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甲武信岳 2,475m 川上村・山梨市(山梨県)・秩父市(埼玉県)境界
歩行時間 6時間20分 歩行距離 15km
参考図書 ヤマケイYAMAP H奥秩父・大菩薩・両神山(山と渓谷社)
行程 毛木平06:45→十文字峠分岐06:52→大山祠神社07:08→ナメ滝08:21/08:29→千曲川水源地標09:41/09:49→主脈縦走路10:09→甲武信岳10:32/11:03→主脈縦走路11:23→水源地標11:37→ナメ滝12:35/12:46→大山祠神社13:45→毛木平14:04
山遊日 06/08/26

毛木平の駐車場




 川上村を千曲川沿いに遡っていくと高原野菜の畑を抜けて毛木平の大きな駐車場に到着します。
 トイレや東屋が完備した新しい施設です。駐車場の左奥から北東に向かう林道を進むのですがゲートのところに入山禁止の看板があり、ちょっと戸惑ってしまいました。よく見たら山菜取りなどで勝手に山へ入り込むのを防ぐための注意書きのようです。
十文字峠分岐








 カラマツ林の中の林道を進むと直ぐに十文字峠へ向かう分岐が左に現れます。
マルバダケブキとアキノキリンソウの群生









 今日は千曲川の源流をたどるコースなので直進します。左右にマルバタケブキとアキノキリンソウがいっぱい咲いていました。
千曲川(西沢)










 左に千曲川(上流部は西沢と言うみたいです)を見ながら、なだらかな道を進みます。
大山祠(おおやまずみ)神社








 20分も歩くと右側に大山祠(おおやまずみ)神社が見えてきます。林道はこのちょっと先までです。
林道終点











 ここから山道に変わりますが、この辺は結構広い道幅です。
アセビの道 岩に木枝のつっかえ棒
 基本的には川沿いを進むのですが時々山側に迂回をしながら岸辺を離れて進む時もあります。崩落地を横切った所が見事なアセビの道になっていました。
 途中にこんな光景も見られました。岩に木枝のつっかえ棒をしてあるのです。太い木ならまだしも、これではどれだけ役に立つのでしょうか。気休めならぬ「木休め」ということにしましよう。
ナメ滝








 神社から1時間ちょっとでナメ滝に到着します。尾瀬の「平滑ノ滝」を思い浮かべていたのですが偉い違いでした。でも、ここは源流ですから水量が違いますので、これで良しとしましょう。ここで小休止です。
すこし厳しくなってきた山道









 千曲川源流遊歩道といっても、この辺に来ると少し厳しい道になります。
 初めはカラマツとダケカンバが多かったのですが、コメツガも多く見られるようになってきました。
千曲川の橋 崩落地
 千曲川(西沢)の右側をづうっと遡ってきていたのですが、だいぶ狭くなったところで初めて左に渡りました。
 しばらく進んだところの左側に二カ所ほど崩落地がありました。小さい石なので不安は少ないのですが、それでも気持ちのいいものではありません。
右に渡る橋









 再び右側の岸に渡ります。
苔むした河床










 川幅が狭まっただけではなく、水量も少なくなってきて苔むした河床になって来ました。水源地が近いのでしょうか。
千曲川・信濃川水源地標









 ナメ滝から1時間ちょっとで水源地到着です。この標識の左側に水源地がありました。
水源地








 木の根本の穴からこんこんと清水が湧いていました。これが源となり千曲川として長野県内を流れ、さらに新潟県に入ったら信濃川と名を変え、日本一長い川として日本海に注ぐのです。
シラビソ林の急登 主脈縦走路
 水源地までは緩やかな登りでしたが急にシラビソ林の急登となります。20分足らずですが息せき切って、あえぎながら登りました。稜線に出てほっと一息、ここが甲武信岳と国師ヶ岳を結ぶ主脈縦走路で左(東)に進みます。
穏やかな尾根道 シャクナゲの茂る尾根道
 しばらくは穏やかなシラビソの尾根道でしたが、さすがに山頂近くなると厳しくなります。岩が多くなると共にシャクナゲも増えてきました。途中の右側に二カ所ほど展望地が出てきますがガスで何も見えません。
山頂直前のガレ場












 山頂直前は南東方面に切れたガレ場になっています。
十文字峠・雁坂峠分岐








 十文字峠と雁坂峠の分岐標識が見えたら、直ぐ先に山頂標識があります。
三県の山頂標識




 甲州、武州、信州の境にあるから甲武信岳の名前通りに三県の山頂標識があります。長野側から登ったので真ん中手前に長野県の標識、左奥に埼玉県の標識、右奥に山梨県の標識がありました。
 一番立派なのは埼玉県の標識で、各県内にある他の山のことを考えれば甲武信岳に対する力の入れ具合の差が納得できます。
西方面










 ビールを飲んだり、簡単な食事をしながら30分ほど待ったのですがガスは切れそうもありません。
三宝山








 ちょっとしたガスの切れ目に見えた十文字峠へ向かう途中の隣の山、三宝山です。ここより8m高く一等三角点もあるとのことですが、厳しい尾根道コースを通っても何も見えないと思い、楽な登りと同じコースで戻りました。

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