がる鎖





 山頂直下の一枚岩は足掛かりのない場所もあり一部は腕力に頼らなくてはなりません。やはり、この様な危険な場所では女性が先で男性は後ろに着くのが常識なのでしょう。先ほど追い越していったカップルもそうしていました。
 右側に巻き径があることを後で知ったのですが、この時は気がつきませんでした。
狭い山頂









 ようやく山頂に到着です。3人組の青年は弁当を広げていました。
山頂標識と石祠 ノンアルコールビールとモロキュウ
 山頂標識と石祠は東を向いて建っているようでした。恒例のビールとモロキュウですが帰り道も厳しいと聞いていたので今日はノンアルコールビールにしました。
北北西に笠盛山と黒金山







 基本的には晴れているのですがガスが湧いています。北北西に笠盛山と黒金山は時々姿を見せるのですが北西の国師ヶ岳、金峰山などは雲の中です。
北の甲武信ヶ岳、北東の唐松尾山









 北の甲武信ヶ岳や北東の唐松尾山などは、はっきり見えません。
東の雲取山や奥多摩の山









 東の雲取山や丹波山・奥多摩の山々もちょっとだけ姿を見せてガスの中に溶けてしまいます。
東側に三富北部の集落







 東側に微かに見えるのが三富北部の集落でしょうか。
 山頂に戻って南東の大菩薩嶺、南の富士山の方を眺めたのですがガスで何も見えませんでした。
岩壁に鎖とハシゴ ここにもハシゴ
 ガスが消えるのを待ちながら残りのコッペパン、塩かけ夏ミカンのデザートを食べている間に中年カップルは早々と山を降り、その後に到着した中高年の単独も降りたので後に続くことにしました。(どういう訳か3人組はのんびりとしていました)
 やはり下りも侮れません。直ぐ下にも岩壁に鎖とハシゴ、その下にもハシゴが掛かっており、やはりノンアルコールビールにしたのは正解でした。
黒金山分岐 西に下る急坂
 北に10分ほど下ると黒金山と下山道の分岐になり、西に向かって急坂を下ります。
石ゴロの径を急降下 ケルン 巻き径の指導標
 黒金山の分岐から30分ちょっと大雨が降ったら沢と化してしまうような石ゴロの径を急降下します。体調の余り良くない時は精神的にも弱くなるようで、径を間違ったらどうしようか、この急坂を戻るのはきついだろうなぁ〜、下の方に時々ガスが湧いているようだ。とか、必要以上に慎重と云うよりは不安が湧いてきます。こんな時、赤やピンクのテープやケルンを見ると一安心できます。南に下る巻き径になり国師ヶ原・太平・徳和の指導標を見て、ようやく落ち着きました。
一枚岩に鎖 カラマツの巻き径 高原ヒュッテの指導標
 南から南南東に向きを変える巻き径の中間点辺りでしょうか、傾斜は緩いのですが一枚岩なので鎖が下がっていました。ここで、また単独の青年に追い越されてしまいました。カラマツ林の巻き径に飽きてきた頃に、やっと高原ヒュッテの指導標が見えてきました。
荒れかかった高原ヒュッテ 国師ヶ原十字路
 少々荒れかかった高原ヒュッテですが、たまらずここで小休止です。国師ヶ原十字路まで進んだら丁度、3人組が降りてきて錦晶水の方へ向かうところでした。ここからは予定通りに8の字コースで道満尾根に向かうことにしました。
大平高原へ向かう林道 タカネナデシコ コウリンカ
 この道は大平高原へ向かい東南東に進む林道で小石がゴロゴロと転がり荒れています。道端にタカネナデシコとコウリンカが咲いていました。
道満尾根分岐 ミズナラの中を急降下
 道満尾根の分岐になりミズナラの中を南に急降下します。
林道の脇へ 道満尾根に やっと尾根径らしく
 大平高原へ向かう林道と交錯しているのでしょうか、コンクリートミキサー車の姿が下の方へ見えたと思ったら何と林道の側に降りてきました。この辺はアカマツの林です。再びミズナラが見えてきたところで、やっと尾根径らしくなってきました。
四等三角点道満 道満山
 鞍部まで降り、少し登り返すと道満山で四等三角点道満があります。山頂標識はどうしたことか「道萬山」となっていました。
南に急降下 南西の樹間に徳和集落
 南に急降下します。南西の樹間に徳和の集落が見えるのですが未だ未だ距離がありそうです。
ヒノキ林 徳和峠
 余りの急降下に爪先が痛くなります。ヒノキだったのかスギだったのか定かではないのですが、あまり手入れの良くない林になってようやく勾配が緩くなり、その先で徳和峠なのでしょうか舗装道路に降りてきます。
北西に向かう通行止めの道路








 車両通行止めの道路を北西に向かって下ります。動物避けゲートの鎖を解くのが面倒なのでガードレールを跨いで徳和へ向かいました。
バス停目指して西へ 乾徳山登山口バス停
 バス停を目指して西へ下ります。3人組が先に着いて荷繕いをしていました。どっちのコースで下っても時間的には大差が無かったようです。

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