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宝剣岳 2,931m 駒ヶ根市・宮田村・上松町境界 中岳 2,925m 宮田村・上松町境界 木曽駒ヶ岳 2,956m 宮田村・上松町・木曽町境界
歩行時間 3時間10分 歩行距離 4.5km
参考図書 山と高原地図40木曽駒・空木岳(中央アルプス)(昭文社)
行程 菅ノ台バスセンター05:40/06:11シャトルバスでしらび平06:47/07:27ロープウェイで千畳敷07:36→伊那前岳分岐08:21→宝剣岳山頂08:46/08:56→宝剣山荘09:13→中岳09:27/09:30→駒ヶ岳山頂09:52/10:17→中岳巻道分岐10:49→剣ヶ池11:18→千畳敷駅11:28→ロープウェイでしらび平12:01シャトルバスで菅ノ台バスセンター12:44
山遊日 06/10/09

菅ノ台バスセンター駐車場 菅ノ台バスセンター
 中央高速道路を駒ヶ根ICで降り、西へ1.5kmで菅ノ台バスセンター駐車場に到着します。やっと明るくなった5時半の到着にもかかわらず駐車場は7割程が埋まっており、バス乗り場はすでに長蛇の列でした。
ロープウェイしらび平駅


 バスは運行を開始していたのですがロープウェイの搬送能力に合わせているのでしょうか、30分ほど待たされて乗車することが出来ました。
 駒ヶ根橋を渡り宮田村と駒ヶ根市の境界を流れる太田切川沿いに細い道をくねくねと曲がりながら北西方向に登り30分ちょっとでしらび平に到着します。
 外の行列が短いので直ぐに乗れるのかなと思ったのですが大間違い、駅舎の中は長い行列で40分ほど待って、やっと乗り込めました。
千畳敷駅から見た南アルプスと駒ヶ根市街



 ロープウェイは7分30秒で標高差950mを一気に登ってくれるので快適なのですがバスも含めた往復料金が3,800円、それに駐車料金が400円と高いのと、混み合って時間がかかるのが難点です。
 途中の景色は紅葉が真っ盛り、東には南アルプスがくっきりと見え、おまけに初冠雪の富士山もということで喚声が上がりました。車内からでは写真を撮ることもままならず、駅舎に到着してから収めました。
信州駒ヶ岳神社とサギダルの頭







 駅前のこの地点ですでに標高2,612m、山頂まで350mも登ればよいことになります。
 駅舎の放送では帰りのロープウェイの待ち時間が2時間を越えることが予測されると案内していますので、とにかく早く登り混まない内に帰ろうと考えました。
宝剣岳と千畳敷








 千畳敷の紅葉は盛りを過ぎているのに、これだけ混み合っているのですから仕方がありません。極楽平からサギダルの頭を通り宝剣岳に向かいたかったのですが、最短距離の八丁坂を目指しました。
千畳敷の遊歩道










 盛りを過ぎたといってもツツジの類でしょうか、遊歩道の脇には紅葉も見られました。
八丁坂脇の霧氷










 八丁坂を上っていく時に気が付いたのですが和合山の山裾に生えた灌木や岩に氷の固まりがくっついています。霧氷なのでしょうか。
伊那前岳分岐(乗越浄土)






 八丁坂でも立ち止まって休んでいる人や、暑くなって防寒着を脱いでいる人もいたのですが、ここでも小休止をとっている人が大勢います。とにかく宝剣岳には登っておきたいので休まず先を急ぎました。
宝剣岳









 左(南)に宝剣岳が見えるのですが、登り口はもう少し先の宝剣山荘の脇からになっています。
 ここの氷も凄いです、こんなものを見たのは初めてです。
ハイマツに付いた氷







 ハイマツに付いた氷をアップで撮ってみました。樹氷の「海老のしっぽ」と同じような格好をしています。6日から8日にかけて低気圧の影響で荒れていましたから強い西からの風雨と低温があったのでしょう。
宝剣岳










 ゴロゴロした岩の道を進んでいきます。この辺はたいしたことがないのですが・・・
天狗岩












 途中の右(西)側に天狗岩が見えます。この下は断崖絶壁です。
宝剣岳山頂直前







 宝剣岳は花崗岩で出来た岩山ですから、こんな風に岩の間をかき分けるようにして進みます。一枚岩なら手出しが出来ないのですが丁度よい案配に手や足を掛けられるので素人の小生でも何とか登れます。
宝剣岳山頂









 山頂の西側から回り込み東側から山頂の岩に向かいます。周りも狭くて山頂周辺は5〜6人ぐらいで一杯になるのですが、ここまで来る人は少ないと見えて丁度よい人数でした。
山頂の祠








 手前の岩から山頂の岩に登ろうとしたら間にこんな祠がありました。山頂の岩の反対側にももう一つの祠がありました。
南側に見える島田娘?濁沢大峰











 山頂の岩によじ登り南側を見てみました。島田娘か濁沢大峰あたりなのでしょうか。
雪を被った御岳












 西には雪を被った御岳が見えます。
駒ヶ岳の脇に乗鞍岳











 北西には駒ヶ岳の左に乗鞍岳、ここも雪を被っています。
和合山、伊那前岳の後に八ヶ岳連峰と奥秩父の山々 南アルプスの山々
 東には和合山、伊那前岳の後に八ヶ岳連峰、その右後ろに瑞牆山や金峰山などの奥秩父の山、更に右には甲斐駒ヶ岳、仙丈岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳、後に雪を被った富士山、さらに塩見岳と南アルプスの山々が続きます。
中岳と木曽駒ヶ岳、背後には北アルプス








 何時までも一人で山頂を占有しているわけにはいきません。宝剣山荘に向かうことにしました。青い屋根がそうです。赤い屋根は天狗荘、その先に中岳、駒ヶ岳、左に乗鞍岳、右に北アルプスが綺麗です。
宝剣山荘 中岳山頂と巻き道の分岐
 目先の岩だけ見て降りたら極楽平の方へ少し進んでしまいました。直ぐに気付いたから良かったものの天候の悪い時に宝剣岳に来てはいけません。
 宝剣山荘でトイレ休憩、料金200円也です。ここから中岳へは穏やかな稜線、巻き道との分岐では迷わず山頂方面を選択しました。
中岳山頂 御岳神社
 中岳山頂の案内標識の右側に御岳神社があります。ちょうど後に御岳が見えるので名前に似合っています。ここの氷で出来た海老のしっぽも凄い出来映えです。
駒ヶ岳と駒ヶ岳頂上山荘









 ここからの下りは少し急坂です。そのために、ちょっとした渋滞になってしまいました。
 ライトブルーの屋根は駒ヶ岳頂上山荘、駒ヶ岳はもう直ぐです。
馬ノ背分岐










 鞍部に降りたところが馬ノ背分岐です。
一等三角点信駒ヶ岳 駒ヶ岳神社(伊那)
 ようやく駒ヶ岳山頂です。これは伊那の駒ヶ岳神社、ここの海老のしっぽも凄いです。一等三角点を手で触るという話は聞いたことがあったのですが今日、初めて拝見しました。ちょっと撫でるのです。小生は写真に撮るだけで触ったことはありません。もっとも草藪を掻き分けたことは何度もありますが。
駒ヶ岳神社(木曽)








 こちらが木曽側の駒ヶ岳神社です。木曽の御嶽とマッチしています。
木曽前岳と御岳、頂上木曽小屋










 山頂西側に降りると頂上木曽小屋、先に木曽前岳、右後ろに御岳。
乗鞍岳












 北西には乗鞍岳。
北アルプス


 更に右(北)には北アルプス、穂高岳は確認できるのですが槍ヶ岳はその後に隠れているのでしょうか。
 この美しい雪を被った北アルプスを眺めて複雑な思いになりました。先日、白馬と穂高で吹雪のために事故が起きたからです。自然は美しさも作りますが人の命も奪ってしまうのです。天気図を見れば予測が出来たことで、素人の小生でさえ2日間も見送り、今日登っているのに残念なことです。
浅間山、八ヶ岳連峰 奥秩父、鋸岳、甲斐駒、千丈、北岳
 帰りに東側をウオッチング、北東に蓼科山から八ヶ岳連峰、その左の遠くには浅間山までも、東には奥秩父の山、鋸岳、甲斐駒、千丈、北岳。
間ノ岳、農鳥、富士山、塩見岳 中岳、宝剣岳
 南東方向には伊那前岳の上に間ノ岳、農鳥、富士山、塩見岳、中岳、宝剣岳、南アルプスはもう名前が分かりません。
檜尾岳、熊沢岳









 宝剣の先の南に見える山は檜尾岳、熊沢岳、空木岳は見えるのでしょうか。
山頂からの下り












 十分に展望を堪能したので下りましょう。
中岳巻道分岐








 中岳の巻道は危険、積雪期は閉鎖と書いてあるのですが何人もそちらに向かっていますので怖い物見たさで行ってみました。
急斜面にある巻道










 中岳の南西の斜面を巻いていく道ですが確かに気をつけないといけない道です。
鞍部を振り返って











 駒ヶ岳との鞍部の方を振り返って見ました。
氷があって要注意










 ここが一番厳しい場所です。今日は氷が多く、特に向こうから来る人との交換の時には注意が必要で渋滞気味です。
巻道分岐









 天狗荘の手前で合流します。登るのが嫌だという理由で通るのならば止めた方が良いと思います。写真を取り損ねてしまいましたが谷の風景はなかなかのものなので岩の好きな方にはお薦めです。
乗越浄土から八丁坂へ










 乗越浄土から八丁坂で千畳敷に降ります。人出は朝よりも多くなっているようです。
登山道と遊歩道




 八丁坂を下りたところで面白いものを見つけました。確かにここは観光地と山の分岐点なので適切な指導標だと思います。どんな靴でも歩けるのが遊歩道で、千曲川水源地コースや、千葉の高宕山を遊歩道と名付けているのは事故の素です。トレッキングシューズか最低でもジョギングシューズが必要な道なのですから。
千畳敷遊歩道











 確かに、この道は遊歩道です。のんびりと剣ヶ池へ向かいました。
千畳敷と宝剣岳











 ここまでしか来ない観光客の方もかなりいるようで賑わっていました。
剣ヶ池からホテル千畳敷を









 剣ヶ池の周りは紅葉も残っていました。ここから見る限りにおいてはホテル千畳敷は山小屋の雰囲気です。宿泊料金は確か2万数千円とか、貧乏人の小生には縁遠い施設です。
駒ヶ根市街と南アルプス










 名残を惜しんで北岳から塩見岳まで眺めてみました。もっとも帰りのロープウェイでも同じような景色を見られましたが。
しらび平






 しらび平に降りたらロープウェイに長蛇の列、さらには周辺でシートを引いて食事中の人も、かなりの待ち時間が必要なようです。
 予定通りに午前中で山の行動終了、おかげで朝よりも待ち時間が少なくて澄んだのですが相模湖ICの手前で事故渋滞、家に帰り着いたのは7時を廻ってしまいました。

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