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鉄 山 1,709m 猪苗代町・二本松市境界 歩行時間 6時間 歩行距離 7.5km 参考図書 山と高原地図 J磐梯・吾妻・安達太良(昭文社)1/5万 行程 沼尻登山口9:35→白糸の滝9:40→湯の花採取場10:09→胎内入口10:49→胎内岩11:55/12:40→鉄山避難小屋13:06→鉄山山頂13:18→障子ヶ岩14:30→沼尻登山口16:30 山遊日 05/08/07 |
![]() 磐梯山の急登で一休み中に安達太良山に行くなら天然温泉のある面白い所があると教 えてもらいました。昨年、奥岳→ゴンドラ→山頂という銀座通りを歩いているので、早 速このコースに飛びついてみました。 沼尻温泉を抜けてスキー場の一番奥に、広い駐車場のある登山口がありました。入口 は正面と右側の二つがあるのですが、先の人が正面に行ったのと、地形的に景色が良さ そうなので正面の道を選びました。 |
![]() 左側が急な崖で、道も細く注意が必要です。雨の日には通りたくない道ですが左側の 展望は最高で、程なくして白糸の滝が見えてきます。 道路際に太いパイプが通っています。触ると熱いので、きっと温泉を引いているので はないでしょうか。 |
![]() 所々に湯気が立ち、硫黄温泉の臭いが立ちこめています。この辺りでは木製の樋(と い)の中を温泉が流れていました。 川の流れも温泉のようです、確かに穴を掘れば天然温泉になるのかもしれません。も っとも入浴中の人を見かけることはありませんでしたが。 |
![]() ここまで上流に来ると水になっていました。硫黄川の名前の通り少し濁っていますが 臭いはありませんでした。 |
![]() 右側に噴火口の跡である沼ノ平があり、以前はそこを通って安達太良山に向かったの だそうですが'97年に有毒ガスのために亡くなられた登山者がおり、今では立ち入り禁 止となっています。 左回りに岩だらけの山を登っていくのですが、背中に大きな四角いものを背負って登 る人がいたので聞いてみたら、何と四角い物はマットで岩登りの練習にもってこいの場 所なのだそうです。 |
![]() マットを下に敷き、大きな岩にへばりついて、よじ登っている若者が何人もいました 。とても小生のような軟弱中高年ハイカーに真似出来ることではありません。 こちらは岩の間をかき分けるようにして登っていきましたが、手も活躍させないと登 り切れません。 |
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登り切る最終地点が岩穴(胎内岩)になっていて、そこをくぐり抜けなければなりま
せん。穴が狭いためにザックを背負ったままでは抜けられませんので小錦さんには、こ
こで帰ってもらうしかありません。上を通ろうにも、この高さですから岩登りの技術を
持ってないと無理なようです。 |
![]() ここからは尾根道なので楽になります。五葉松と這松が50cm位の高さではえてお り、蔵王山頂などと同じ火山で出来た山らしい風景です。左手(北側)に箕輪山が見え ます。 |
![]() 岩混じりの登りに苦労した分だけ予定が遅れてしまいましたので、鉄山山頂でと思っ ていた昼食をこの場所(胎内尾根)でとりました。 ここからの眺めも素晴らしいものです。石楠花の塔と鉄山避難小屋が見えますが、そ ちらの方(東側)へ向かうコースとなっています。 |
![]() 右側(南)に沼ノ平が見えますが何とも言えぬ不気味な姿です。左手遠方に安達太良 山山頂が見えます。 |
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ビールも飲んだし、飯も食った。おまけになだらかな尾根道となると元気百倍、あっ
という間に先ほどは遠くに見えていた地点に到着します。 それにしても石楠花の塔の兎の耳のようなものは何なんでしょうか、どうも飛行機の プロペラのようです。どのような曰く因縁で作られたのかWEBでも調べてみましたが 謎のままです。 鉄山避難小屋をちょっと覗いてみましたが、なかなか立派なものでした。ここのやっ かいにはあまりなりたくないですが、それにしても心強く感じました。 |
![]() 鉄山山頂はもう直ぐです。真ん中の遠くに見える山は和尚山、右側の火山口の上の山 が船明神山です。 |
![]() 鉄山山頂です。安達太良山より7m高いのですが四等三角点のために標柱もちょっと 控えめです。ここからの展望は最高です。去年、安達太良山に登った時は雨だったため に比較が出来ないのですが、きっと負けないのではないでしょうか。 |
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山頂から南側には矢筈森越えに牛の背、安達太良山が見えます。視線を少し左に移動
すると南東方面に薬師岳、ゴンドラ山頂駅が見えました。更に左側の東方面にはくろが
ね小屋と、勢至平へ向かう下山道も見えます。 |
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予定より少し遅れているし、安達太良山まで行こうかどうしようかと考えながら歩い
ていたら船明神山との分岐の所で遠くから雷の音が聞こえてきました。 尾根道で雷に遭ったら最悪です、帰りを急ぐことにしました。船明神山の祠、細い尾 根道、沼ノ平の方へ少し降りた時に出会った小さな沼、三角点のある障子ヶ岩、右手( 北側)に見える沼ノ平等々の撮影ポイントがあったのですが省略してしまいました。こ こはどうしても、もう一度行ってみたいものです。 船明神山の森林限界上の火山礫から灌木地帯、森林地帯と大急ぎで、段々曇ってくる 天候と競争で下りました。もう少しで登山口という白糸の滝展望台で一休み、反対側( 西)に磐梯山が見えるはずなのですが雲の中でした。 沼ノ平を一回りして来たのですから、当然、登り口で見た右側の道に出てきます。出 口の左側に有毒カスで亡くなられた4人の方の鎮魂の碑がありました。途中で出会った 方に聞いたのですが有毒ガスは下に貯まるので無風の日が危ないんだそうです。事故が 有ったのは雨の日、ガスで道に迷い長時間止まっていたことが原因のようです。合掌 さらに右側の案内板に「このコースはハイキングコースではありません、自己責任で ・・・」と書いてありました。おまけに最初に通った正面から入った道は「作業道で危 険箇所多し」とありました。自称軟弱中高年ハイカーの小生は無謀だったのでしょうか ? |