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地蔵山 ・1,802m 堂岩山 ・2,051m 吾妻郡六合村・長野県下水内郡栄村境界 白砂山 △2,139.7m 吾妻郡六合村・長野県下水内郡栄村・新潟県南魚沼郡湯沢町境界
歩行時間 6時間54分 歩行距離 12km
参考図書 新・分県登山ガイド 9 群馬県の山(山と渓谷社) 山と高原地図 17 志賀高原・草津白根山・四阿山(昭文社)
行程 白砂山登山口06:32→ハンノキ沢出合06:44→地蔵峠07:13→小さな広場08:21/08:29→堂岩山09:03→八間山分岐09:06→白砂山10:22/10:41→八間山分岐11:50→堂岩山11:53→小さな広場12:16/12:20→地蔵峠13:21→ハンノキ沢出合13:42→白砂山登山口13:57
山遊日 10/08/07

野反湖北端の駐車場 白砂山登山口
 関越自動車道渋川・伊香保ICから国道353号線で吾妻川沿いに北西へ進み、中之条町からは日本ロマンチック街道を通り、暮坂峠を越えて野反湖へ向かいました。
 国道405号線で北上している途中、野反湖の手前で左後方(西南西)に草津方面が見えたのですが白根山は雲の中でした。野反湖の東側を進み北端まで行くと大きな駐車場があり左(西)側に食堂・売店、トイレ、右奥に東へ向かう白砂山登山口がありました。登る時には気付かなかったのですが、今こうして写真を眺めてみると東北東に見えるのですから左手前の山が地蔵山、真ん中奥の山が堂岩山のようです。
ヨツバヒヨドリとノリウツギ ハンノキ沢へ向かって下る ハンノキ沢に架かる角材の橋
 右(東)に向かってヨツバヒヨドリとノリウツギの咲く笹原を少し進むとハンノキ沢に向かって北東方向に下るようになり、ガイドブックには丸木橋と書いてあるのですが流されて補修をしたのでしょうか角材の橋を渡ります。
トンネル水路前の小さな沢 地蔵峠分岐 壊れかかった物置小屋
 ハンノキ沢の右岸に移ってから、右側にトンネル水路があるところで小さな沢を橋で越えます。この辺りから方向を北に向けて進みます。途中に真っ直ぐ、なだらかに進む径と右に地蔵峠に向かって登る径の分岐があるので注意が必要です。しばらく進んだら、こんな壊れかかった物置小屋がありました。
地蔵峠 お地蔵様
 その少し先が地蔵峠でした。左(北)側が秋山郷へ向かう径、右側に少し入ると、お地蔵様が祀られていました。
尾根径を東に進む 南西に野反湖
 地蔵峠からは東に向かって尾根径を登るのですが地蔵山(・1,802m)迄は500mほどしかありません。右後方(南西)に弁天山、エビ山、高沢山、樹間に野反湖を見たのは約20分後ですから、この時には山頂を通り越していたようです。山頂標識などは何もないので余程注意をしないと気がつきません。
尾根径を東に向かって上り下り 正面(東北東)の樹間に堂岩山
 ブナ、ハウチワカエデ、ダケカンバ、コメツガ等が生える、あっ、ここにはシャクナゲもありました。自然林の尾根径を東北東に向かって上り下りして進むと正面の樹間に堂岩山が見えてきます。
北東に向かう急登 近くに水場のある小さな広場
 北東に向かう急登を過ぎると近くに水場があるという小さな広場になります。ここで小休止としました。
南西に野反湖







 右後方(南西)を振り返ると。左前方に八間山の山裾、野反湖の後ろに弁天山、その後方に草津温泉、右に移って、うっすらと白根山、その前方はエビ山の山裾になるのでしょうか。
東に向かう急登にコガネギク(ミヤマアキノキリンソウ)( 沢状の剔れ径
 ここからは東に向かう急登になりますが径端にコガネギク(ミヤマアキノキリンソウ)が咲いていました。進むにつれて沢状の剔れ径になってきました。こんな所で大雨に見舞われたらとんでもないことになりそうです。
野反湖








 高度が増したことにより野反湖がはっきり見えるようになったのですが白根山や志賀高原は雲に包まれてしまいました。
堂岩山 東北東の樹間に白砂山
 平になったと思ったら東端に堂岩山の山頂標識が立っていました。東北東の樹間に、やっと待望の白砂山が見えてきました。
八間山分岐の案内標識







 少し下って樹林を抜けると素晴らしい展望になり、その先に八間山分岐の案内標識がありました。
東北東に白砂山









 左手(東北東)には尾根が連なり三つほどのコブの先に白砂山が堂々とそびえています。
右前方(東南東)に胎内沢、猟師の沢








 右手、東側には谷川岳から武尊山が見えるのでしょうが雲で、はっきりしません。東南東の谷底が胎内沢、猟師の沢のようですから、その先の山陰が四万温泉になるのでしょうか。
コガネギク(ミヤマアキノキリンソウ) シナノオトギリ アザミ
 笹原の尾根径は同時に、お花畑でもありました。コガネギク(ミヤマアキノキリンソウ)、シナノオトギリ、アザミの一種(アザミは種類が多く小生には訳が分かりません)。
オヤマソバ ミヤマコゴメグサ ハクサンフウロ
 オヤマソバ、ミヤマコゴメグサ、ハクサンフウロ。
エゾシオガマ タテヤマウツボグサ ミヤマホツツジ
 エゾシオガマ、タテヤマウツボグサ、マルバタケブキ。この他にもシラネニンジン、ミヤマホツツジ、ミヤマシシウド等が咲いていました。
白砂山に向かう尾根径



 尾根径は笹が一番多いのですがハイマツの他にシャクナゲ、ドウダンツツジ、クロマメノキなどのスノキ類も数多く見られるので雪解け頃も素晴らしい景色になりそうです。
 分岐から5分経過、全山を通じてそうなのですが泥濘が多いのと朝露を含んだ笹が深いのでスパッツは必需品、手を抜いて歩いたらズボンが泥だらけになってしまいました。
白砂山に向かう尾根径











 さらに17分経過。
白砂山に向かう尾根径









 さらに15分経過、はて、ここが最後のコブになるのでしょうか。
白砂山に向かう尾根径










 さらに18分経過、ここが最低鞍部で、もう下ることは無さそうなのですが。
最後の急登









 やはり、そうでした。ここで13分経過。この最後の急登が一番きついのかも知れません。
山頂はもう少し先










 さらに3分で山頂かと思ったら、もう少し先でした。
白砂山 三等三角点西川浦
 なだらかな径を5分で山頂でした。狭い平地で先行の四人組が食事中、お粗末な山頂標識と三等三角点西川浦がありました。
北北西の佐武流山は雲の中

 恒例のモロキュウとビール、暑いので梅干しお結び、デザートは塩かけ夏ミカン。
 後続の単独さんが到着、後から聞いたのですが埼玉から来たという団体さんが来る前にと四人組は早々と山頂を降りたので満員にはならなかったのですが到着後の狭い山頂は少々窮屈です。
 出始めていたガスが広がり北側がちょっと見えるだけで北北西の佐武流山は雲の中、東北東の谷川岳、東の武尊山等の方向は目の前まで真っ白なので早々に降りることにしました。
右前方(西)に八十三山、北西に佐武流山









 左(南)側からガスが湧いてきています。右前方(西)の八十三山はガスに包まれて山裾しか見えません。右(北)側の山が佐武流山なのでしょうか。
南東の山は榛名山?



 ガスが消えてきました。南東の八間山の山裾越しに見える山は榛名山なのでしょうか。
 後から地形図を見て気がついたのですが胎内沢、猟師の沢は白砂川になり南下し吾妻川へ、さらに利根川に合流し太平洋へ。野反湖の水は北端のダムを経て魚野川、中津川となり千曲川に合流し、新潟へ入ると信濃川に名を変えて日本海へ流れます。丁度この辺りが入り組んだ南北の分水嶺になっているのです。
コブの先に堂岩山










 コブの先に見える堂岩山です。
右前方に八十三山、その右に佐武流山








 右前方(北西)に八十三山、その右(北)側にうっすら見えるのが佐武流山のようです。
岩堂山の左に八間山









 さらに先に進んだら堂岩山の左(南南東)側に八間山も見えてきました。
もうすぐ堂岩山










 もうすぐ堂岩山です。
右(北北西)側に八十三山











 右(北北西)側には八十三山。
その間の遠くに岩菅山








 二つの山の間に微かに山陰が見えるのでズームアップしてみました。
 ほぼ西側に見えるのですから岩菅山のようです。
小さな広場 地蔵峠
 近くに水場のある小さな広場が、ほぼ中間点になるので小休止としました。途中で出会っていない方なので八間山から来たのでしょうか、もう歩きたくないと二人が横になっていました。ここから地蔵峠までの約1時間も上り下りが混じるので少々長く感じられました。
水路のトンネル ハンノキ沢の角材橋 最後の登り
 水路のトンネルはこちらから見た方がよく分かります。網の扉には鍵がかかっていました。ハンノキ沢の角材橋を渡ってからの最後の登りが意外と厳しく感じられます。
野反湖とエビ山









 野反湖とエビ山が見えてきました。ここまで来ればゴールは目前です。
登山口の駐車場

 コースタイムと実際の所要時間が違うのは良くあることですが、今回は差が大きすぎました。
 登り「群馬県の山」4時間25分、「昭文社の山地図」3時間40分、実際の歩行時間3時間42分。下り「群馬県の山」八間山経由のため不明、「山地図」3時間5分、歩行時間3時間12分。白砂山→八間山分岐「群馬県の山」1時間30分、「山地図」50分、歩行時間1時間9分。八間山分岐→堂岩山「山地図」10分、歩行時間3分。今回は「群馬県の山」が厳しく見過ぎ、「山地図」が甘すぎ。10分が3分は笑って下さい。

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