日本列島 山だらけ     トップページへ戻る  山だらけメニューへ戻る

(櫛形山) 奥仙重 2,052m 裸 山 2,003m 南アルプス市・増穂町境界
歩行時間 2.5時間 歩行距離 6.0km
参考図書 ヤマケイYAMAPC北岳・甲斐駒・仙丈・鳳凰三山(山と渓谷社)
行程 池の茶屋登山口11:15→三角点(奥仙重)11:45→櫛形山山頂12:00/12:05→裸山山頂12:47/13:21→櫛形山山頂13:58→三角点(奥仙重)14:13→池の茶屋登山口14:35
山遊日 05/09/23

池ノ茶屋休憩舎  甘利山から櫛形山までは直線距離で10km程度なのに小生のボロナビは80km以 上の表示となっており、とんでもない遠回りで案内していました。仕様がないのでカー ナビの案内を当てにせず、方向を示す点線だけを頼りに走りました。
 旧櫛形町(現南アルプス市)で県民の森の案内を見つけ、県民の森の近くから山勘で 林道に入ったら、運良くそこが丸山林道で無事に池ノ茶屋林道に入ることが出来ました 。
 それにしても一旦、山を東側に下りてから南進し、また山に戻ってから林道に入るの ですから30kmは走ったようです。おまけに林道でのノロノロ走行ですから2時間以 上もかかってしまいました。
櫛形山案内図



 櫛形山は奥仙重、裸山、唐松岳の三つの峰の総称で7月中旬のアヤメ、林道から見え る富士山と山道の木々の間から見える白嶺三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)で人気の山な のだそうで、駐車場も広く100台の駐車が可能とのことです。
 夏の花も終わったこの時期のためか遅い時間にもかかわらず広い駐車場にはたった三 台しか止まっていませんでした。
指導標 三等三角点奥仙重
 立派な休憩舎の左横が登山口になっており、最初の30分位だけが急登ですが櫛形山 最高峰の奥仙重の三角点を過ぎると、後は楽な尾根道の上り下りの繰り返しになります 。
櫛形山山頂標識 櫛形山山頂標識
 三角点を過ぎて一旦下り、また登り切ると広場のような場所になり、そこに櫛形山山 頂標識が二本も立っています。
 山頂標識の横で10数人のグループが食事をしていました。標識の写真を撮ろうとし て挨拶をしたら、どこうとしたので「オジさんとしてはそのまま居てくれた方が嬉しい のだが」と言ったら快く応じてくれ、愛嬌一杯に身繕いをして納まってくれました。そ のため小生の山写真では極めて珍しい人物アップとなりました。
 大学の野鳥愛好会とかで、烏と鶏ぐらいしか知らない小生に今日出会った鳥の名前や 姿をデジカメのモニターを見ながら親切に教えてくれました。それでも覚えられたのは ゴジュウカラとノスリだけ、そう五十肩と格好のいい猛禽類だけが印象に残ったのです 。(プライバシー配慮のためボカシを入れてあることをお許し下さい)
ボタンバラ平 唐松の山道
 話は尽きなかったのですが、半分も来ていない所で、そうのんびりもしていられませ ん。お礼を述べて先に進みました。
 うっそうとした唐松の原生林で、ここでもサルオガセが垂れ下がって奥深さを醸し出 していました。
裸山直下の2000m地点




 開けてきたなと思ったら、裸山とアヤメ平の分岐点でした。ここが丁度2,000m 地点だとか、緑が濃いのでそんな高さを感じさせません。
 真っ直ぐ西へ進むと裸山、右(北)へ進むとアヤメ平ですが、裸山に向かいました。
裸山山頂三等三角点


 山頂に向かう左手がお花畑で、咲き終わったアヤメやキスゲの残骸の中にトリカブト が一生懸命に存在感を表していました。
 あっという間に山頂に着きますが、山頂標識が可哀想に、かなり古くなって傾いてい ました。三角点も独りぼっちで寂しく見えます。
 昼食は車の中で済ましてあるのでビールタイム、お目当ての富士山や白嶺三山が雲の 中で姿を表してくれないのが残念です。
草紅葉 秋の麒麟草 高嶺撫子
山母子 山鳥兜 松虫草
 展望の代わりに目を楽しませてくれたのがこれ、野の花です。山頂の南斜面が花畑に なっており、クサモミジ、アキノキリンソウ、タカネナデシコ、ヤマハハコ、ヤマトリ カブト、マツムシソウが群生していました。
富士山が見えるはずの南東方向





 白嶺三山のある北西側は若干シラカバなどの立木がありますが、富士山がある南東方 面は、この通り開けています。しかしご覧の通りの曇り空、雲が切れる期待どころか、 降り出してきそうな気配です。アヤメ平もパスをして池の茶屋に戻ることにしました。
奥仙重下の山道




 ゴールも近い奥仙重三角点の下ですが、ガスも濃くなってきました。やはり早めに帰 って来たのは正解の様でした。
 池の茶屋に戻り、車で丸山林道を走っていたら何とまた野鳥のグループと会うことが 出来ました。山頂→祠キャンプ場→氷室神社のコースで丸山林道へ降りたのでしょう。 賑やかに挨拶をして別れましたが、この先、何処まで歩くのか、若者達の元気さに脱帽 です。
 「最近の若者は・・・」とか、何時の時代にも聞かれるのですが、こちらの接し方の 問題もあるのではないのでしょうか、この山では天候には恵まれませんでしたが、人に は恵まれました。「有難う楽しかったよ、また何処かで会えたらいいねぇ」

トップページへ戻る  山だらけメニューへ戻る  このページのトップへ戻る