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仙水峠 ・2,264m 南アルプス市(旧中球磨郡芦安村)
歩行時間 2時間14分 歩行距離 6km
参考図書 新分県登山ガイド 14 山梨県の山(山と渓谷社) 山と高原地図 41 北岳・甲斐駒(昭文社)
行程 北沢峠09:07→長衛小屋(旧北沢駒仙小屋)09:17→仙水小屋09:50→仙水峠10:23/11:01→仙水小屋11:24→長衛小屋11:49→北沢峠11:59
山遊日 14/09/18

こもれび山荘 仙水峠分岐
 同行者が熱を出したので中止も考えたのですが、北沢峠で最終判断とし、中央道甲府昭和ICから国道20号線、南アルプス街道(県道20号線)で西に進み芦安市営駐車場へ行きました。ここから1,030円と協力費100円のバスで大河原へ、始発(6時)に乗ったのですが連絡が悪く、北沢峠行きのバス(料金750円)は8時が始発、着いたら8時25分になってしまいました。
 熱は幾分か下がったのですが万が一のことを考え仙丈ヶ岳は中止とする事にして、予約していた千丈小屋をキャンセルしましたが直前にも関わらずキャンセル料は不要とのことでした。せっかく、ここまで来たのだからと、こもれび山荘(旧長衛荘)泊にして近くを散策することとし、教えてもらったのが仙水峠往復コースです。
テント場 竹沢長衛翁のレリーフ
 北沢峠から広河原の方(南)へ5分ほど戻ると仙水峠の分岐となり、左折で東へ進むと北沢の右岸にテント場が見えてきました。その先が長衛小屋(旧北沢駒仙小屋)で、創始者で南アルプス開拓の父と云われる竹沢長衛翁のレリーフが小屋手前の横にあります。
長衛小屋 栗沢山分岐
 長衛小屋の前を抜け、北沢を橋で渡り左岸に移ると、栗沢山の分岐を右(南)に見送り、沢沿いを東北東に進みます。
北沢左岸 丸木橋で右岸に
 しばらく進んだら、今度は丸木橋で右岸に戻ります。
右岸 ロープの下がる岩場
 今度は沢から離れるのかなと思ったのですが沢沿いに戻りロープの下がる岩場を登ります。
板の橋 丸木橋で再び左岸へ
 その先が本日最大の危険ヶ所で一部に板の橋が架かった幅の狭い岩の径です。その先で再び丸木橋で左岸に移ります。
急登 仙水小屋
 そこからは急勾配で、登り切った所に仙水小屋がありました。
岩ゴロ径 岩ゴロ径
 小屋から先に進んだら駒津峰の山裾になるのでしょうか、岩ゴロの径になってしまいました。ここは右側が樹林や灌木地帯だから良いのですが、さらに進んだら幅の広いV字形の河原を歩くような感じになり一部は不明瞭な径になりますが岩にペンキの印はありません。未だに岩が動いているからなのでしょうか。石を積んだケルンや赤やピンクのテープを拾いながら慎重に進まなければなりません。
栗沢山









 右(南南東)側に栗沢山が見えます。
仙水峠






 あっという間に仙水峠到着です。
北に駒津峰、東駒ヶ岳(甲斐駒ヶ岳)、摩利支天








 左(北)側に駒津峰、東駒ヶ岳(甲斐駒ヶ岳)や摩利至天が見えます。
東駒ヶ岳、摩利至天








 花崗岩で出来た白い東駒ヶ岳と摩利至天をアップで。
右に栗沢山








 右(南)に栗沢山。ここにもケルンがいっぱい出来ています。
後に仙丈ヶ岳








 後(西南西)を振り返ると仙丈ヶ岳です。
仙水峠 幅広V字形の山径
 仙水峠は眺めが良いので恒例のモロキュウとビールにしたかったのですが、天候不良でキュウリが高いので今日は無し、時間が早いのと気温が低いのでビールが未だ溶けていなくて飲めません。寂しい軽食休憩となってしまいました。
 仙水峠からの帰り径は、ずうっと仙丈ヶ岳を見ながら進みます。ここの幅広V字形の山径はV字の底を歩くので問題は無いのですが、この先で右斜面を通る時に不明瞭な所があるのです。ガスで見透しの悪い時は気をつけなければなりません。
仙丈ヶ岳







 仙丈ヶ岳は雲がかかり見えたり見えなかったりでした。もちろん、これは良い方の写真です。
北沢峠






 お昼ちょっと前に北沢峠に戻り着きました。

特別付録

鋸岳・仙丈ヶ岳展望台 所要時間 24分 北岳・摩利支天展望台 所要時間 26分 その他

広河原行きバス停近くの案内板 双児山登山口
 バス停に掛かっていた温度計は10度ちょっと、外は寒いので、こもれび山荘のストーブ脇での昼食となりました。山荘の夕食は17時から、直ぐに宴会を始めたら飲み過ぎになるので、回りをうろついてみようと云う事になり、広河原行きバス停近くの北沢峠案内板で見つけたのが、これ、鋸岳と仙丈ヶ岳の展望台の案内です。入口は、こもれび山荘の南脇から北東に登り双児山経由で東駒ヶ岳に向かう山径になります。
登り径 遊歩道分岐
 案内板には展望台まで5分〜10分と書いてあるのですが、なかなか届きません。左折で西に下る遊歩道分岐まで12分もかかってしまいました。
鋸山








 遊歩道の右(北)側に鋸山が見えるのですが樹間に、この程度です。看板に偽り有りです。
南西に仙丈ヶ岳








 左カーブで南に向きを変えるのですが途中で南西に仙丈ヶ岳が見えました。これは合格です。
こもれび山荘北脇 山荘前のトリカブト
 こもれび山荘の北脇に降りてきました。山荘前にはトリカブトが咲いていたのですが、まさかキタダケトリカブトでは無いでしょうね。この後は、もちろんストーブ脇での宴会となりました。
北岳と摩利至天展望の案内 仙丈ヶ岳二合目分岐
 山小屋の朝食は5時前後が一般的なのですが、こもれび山荘の方式は夕食をちょっと豪華にして、翌日の朝食は弁当を夕食後に配り、4時から味噌汁を用意するので食べたい人は食べてから出発、早立ちの人は弁当を持って出発の方式です。他の山小屋での体験では朝食を食べてから出発する人は半数程度、それなら、この方式も合理的で良いと思いました。ただし、今回、ゆっくりと起き5時半に食べたら、味噌汁の具を探すのに苦労しました。先の人が食べたのか、最初から無かったのかは定かではありません。
 広河原行きの始発バスは9時15分、暇なので昨日の看板に偽り有りも顧みず、もう一ヶ所の案内も有ったことを思いだし、6時を過ぎて十分に明るくなってから北岳と摩利至天の展望台に行ってみることにしました。林道を広河原の方へ5分ほど下り、仙水峠の分岐を左に見送ると、直ぐに右側が仙丈ヶ岳の二合目に登る分岐で北岳展望台へ3分の表示もありました。
西へ登ること2分 北岳展望台
 西へ向かって登ること2分で北岳展望台の看板がありました。
北岳







 南南東に北岳が見えました。7分で到着、樹間では無く、ちゃんと北岳が見えたのだから、ここは看板に偽り無しです。
北岳のズーム








 それでもお粗末だったのは小生のズーム写真です。トホホ・・・
北東に摩利至天








 先程の分岐まで戻り林道を南西に下ったら北東に摩利至天が見えました。これも偽り無しです。
東に栗沢山








 そして東に栗沢山も見えました。これはオマケでしょうか。
北東に東駒ヶ岳と摩利至天






 山荘に戻り、のんびりと過ごし、花子とアンも見てから、予定通りに9時15分のバスで広河原へ向かいました。
 北沢峠からバスで4分下った所が摩利至天だけでは無く東駒ヶ岳も見える展望所でした。もう少し下れば、さらに良かったのです。
西に仙丈ヶ岳








 行きにも見た景色ですが広河原も、もう少しという所で西に見た仙丈ヶ岳。
南南西に北岳









 同様に南南西に北岳。
フジアザミ





 車窓から見えていたフジアザミをバスの待ち時間で撮りたかったのですが、乗り合いタクシー(協力費込みで1200円)が直ぐに出発とのことで大急ぎで撮りました。よって広河原の写真は有りません(昨日は忘れたのです)。
白峰会館と芦安市営駐車場





 バスだと50分の所が乗り合いタクシーだと40分ちょっとで着いてしまいます。こちらが食事や入浴が出来る白峰会館、道路の向こうが市営駐車場です。

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