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皇海山(すかいさん) 2,144m 鋸山 1,998m 沼田市(旧利根村)・日光市(栃木県)境界 歩行時間 5時間 歩行距離 9.7km 参考図書 ヤマケイYAMAPP日光・那須・谷川岳(山と渓谷社) 行程 皇海橋駐車場06:38→広い三俣07:41→不動沢のコル08:06→皇海山山頂08:54/09:17→不動沢のコル09:52→鋸山10:38/11:10→不動沢のコル11:38→皇海橋12:35 山遊日 06/10/21 |
![]() 関越道沼田ICから国道120号線で尾瀬方面に向かい、老神温泉入口を過ぎて吹割の滝の手前(千歳橋の手前)を右(東)に入り、とねしん(銀行)の手前を右折し栗原川林道に入ります。皇海山や皇海キャンプ場の看板が出ているのですが分かりにくいので沼田市のHPをご覧になることをお薦めします。 20kmちょっとの悪名高き林道ですが、たいしたことはないと走っていたのですが、やはり途中から所々がとんでもない道になっており、1時間はたっぷりとかかってしまいました。 |
![]() 橋の手前と先に二カ所の駐車場がありますので3〜40台ぐらいは駐車できるのでしょうか。時間が早かったので10台も停まっていないのですが紅葉シーズンのためか団体さんのマイクロバスもあり賑わっていました。 身支度を整え早速出発です。橋を渡り左折(東)し不動沢のコル(鞍部)を目指します。 |
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最初は車両止めのゲートの脇を通り抜け不動沢沿いに林道の支線をジグザグに進みます。 |
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紅葉を楽しみながらのんびりと歩いていたら頭上の樹間に皇海山が見えてきました。林道が右にカーブをするところに大岩があり、そこが山頂に向かう入口となっており、色づき始めたカラマツの林に入っていきます。 |
![]() 皇海橋から10分ぐらい歩いたところで左側の不動沢に降り、石伝いに対岸へ渡ります。 |
![]() 小さな滝が見えるところで小沢を越します。1時間ほど沢の右や左を進むのですが、沢を渡る時に滑らないよう注意が必要ですし、複数の通り道が出来ているので指導標やテープをしっかり確認しないと間違う恐れがあります。 |
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樹相がダケカンバに変わり、大きな石がごろごろした台地の所で二股になっており、指導標に従い右の沢に入ると流れがほとんどなくなり、勾配もきつくなってきますが鞍部の稜線が見え隠れしてきます。 |
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また、二股が現れてきた所で右側の急な坂をロープや木に掴まりながら登ります。沢の途中で3人組は追い越したのですが、ここで単独の方に越されてしまいました。急坂を10分ほど頑張ると不動沢のコルに到着です。 |
![]() 右(南)側に鋸山が見えます。あまりに鋭角な峰で、どうやって登るのかなと考えてしまったのですが帰りの楽しみに取って置いて、取り敢えず皇海山を目指します。 |
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左(北)へ向かってササの原を進むと古いのでコメツガかシラビソなのかはっきりしないのですが太い倒木が何本も転がっていて通行の邪魔をしています。先の方には木々の隙間から皇海山の山頂が見えます。 |
![]() 左(西)側に開けたところがあり南西方向に赤城山が見渡せました。北西に武尊山も見えるのですが樹木が邪魔をしています。 |
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大岩が見えてきたので、いよいよ山頂かなと思ったのですが、ここから10分ほどの急登です。登り切ると背丈よりも高い庚申二柱大神(正確には神ではなくて示へんに申です)と読める青銅の剣が祀ってあり庚申信仰の奥の院であることがうかがえます。 ここから山頂まではもう直ぐです。ここで不動沢のコルの手前で追い越した方が降りてきました。「早いですね」と声をかけたら「山頂の展望はあまり良くないですね」と答えて降りていきました。 |
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ここも県境なので山頂標識が二本ありました。北西に武尊山、北から北東にかけて日光白根山や男体山が見えるのですが樹木に遮られてしまいます。 |
![]() 山頂から少し下に降りて隙間を探したら何とかこの程度の写真が撮れました。日光白根山です。 |
![]() こちらが武尊山、何とか先週のリベンジが出来ました。 写真撮りに夢中になっている間に後続の人がどんどんと山頂にやって来ます。狭い場所なので退散です。 |
![]() 降りる途中で大勢の方と出会い「あとどの位ですか?」との声が掛かります。「もう少しですよ」と答えながら降りていきました。登る時に赤城山を見たビューポイントを探して、今度は鋸山から袈裟丸山方面への南側の写真をゲットしました。 ここでは数人のグループが休憩中、確かに間ではここが一番良い場所です。 |
![]() 再び、不動沢のコルに到着です。ここも人で一杯です、休まず鋸山を目指しました。 |
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少し登り、今度は急に下ります。下った分だけ登りが増えるとぼやきながら振り返ると、左後ろに日光白根山から太郎山、真名子山、男体山と絶景です。 |
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今度は急激に登り返します。途中に岩壁もありロープも利用しながらよじ登ります。さらに登ります。 |
![]() 途中で下ってくる人と出会いました。皇海山に向かう間には追い越された方にしか出会っていませんから庚申山の方から来られたのでしょうか。 下を見るとご覧の通り、降りる時の事を考えると怖いぐらいです。ここから更に15分ほどロープや木に掴まりながら登り切ると山頂です。 |
![]() 狭い山頂ですが360度の視界が広がっており最高の場所です。 |
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北に皇海山、日光白根山、北東に太郎山から男体山まで、さらに東には庚申山から駒掛山などの鋸山11峰。 |
![]() 南には女山から袈裟丸山にかけて、さらに南西には赤城山が見えます。 |
![]() 西には谷川岳かと思っていたのですが白砂山、佐武流山あたりでしょうか。 |
![]() 北西には雲ではっきりしないのですが谷川岳。 |
![]() その右には武尊山。 |
![]() 西の手前側には出発点になった皇海橋の駐車場も見えます。 |
![]() 東の谷の紅葉も見事です。あまりの素晴らしさに30分以上ものんびりしている間に3組も後続の方が登ってきたので帰ることにしました。 |
![]() 途中でも3組ぐらい登りの方と出会いましたが、それでも鋸山まで来るのは少数派のようです。本日3回目の不動沢のコルに到着ですが、また人だかりでした。 |
![]() 未だ登ってくる人、下りで休憩している人など不動沢でも大勢の方と出会いました。紅葉の真っ盛りで日本百名山(深田)となると、こうなるのでしょうか。それでも皇海山だけで満足して帰る人の割合が多いのは残念でなりません。どう見ても鋸山の方が素晴らしいからです。庚申山から鋸山11峰を経て最高峰の皇海山に至る過程を百名山に選んだのでしょうから、時間がないのなら皇海山を省略してでも鋸山に登った方がよいと考えてしまうのです。 |
![]() 駐車場に戻り着いたら、いつの間にか満車状態です。あれだけ途中で出会った人が多かったのがうなずけます。 時間も12時半を廻っているので林道を登ってくる車もいないだろうと早々に引き上げたら案の定、出会った車は地元の軽四トラック1台だけで済みました。 |