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根子岳(ねこだけ) 2,207m 上田市・須坂市境界
四阿山(あずまやさん) 2,354m 上田市・須坂市・嬬恋村(群馬県)境界
歩行時間 6時間15分 歩行距離 9.7km
参考図書 花の百名山登山ガイド 上 (山と渓谷社)、山と高原地図P志賀高原・草津白根山・四阿山(昭文社)
行程 菅平牧場登山口05:57→根子岳山頂07:53/08:00→根子岳・四阿山の鞍部08:35/08:50→四阿山山頂10:05/10:22→四阿高原分岐11:27→大明神沢12:31→菅平牧場登山口12:56
山遊日 06/06/25

菅平牧場登山口




 20年ほど前に来たことのある菅平高原スキー場を左に見ながら菅平牧場への案内を頼りに進むと右側に料金所が見えてきますが早朝のためフリーパス、その先の左側に駐車場が3つほどあります。6時前にもかかわらず一番奥の駐車場はほぼ満車状態、前夜から泊まり込みと思われるキャンピングカーの方も食事を済まして出発の準備をしていました。
根子岳、四阿山登山道案内看板









 真っ直ぐに根子岳を目指すのか、右回りに四阿山から先に登るか迷いましたが花の百名山を期待して真っ直ぐのコースで根子岳を目指して北東に進みました。
レンゲツツジの咲き誇る菅平牧場








 菅平牧場を左に見ながら登り始めるのですが、さすがに花の百名山、ミヤマニガイチゴ、アズマギクが道端に咲いており、ちょっと盛りの過ぎたレンゲツツジも咲き誇っていました。
レンゲツツジとシラカバ、ダケカンバ






 牧場を通り越し、笹の茂る道になるとイワカガミやマイズルソウ、ツマトリソウも姿を現してきました。(野の花参照)
 下では盛りを過ぎていたレンゲツツジもこの辺になると丁度よい感じになってきました。ダケカンバ、シラカバとマッチして最高の雰囲気です。
山頂まで500mの指導標







 森林限界を超えて樹木も少なくなったところで山頂まで0.5kmの指導標が出てきます。
 この辺からは更にコケモモ、ハクサンチドリと花の数が増えてきて、勾配が少しきつくなってきたことも忘れさせてくれます。
根子岳山頂方位盤 根子岳山頂の神社
 山頂は広々としています。山頂標識かと思ったらスキー場から来るコース(峰の原高原)との分岐の指導標でした。以前スキーで来た時に根子岳山頂までヘリコプターで運んでくれてゲレンデまでスキーで下ることが出来たのですが料金が高くて諦めたことを思い出しました。
 方位盤は古びていて文字が読みとりにくくなっています。その右手にある鐘と神社が妙な取り合わせでした。

追 記06/12/23
 不思議なことに、山頂の北北西500mにある小根子岳2,127.9mに一等三角点があり名前は猫岳となっています。
四阿山方面の指導標








 根子岳山頂は絶好のビュウーポイントとのことなのですがガスが出ていてはどうにもなりません。おまけに風も出てきたので休憩もそこそこに四阿山に向かいました。
山頂南側の崩落地








 四阿山に向かって南東方向に尾根道を進むのですが右側(南)がすごい崩落した崖になっています。ガスがかかっていなかったら、もっと怖く感じたのかもしれません。
ムラサキヤシオ









 山頂から直ぐ下の尾根道で左側にムラサキヤシオを見ることが出来ました。ここも崖になっているので側には寄れませんのでズームで撮ってみました。
巨岩を振り返る 巨岩をすり抜けて急降下








 急降下する途中に巨岩が現れてきます。こんな所にもコシジオーレンがひっそりと咲いていました。
 少し先で一息入れながら振り返ってみました。
根子岳 四阿山
 北西に根子岳、南東に四阿山を見ながら風を避けて真ん中の一番低いところで大休止です。どちらの山頂にもかかっていたガスがどうやら切れてきたようです。
根子岳1.0km、四阿山1.5kmの指導標







 四阿山の山裾に近づいたはずなのに根子岳1.0km、四阿山1.5kmの指導標が出てきました。中間点で大休止をとり、こちらに進んできたのに変だなあと思いました。
シラビソの生える山道









 一度登った山を下り、更に登り返すのは、あまり楽しい作業ではありません。深い笹の道から岩の道に変わり勾配も急になります。
四阿山の森林限界







 木立が薄くなると共に勾配も緩くなってきました。さて四阿山山頂はもうすぐかなと期待を持ったのですが。
中四阿分岐の指導標








 広いピークで食事をしている人もいます。てっきり山頂かと思い指導標を見たら何と後0.7km、ここは中四阿との分岐点でした。
 先ほどの後1.5kmの意味も分かりました。山頂らしく見えていた所はここだったのです。
四阿山










 東の方に見えるのが山頂です。根子岳からはガスで見えず、真ん中の鞍部からは山の陰で見えなかったのです。
木道から雲上に見える北アルプス









 山頂の手前は自然保護のために大きな木道というか木の階段になっています。ここで何の気なしに西の方を振り返ってみてびっくり、何と雲上に雪の被った山々が見えるのです。
山頂の神社




 四阿山の山頂は狭くて横に長い尾根になっています。木の階段を登った所に最初の神社があり、こっちは奥の方の神社です。
 三角点を探しましたが見つからないので他の人に聞いても分かりません。後で調べたら更に北東に5分ほど行ったピークに二等三角点があるとのことでした。
追 記06/12/23
 ここも山頂ではなくて、名前も吾妻山となっています。
南東に見える浅間山







 曇り空だったために諦めていた展望ですが雲間に見えるとはラッキーです。山頂で出会った方が詳しくていろいろと教えて下さいました。
 これが南東に見える浅間山です。
南には蓼科山と八ヶ岳










 真南には去年の秋に登った蓼科山、真ん中左側に見える富士山型の三角形の山です。その上にかすかに八ヶ岳が見えます。
西に見える北アルプス(槍ヶ岳)










 西には北アルプスが見えます。これは槍ヶ岳だそうですが右の山か左の山か聞き損ねてしまいました。
根子岳の上に見える後立山










 根子岳の左上に見えるのは後立山だそうです。と言うことはその右にある白馬は雲に隠れて見えないということなのでしょうか。
中四阿分岐の指導標 四阿山←→中四阿の指導標
 山頂での展望を楽しんだ後、中四阿分岐まで戻りました。ここで下から登ってきたグループの人から「山頂もここも展望に大した差はないから、ここで食べましょうよ。ねぇそうだったでしょう。」と合意を求められてしまいました。
 確かにそうかもしれません。ここからは北アルプス、八ヶ岳も浅間山も見えます、おまけに場所が広いのはこちらの方です。狭い山頂よりは、ゆっくりするのには良いのかもしれません。しかし山頂には山頂の良さがあります。日本人特有の曖昧な微笑みを返して、そっとこの場を立ち去り中四阿を目指しました。ああぁオラも日本人だなぁ〜。
中四阿と菅平高原






 この辺からイワカガミやマイズルソウ、ハクサンチドリの群生が再び見られ、ミネザクラも咲いていました。
 西の方には中四阿、その先には菅平牧場、菅平高原スキー場、雲上には北アルプスが見られ最高の展望です。
中四阿 根子岳
 中四阿が段々と近づいてきます。根子岳を見ると四阿山に向かう時に右側に見えた崩落の後もこうして見ると改めて生々しく感じられます。
中四阿










 右側に四阿山の崩落地を見ながら一旦下り、少し登り返すと中四阿です。先を行くグループが尾根の先で展望を楽しんでいるようです。
中四阿の尾根










 先ほどのグループが立っていた尾根です。この辺からベニバナイチヤクソウが目立ってきました。
四阿高原分岐







 この地点が四阿高原に向かう分岐点です。森林限界らしく灌木の地帯になりレンゲツツジがまた増えてきました。ここで初めてヤマナシを見ることが出来ました。
小四阿1,917m








 小四阿1,917m三角点の尾根です。北東に根子岳山頂が見え、ここまでは展望が楽しめます。10人近いグループが小休止を取っていたために三角点も確認せずに案内標識だけ写真に納めて通過しました。
レンゲツツジとダケカンバ、シラカバの絶景地










 小四阿を下っても岩の多い地帯が続くのですがダケカンバ、シラカバが段々と増えてきます。それにも負けないようにレンゲツツジが咲き誇って最高の景色です。
大明神沢






 森が深くなりギンリョウソウ、スズラン、ミヤマナルコユリが姿を現してきたと思ったら左折し大明神沢を越すようです。
 ここではクルマバソウとオドリコソウの写真をゲットしました。
菅平牧場











 大明神沢を越えたら根子岳の山裾です。左折し、左に沢を見ながら進むと右側に菅平牧場が見えてきました。
菅平牧場









 しばらく進むと左側に大きな牛舎が見えてきます。そのまま進み四阿山へ向かうゲートをくぐり右折し、左右に放牧地を見ながら進むと出発地点の駐車場はもうすぐです。

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