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(御嶽)おんたけ 剣ヶ峰 3,067m 王滝村・木曽町境界
歩行時間 5時間 歩行距離 6km
参考図書 山と高原地図39御嶽山(昭文社)
行程 田ノ原天然公園08:29→金剛童子09:25/09:34→一口水10:12/10:25→王滝頂上神社11:24/11:36→剣ヶ峰12:05/12:12→二ノ池12:30→王滝頂上山荘12:47/13:03→八合目石室避難小屋13:50/13:57→田ノ原天然公園14:37
山遊日 06/07/15

地蔵峠から開田高原越しに見る御嶽



 小生のカーナビは持ち主に似て少々狂っているようです。王滝口の田ノ原を目的地にしたのですが国道19号線から木曽福島で381号線に入り、途中から旧道を進み地蔵峠を抜けて開田高原、三岳高原、黒沢口、御岳湖と、とんでもない遠回りをしてしまいました。
 土地勘がないためにカーナビを信じて1時間以上もの時間をロスったのですが、偶然にも地蔵峠から最高の展望を味わうことが出来ました。
田ノ原自然公園から御岳を仰ぐ





 7時には登り始められるようにと思って出かけたのに、もう8時半近く、第1駐車場は満杯、第2でも半分近く埋まっていました。比較的簡単に3千mに登れるということで人気が高いのでしょうか。
 早朝は思いの外、天気が良かったのですが山頂にはガスがかかっています、はてどうなることでしょうか。
大黒天








 鳥居をくぐって歩き始めた道は平坦、幅も広く流石に信仰の山らしく10分ほどで鳥居の沢山ある大黒天が右側に見えてきました。
 左右には田ノ原天然公園と言う名に恥じないように幾つもの散策の道が開かれていました。
大江権現









 更に20分ほど進み線路の枕木を利用した階段になってきたら左側に大江権現が現れてきました。
 ここにも鳥居があります。果たして今日は幾つの鳥居をくぐるのでしょうか。
あかっぱげ







 だんだんと山道らしくなってきたなと思ったら、右側に初めての雪渓がでてきました。ここは赤土がむき出しになっている場所なので「あかっぱげ」と言うのだそうです。赤っ恥や禿頭ならお手のものなのですが実に面白い名前で喜んでしまいました。
金剛童子









 森林限界を超えハイマツと岩の光景に変わったら三つも社のある金剛童子です。
 丁度ここで歩き始めて1時間になったので小休止を取り後を振り返ってみました。
南に見える恵那山?





 田ノ原から北西方向に向かって来たのですから、真下の南東方向には木曽駒ヶ岳や空木岳などの中央アルプス、さらに背後には南アルプスが見えるのでしょうが、ガスがかかっているために田ノ原がぼんやり見えるだけです。
 南の方は晴れていますので中津川市から恵那市にかけて見渡せます。遠くに見える山は恵那山なのでしょうか。
八合目石堂避難小屋 富士見石
 八合目と九合目には小さいながらも避難小屋があります。信仰の山で訪れる人が多いので、このような準備がなされているのでしょうか、心強い次第です。
 きっと条件が良ければ南アルプスの後に富士山が見えるのでしょう。富士見石と命名された岩がありました。
一口水の大雪渓







 幅は狭いのですが距離の長い雪渓が現れてきました。あまりにも見事なので雪渓に見とれておやつタイムとしてしまいました
 後で地図を見たら「一口水」という岩の間から水がちょっと滴になって落ちる程度の水場とのことですが気がつきませんでした。
九合目石柱と石地蔵








 九合目に到着です。ハイマツの間にイワカガミやコケモモを見つけたのですが根子岳と四阿山で飽きるほど見て来たので写真撮りはパスをしました。
王滝奥の院分岐









 王滝奥の院分岐です。この辺から登りがきつくなってきました。
中央不動尊 案内看板
 あまり数は多くないのですがアオノツガザクラの写真をゲット、オンタデ、イワツメクサは群生で咲いていました。
 中央不動尊を過ぎたら、こんな大きな案内看板が有りました。登山口ならいざ知らず、山頂近くで見るのは初めての経験です。
王滝頂上山荘 武尊大神
 今度は武尊大神です。目の前に王滝頂上山荘が見えるのですが、なかなかたどり着けません。この辺の勾配が一番きついのではないでしょうか。
王滝頂上神社







 左手に頂上山荘を見て、直ぐ上が王滝頂上神社です。ここで簡単に昼食、写真右下隅のグループは目の前でビール宴会、うっかり持ち忘れて来たので羨ましいことしきりです。
八丁ダルミ、まごころの塔









 王滝頂上神社の左横から山頂の剣ヶ峰を目指すのですがガスで見えません。
 ちょうどこの時だけガスが切れかかって八丁ダルミにある、まごころの塔が見えました。
剣ヶ峰旭館










 ガスの中に山頂の山小屋が見えてきました。
御岳神社奥社に登る階段









 山小屋の後に御岳神社奥社に登る階段が現れてきます。流石に3千m超、空気が薄いのでしょうか息を切らして手すりにつかまりながら登りました。
御岳神社奥社











 信仰の山らしく立派な神社です。男体山の時も驚きましたが山頂にこれだけのものを作るとは信仰の深さが表れているのでしょう。
一等三角点御岳山









 山頂広場のほぼ真ん中に一等三角点があります。
北側の山頂標識
















 神社の右手、北側に山頂標識があります。こちらには乗鞍岳や北アルプス、二ノ池、三ノ池が見えるのでしょうが、このガスではどうにもなりません。
二ノ池下案内看板










 階段のところで登る時に見つけていたヤマガラシをカメラに納めて一ノ池、二ノ池脇を通ったのですがガスは消えず何も見えませんでした。
トラバース道の大雪渓










 二ノ池下から王滝頂上に向かう山腹の道には大きな雪渓がありました。数年前の尾瀬以来、久しぶりの雪渓歩きでした。
まごころの塔










 まごころの塔の後で剣ヶ峰に向かった時の道と合流します。
王滝頂上山荘








 王滝頂上山荘で待望のビールタイム、おでんも600円也と都合1,200円が高いのか安いのかは別として格別の味でした。
眼下に田ノ原天然公園






 山荘の人の話によるとオープン以来ずうっと天気が悪く、今朝初めてご来光を迎えたとのこと、この後も段々と悪くなりそうな雰囲気です。
 ガスの切れ目に見えた田ノ原天然公園です。本来なら王滝山頂との間が登りも下りも一直線で見渡せるのです。
大明神沢





 登りの時は気がつかなかったのですが下りで出会う方に白装束が目立ちます。足固めは靴ではなくて白い地下足袋と本格的な方もいました。
 八合目の石室避難小屋前で小休止をとっていたら、やはりぽつりぽつりと雨が落ちてきました。
 先を急ぎましたが途中では大雨も、降ったり止んだりの中で戻り着きました。
追 記
 楽しみにしていた3連休ですが梅雨は明けそうもなく山小屋の予約どころではありませんでした。14日の天気予報で山遊びの可能な日は15日だけ、それも南の方の山ということで御嶽山を選んだのでした。
 つかの間の梅雨の中休みは1日も保たず、帰り道はたいしたことがなかったのですが、当日の夜から大雨が降り続き岡谷では大きな災害も起きてしまいました。被害に遭われた方や関係者の皆様には心よりお見舞い申し上げます。

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