日本列島 山だらけ トップページへ戻る 山だらけメニューへ戻る
北岳 △3,192.4m 南アルプス市(旧中巨摩郡郡芦安村) 参考図書 新分県登山ガイド 14 山梨県の山(山と渓谷社) 山と高原地図 41 北岳・甲斐駒・南アルプス(昭文社) 1日目 歩行時間 7時間32分 歩行距離 5km 行程 広河原アルペンプラザ06:57→広河原山荘07:01/07:07→白根御池分岐07:26→二俣1時間の指導標08:23/08:28→二俣09:16:09:24→八本歯のコル1時間の指導標10:58/11:06→北岳山頂1時間40分の指導標11:41→八本歯のコル手前12:12/12:27→八本歯のコル12:43→トラバース分岐13:31→吊尾根分岐13:59→北岳14:32/14:56→両俣小屋分岐15:18→北岳肩の小屋15:35 2日目 歩行時間 3時間42分 歩行距離 5.5km 行程 北岳肩の小屋05:57→小太郎山分岐06:21→右俣コース分岐06:35→途中で休憩06:59/07:03→白根御池小屋07:44/08:07→→上のベンチ08:46→下のベンチ09:11/09:18→大樺沢分岐09:47→広河原小屋10:09→アルペンプラザ10:13 山遊日 16/09/01〜02 |
![]() ![]() |
しつこく常念岳を狙っている友人に用事が入ったと云うので少し難易度の高い北岳へ向かいました。何時もの芦安から広河原に出て、北沢峠に向かう車止めの横を通り北西に進みます。 |
![]() ![]() |
道路の左横を下ると野呂川を渡る吊り橋になり、南西に進むと広河原山荘があり、そこで登山届けを出すようになっていました。 |
![]() ![]() |
そのまま、南西に進むと白根御池と大樺沢沿いに進むコースとの分岐になります。 |
![]() 今回は沢沿いに二俣に向かうコースを選択しました。 |
![]() 前方(南西)に北岳が見えて来ました。 |
![]() ![]() |
足場パイプの橋を渡り右岸に移りました。その先で二俣まで1時間の指導標が見えて来ました。1時間以上歩いてきたので、ここで小休止です。 |
![]() ![]() |
また足場パイプの橋が現れ左岸に戻ります。その先で少し勾配のきつい岩径もありました。 |
![]() 北岳が大きく見えるようになってきました。そして、ここはアキノキリンソウとサラシナショウマの花畑でした。 |
![]() 直ぐ先がチップ制のトイレがある二俣でした。1時間は歩いていないのですが休憩としました。 |
![]() 尖っているのが薬師岳と伺ったのですが地形図を見たらそれは鳳凰三山の観音岳で、左の高い山は高嶺、地蔵岳は隠れて見えないのだと思います。 |
![]() ![]() |
ボケッとしていたら右俣コースに行く所でした。今回は八本歯のコル経由なので沢沿いの左俣コースです。 |
![]() ![]() |
クガイソウ、タカネニガナ、タカネグンナイフウロなどが咲いているのですが今回は横着をしてまとめ撮りです。その理由は二俣から先が急勾配でバテ気味だったのです。 |
![]() ![]() |
水は500mlのペットボトルを2本用意していたのですが早々と1本を飲み干し、沢水を補充したいのに、そこまで行くのも億劫だったのですがパッドレスの方から沢水が流れている所を徒渉したので、ここで補充をしました。 後を振り返れば二俣のトイレが見えます。いくらも来ていないのに時間だけは過ぎていきます。八本歯のコルまで1時間の指導標まで達するのに1時間30分以上もかかってしまいました。 |
![]() ![]() |
「急傾斜・休憩者」沢沿いの山径だからジグザグは切ってありません。よって急傾斜なので、あちこちに休憩者が岩に腰を下ろしているのです。オマケにガスも少し出て来て八本歯のコルが見えないので距離感もよく分かりません。ようやく北岳山頂1時間40分の指導標まで辿り着きました。 |
![]() ![]() |
指導標の所で右折し沢を離れました。そしたら、その先はハシゴの連続でした。 |
![]() ![]() |
ハシゴは急だけれども腕力も使えるから沢沿い上部の急坂よりは楽だと思っていたのですが思ったよりも負荷が掛かったのでしょう。 |
![]() ![]() |
先にハシゴがある岩径で右太ももがつりかかってしまいました。本当につってしまったら後が大変なので岩に腰を下ろし、食事休憩とし、モロキュウの味噌で塩分の補給も行いました。 動くに動けず岩径を塞いでしまったのですが、後続の方には訳を話して迂回して登ってもらいました。「塩飴があるから」と声を掛けて下さった方もいました。本当にご迷惑をお掛けしました。 |
![]() ![]() |
どうにか納まったので用心深く右足をかばいながら、ようやく八本歯のコルに辿り着きました。ここからは尾根径を西北西に進みます。 |
![]() ![]() |
尾根径と云っても決して楽ではありません。ハシゴや岩径の急登が続きました。ガスではっきりしないのですが先に見えるのが北岳山頂でしょうか。 |
![]() ![]() |
右足をかばいながら登っていたら今度は左足の脹ら脛が怪しくなってきました。無理は出来ません。慌てず騒がず、ゆっくりと一歩一歩進むしかありません。やはり右前方に見えるのが北岳山頂のようです。 |
![]() ![]() |
ハシゴやケルンを通り越して先に進むと北岳山荘や間ノ岳に向かうトラバース分岐になりました。両足がつりかかるという事態に陥り八本歯のコルから、ここまでがコースタイムの倍近くかかってしまいました。 |
![]() ![]() |
その先もケルンの立つ岩径でした。山頂の左側を巻いているようで比較的に傾斜が緩いので怪しい両足も何とか納まっていますが明らかに小生よりも年上の方に「お先にどうぞ」と径を譲るのは複雑な心境です。 |
![]() ![]() |
イワベンケイ、タカネナデシコ、ミネウスユキソウです。何とか吊り尾根分岐まで到着しました。ここから山頂までは20分とのこと、山頂制覇の後に北岳山荘に向かう方のザックが幾つか置いてありました。 |
![]() ![]() |
吊り尾根分岐からは北に向かいます。右側が山頂と思っていたのですが前方に見えるのが山頂でした。その先で左側にも頂が見えた時には、もっと先かなと不安になってしまいました。 |
![]() ![]() |
手前の頂に先着者が見えたので一安心。それでもコースタイムは20分の所を33分もかかってしまいました。一番手前に山梨百名山の山頂標識がありました。 |
![]() ![]() |
山頂標識の右前に石地蔵と思っていたのですがネッカチーフに騙されました。タダの岩でした。しかし、お賽銭もしっかり稼いでいるのですからたいした者です。その北に三等三角点白根岳、北岳ではないのです。日本一の冨士山が二等三角点、二位の北岳が三等三角点というのも面白い所です。 |
![]() モロキュウはもう無いのですがビール休憩も採ったし、ガスで廻りの山は何も見えないので北岳肩の小屋に下ることにしました。 |
![]() 振り返って見た北岳山頂です。 |
![]() ![]() |
尾根径を北に進むと両俣小屋分岐の指導標が現れました。 |
![]() ![]() |
少し先にも両俣小屋分岐の指導標が現れました。どっちからでも行けると云う事でしょうか。その先で尾根径を下りました。 |
![]() ![]() |
ようやく北岳肩の小屋が見えて来ました。壊れかけた両足でも下りならば大丈夫なのでしょうか、山頂からのコースタイム40分を39分での到着でした。一泊二食付きで8,500円也の会計を済まし、北側のベンチでウイスキー水割りの一人宴会です。 |
![]() 朝食は日の出の5時と、ご来光を拝んでからの5時30分とのどちらかでとの案内だったのですが、その前に様子を見てみたら雲が少しあるのでもっと遅くなると判断し、早い方の時間を選びました。 結果的には10分前に食事が出て、ゆっくりとおかわりを食べても間に合いました。この時、5時12分の高嶺、鳳凰三山、辻山です。 |
![]() 南東の櫛形山の後に冨士山。 |
![]() 南には北岳。 |
![]() 西に中央アルプス。 |
![]() 北西には仙丈ヶ岳。 |
![]() 北の東駒ヶ岳(甲斐駒)と八ヶ岳連峰。 |
![]() |
5時17分に、ご来光です。薬師岳の右(南)側の雲の上から太陽が昇ってきました。 |
![]() 主要な山々をズームで。櫛形山と富士山。 |
![]() 仙丈ヶ岳。 |
![]() 鋸岳と東駒ヶ岳。 |
![]() 八ヶ岳連峰。 |
![]() 高嶺と地蔵岳のオベリスク。後に瑞籬山、金峰山と国師ヶ岳、その間に甲武信岳もうっすらと見えました。 |
![]() 朝日に染まった北岳。 |
![]() おっとっと、仙丈ヶ岳の右後(北北西)の北アルプスを忘れるところでした。 |
![]() 小屋に帰って身支度を済まし5時50分過ぎに小屋を出ました。 何となく気になっていたのですが中央アルプスの左(南西)に見えるこの山は恵那山のようです。 |
![]() これも忘れる所でした。中央アルプス右部の後に御嶽山。 |
![]() 仙丈ヶ岳の後には乗鞍岳。 |
![]() 奥穂高岳から槍ヶ岳。 |
![]() 白馬岳はピンボケになってしまいました。 |
![]() ![]() |
肩の小屋に別れを告げて広河原に向かって下りました。肩の小屋北稜線の指導標で小屋と小太郎山分岐点の中間になります。 |
![]() ![]() |
稜線を北東に下りました。小太郎山分岐点の指導標です。後の山は仙丈ヶ岳です。 |
![]() 北に向かう尾根の先、東駒ヶ岳の手前に見える峰が小太郎山のようです。 |
![]() ![]() |
小太郎山分岐点からは東に下ります。直ぐ先に右俣コースの指導標が現れますが、ここは直進で白根御池小屋を目指します。ここには動物避けの保護ネットが張ってありました。 |
![]() ![]() |
草スベリの急降下になった所で5時45分に白根御池小屋を出たと云う大集団と出会いました。掻き分けて下っても仕様がないので休憩としました。 |
![]() 草スベリで咲いていたトリカブト、ヤマハハコ、ツリガネニンジンです。 |
![]() ここでは鳳凰三山よりも左側の高嶺の方が目立ちます。 |
![]() ![]() |
ようやく白根お池に到着しました。その横に白根御池小屋がありました。 |
![]() ![]() |
小屋でチップ制のトイレを拝借、こっちの無料の湧き水の方が肩の小屋の1リットル100円の水よりも美味しいので入れ替えました。ここからは巻き径で北に向かいました。 |
![]() ここは崩落があったのでしょうか木道とハシゴの径です。 |
![]() ここで高嶺と鳳凰三山の見納めです。 |
![]() ![]() |
右カーブで東北東に向きを変えると急降下です。ハシゴもありました。 |
![]() ![]() |
途中にある上のベンチです。下のベンチで、たまらずに休憩としてしまいました。 |
![]() ![]() |
更に急降下が続いて、ようやく大樺沢沿いのコースとの分岐に到着しました。 |
![]() ![]() |
広河原山荘の前を通り吊り橋を渡り・・・ |
![]() ![]() |
待つ間もなくアルペンプラザ前で10時15分のバスに乗り、11時10分には芦安に到着しました。しかし、この後2〜3日も続く筋肉痛になり日頃の運動不足を反省したことを付け加えておきます。 |