日本列島 山だらけ     トップページへ戻る  山だらけメニューへ戻る

(那須岳) 三本槍岳 △1,916.9m 西白河郡西郷村・栃木県黒磯市境界
歩行時間 3時間55分 歩行距離 8.5km
参考図書 新・分県登山ガイド 6 福島県の山(山と渓谷社) 山と高原地図 K 那須・塩原(昭文社)
行程 林道大峠線駐車場08:13→林道終点08:26/08:32→鏡ヶ沼西側分岐08:37→鏡ヶ沼09:16→鏡ヶ沼東側分岐09:41/09:43→大峠分岐10:16→三本槍岳10:29/10:43→大峠分岐10:55→大峠11:54→鏡ヶ沼西側分岐12:16→林道終点12:19→駐車場12:30
山遊日 09/09/20

林道大峠線駐車場 林道終点・松川街道道標 林道終点・車止め
 甲子温泉の先がトンネルでつながったので楽になりました。東北道白河ICから国道289号線で西へ進み杉の沢入口から旧松川街道(林道大峠線)へ入ります。南東へ戻るように進み観音沼を過ぎて、さらに先の日暮滝展望所まで進みます。やがて舗装が切れて砂利道に変わると林道が狭くなり少々不安になりながらも先に進むと10数台が停められそうな駐車場が現れ一般車両はここまでとなります。
 さらに先に進むと左大峠二粁、右野際新田七粁と書かれた松川街道の道標とその左側に車止めがあり林道終点になります。関係者用なのでしょうか5台ほどの駐車スペースも備えられていました。
 道幅は一間半程で旧街道を思わせる佇まいです。ここで何を勘違いしたのか、林道終点と大峠・鏡ヶ沼西側分岐と混同し途中で引き返し、東へ向かう分岐が有る筈と駐車場の方へ戻ってしまいました。毎度毎度のロスタイムです。
鏡ヶ沼西側分岐 カラマツ林 カラ沢を登る
 何の事はない、直ぐ先が鏡ヶ沼西側分岐で、ここに登山カードポストも設置されていました。東に向かいカラマツ林を進むとカラ沢を登るようになります。
南斜面の紅葉







 カラ沢を登り切り、笹原に出たなと思ったら三本槍岳の山裾になるのでしょうか南側の斜面が紅葉真っ盛りです。
左(北)側には鏡ヶ沼







 左(北)側には鏡ヶ沼が広がっています。残念ながらガスがかかり須立山の上部は見えないのですが紅葉が綺麗です。
タチフウロ オトギリソウ オヤマリンドウ
 林道終点からここまでの間に咲いていたタチフウロ、オトギリソウ、ヤマトリカブトです。
笹を分けての登り道 急登で上には倒木
 鏡ヶ沼を離れるとクマザサの中の登り道となります。登るに従い傾斜がきつくなりロープのお世話になります。途中に倒木があり、這い蹲って潜らなければなりませんでした。
踊り場から鏡ヶ沼を







 ちょうど此の場所が踊り場になっていて鏡ヶ沼が見渡せました。ここから先は、さらに傾斜がきつくなり写真どころではありませんでした。
南に三本槍岳







 南北に延びる山頂尾根にたどり着きました。南側にはガスでハッキリしないのですが、これから向かう三本槍岳。
西に大峠山








 西には大峠山、先の流石山や三倉山はガスで見えません。
北に須立山







 どういう訳か北西の鏡ヶ沼、登ってきた旧松川街道方向の写真が抜けています。
 北側には鏡ヶ沼の東端から須立山が見えます。
東北東の西郷村方面









 東北東には西郷村方面。
南東には赤面山、前岳









 東南東には赤面山、前岳。
正面(南側)にガレ場 大峠分岐
 今日の天気予報は晴れなのに何故かこの辺は例外のようで西側からガスが湧き、強風で運ばれて来ます。おまけに目の前(南側)にガレ場まで現れて少々不安になってきました。それでも紅葉に励まされて尾根道を進んだら大峠の分岐になりました。
三本槍岳へ






 ここからは尾根筋のなだらかな道です。紅葉の中を三本槍岳に進みました。
一等三角点三倉山






 三本槍岳の山頂にある一等三角点の名称は何と三倉山となっています。この辺が面白いし真面目に考えると混乱の元になるのですが、調べてみたら隣の流石山山頂が三等三角点大峠山となっているし、その先の三倉山山頂には三角点がありません。
大峠の先に大峠山








 西側の大峠の先には大峠山だけで流石山も三倉山もガスに阻まれて見えません。
北西に旧松川街道から北の観音山、旭岳







 北西には登って来た旧松川街道、その右奥の北北西に飯豊連峰、北側には観音山、その右手前に旭岳が見えます。
北北東には大白森山、鎌房山







 北北東には大白森山、鎌房山が見えます。昔、羽鳥湖スキー場に来た事を思い出しました。
 その後に霞んでいるのが磐梯山や安達太良山、その背後が吾妻連峰でしょうか。
東の山並み









 東は手前の山並みが邪魔をして先が見えません。
南に茶臼岳








 南には朝日岳、茶臼岳、隠居倉の後に見えるのは南月山なのでしょうか。
南西に沼原池








 南西の奥日光の山は雲の中なのですが沼原湿原の沼原池が見えます。
三本槍岳を振り返って



 山頂はまたガスに包まれて西風の強さと相まって寒くなり、他の登山者はウインドブレーカーを羽織っています。この中でビールともろきゅうの夏スタイルを強行する者は小生だけでした。
 寒さに堪らず休憩タイムを短縮して下る事としました。ところが皮肉な事に天候は回復しつつあるようです。
北の大峠分岐に向かって








 大峠分岐を目指して北側に戻ります。全山紅葉で素晴らしい眺めです。
大峠分岐






 大峠分岐で左折し西に向かいます。
三本槍岳を振り返って







 晴れ上がった三本槍岳を振り返って、もう少し山頂で待てば良かったのかなと少々後悔するのでした。
北西に旧松川街道、国道289号線







 大峠に向かう稜線は最高の眺めです。
 北西には登り始めてきた旧松川街道から国道289号線方面が見渡せます。
西に大峠山、流石山、大倉山、三倉山







 西には山頂の雲が未だ取り切れないのですが大峠山、流石山、大倉山、三倉山と全容が見えて来ました。
紅葉の中の鏡ヶ沼








 右(北)側には紅葉に囲まれた鏡ヶ沼が見えます。
西南西に南会津の山々、左奥に奥日光の山々








 西南西には南会津の山々、その左奥には奥日光の山々も見えます。
全山紅葉の三本槍岳
 南東方向を振り返ると未だ三本槍岳の山頂が見えます。まさに全山紅葉の三本槍岳です。
全山紅葉の稜線









 全山紅葉の稜線を大峠目指して下ります。
南南東に茶臼岳







 下るに従い三本槍岳の山頂が見えなくなるのと引き替えに南南東に茶臼岳が見えてきます。
 ズームで引っ張ってみたら無限地獄の噴煙まで見えました。
紅葉から黄葉へ









 大峠に近づくと紅葉から黄葉に変わってきました。
南南西に沼原池







 茶臼岳や隠居倉も姿を消そうとしている時に再び沼原池が南南西の方向に現れてきました。
エゾシオガマ タテヤマウツボグサ ミゾソバ
 この稜線は花にも恵まれていました。エゾシオガマ、タテヤマウツボグサ、一番数が多かったのはウメバチソウでオヤマリンドウやヤマハハコ等も咲いていました。右端の花はミゾソバで日暮滝にあったものですがスペースの関係でここに載せました。
もう直ぐ大峠









 もう直ぐ大峠で、写真右上が十字路です。
大峠







 お地蔵さんが並ぶ大峠の十字路です。左(南)が三斗小屋温泉、正面(西)が大峠山、右(北)が林道大峠線となります。
自然林の下り道 石畳の旧街道
 今までが眺めの良い稜線歩きだったために少々寂しくなります。しばらく下るといかにも旧街道と感じられる石畳の道になります。
一理塚 鏡ヶ沼西側分岐
 右側に一里塚が見えて来たら、直ぐ先が鏡ヶ沼西側分岐でした。
日暮滝







 帰り道で日暮滝展望所に寄ってみました。少し歩いて滝の側まで行かないと眺めは良くないようです。

トップページへ戻る  山だらけメニューへ戻る  このページのトップへ戻る