ちばのやま     トップページへ戻る  やまメニューへ戻る


ひとりごと
<ちばのやま>
 すでに気がつかれた方も多いと思いますが、毎週一回のアップ通りに山に通っていたわけではありません。写真撮影の日付で調べてみたら11月3日の文化の日から3月20日の春分の日まで、9回延べ10日間の山遊びでした。時間の都合で一つの山で帰った日もあるし、低い山ばかりですので多い時は三つの山を登ったこともありましたが、それなりに楽しい思い出になりました(各々に山遊日を付け加えました)。
崙書房 歩いてみよう房総の自然  私を千葉の山に導いてくれたのは、この本です。崙(ろん)書房出版株式会社という流山市にあるローカル出版社から出された「歩いてみよう房総の自然」−ちばの山と滝と温泉と−という地元のう沢喜久夫さんという方が書かれたもので、10年以上も前に読んで本棚の片隅に眠っていました。初版が1990年12月25日で、私のは1991年2月10日第2刷となっていますから91年か92年頃に買ったものと思われます。
 その頃は忙しくて山どころではなかったことと、何だ千葉の山なんて、たかが3〜4百メートルじゃないかと馬鹿にする気持ちがあって先に進まなかったのかも知れません。

<故郷の山>
 村山盆地の真ん中に生まれて、毎日、山を見て育ったのに子供の頃の山登りの思い出は殆どありません。小学校の遠足が若木山だったのかなあ、花見の時期に天童の舞鶴山に連れて行ってもらったり、ボートに乗った記憶が微かにあるだけです。
 自分の意志で登ったのは高校の時、仲間で登った葉山と兄に連れて行ってもらった蔵王の暁登山(夜遅く登り山小屋で休憩し、ご来光を迎える)だけです。ああそうだ、中学の遠足で水晶山に登ったことも思い出しました。
 それなのに年と共に山が懐かしくなって、尾瀬に通い始めたのはこの本を読んでから4〜5年経ってからからだったのかもしれません。最初の頃はともかくとして、慣れてからは雪の残るシーズン前と紅葉が終わったシーズン後(どうも人混みは苦手なのです)に毎年2〜3回、5〜6年は続けて行ったのでしょうか。

<山の準備>
 遠くの山も良いけれど千葉に住んでいるのだからと、この本を読み返し、どうしても登りたくなって準備を始めました。
国土地理院 1:25,000地形図 山と渓谷社 新・分県登山ガイド 千葉県の山  10数年前のガイドブックでは状況も変わっているだろうと探したら、山と渓谷社より「千葉県の山」という分県登山ガイドが出ていました。2004年3月15日初版1刷だから、まったくのおニューです。後は国土地理院の1/2.5万の地形図をそろえれば万全です。
 貧乏人の小生は衣服にTPOなんていうものは似合いません。と言うよりも出来ません。何せ仕事用のスーツとテニスウエアーとパジャマ、後は略礼服しか持っていないのですから。当然、スタイルはテニス用のポロシャツにボロズボンと決まってしまいます。寒けりゃウインドブレーカーかフリースを羽織れば充分です。チロリアンハットにウールのシャツ、登山用ベスト何て格好は恥ずかしくて、とても出来ません。
ターボライター、磁石、万能ナイフ、懐中電灯、携帯電話  小物は殆ど手持ちの物で充分です。スキーで重宝している風に強いターボライター、温度計付きの磁石、出張の時も便利な万能ナイフ、困った時の懐中電灯、何時でも何処でもの携帯電話、もっとも「助けてくれえ〜」とだけは使いたくないのですが。いずれにしても新しくそろえる物は何も有りません。
 非常用にと小型の携帯ラジオを買ったのですが、持ち付けない物は駄目です。何時も持って行くのを忘れてしまって留守番役をしています。

<少しのこだわり>
 それでも、これだけはこだわっています。靴とリュックです。トレッキングシューズで充分ですが踝まで隠れる物が安全です。スキーに行く時にも使っていますし、10年以上働いており中が禿げてきてしまい買い換え時期なのですが愛着があって放せません。
野球帽とリュック ホーキンスのボロ靴  リュックだけはTPOが必要です。まぁ大は小を兼ねますが限度が有ります。私でも20、35、55リットルとスリーサイズを用意してあります。また汗かきだからということもあるのですが背中がフレームになっているものはムレなくて楽です。また、大きめの物はそうなっているのですがヒップベルトと胸のベルトが有る物の方が体と一体化して背負うのが楽です(荷物が軽く感じます)。
 山の天気は変わりやすいもの、当然のことですがザックカバー、スパッツ、雨合羽、折りたたみ傘、着替え(非常時の防寒用にもなります)は何時もリュックの中に入っています。それと、万一のための簡単なロープと非常食(チョコレート、飴、煎餅)、この間からは目印用のビニールテープを加えました。

<ランチタイム>
 山での昼食となると、おにぎりとかパンなどが定番なのでしょうが小生はこれにはまっています。カップ麺はどうも好きになれなくて、家でも滅多に食べることはありません。
ランチタイム  昔懐かしい魚肉ソーセージ、干し椎茸、ネギ、生卵を入れて煮込むのが美味しさの秘訣なんです。物足りない時はパック餅を2個も入れれば、もう満腹になります。生卵なんか持っていって大丈夫かいと思うかもしれませんが携帯鍋に新聞紙でふわっと包んで入れておけば割れることはありません。
 携帯ガスコンロが必要になりますが食後のコーヒーを考えると重さも気になりません。魔法瓶と比較したら重さは少し増すだけではないでしょうか。スキー場での不味い、高い、混んでいる食事に腹を立てて、やり始めたことが山に行っても続いています。
 酒はどうしているのだと言われそうですがビールは温くなるし(実はちょっと凍らせたものをタオルで包むという奥の手があるのですが)、時と場合によってワンカップですよ、何せ車ですからねえ〜。但し水だけは500mlのペットボトルで3本は必須です。

<千葉の山>
 こんなことでガイドブックに載っている千葉の山の7〜8割方を登った訳ですが、残りは10月末から登ろうと思っています。ガイドブックに載っていない不人気な山も含めて幾つ登れることやら、とにかく続けてみようと考えています。
 シニアの山登りなら普通は雪解け後の5月から紅葉の10月までがベストシーズンなのですが低い千葉の山は11月から3月がシーズン、もちろん新緑の4月から5月も良いのですが清澄山系の東側は山ヒルの名所(特に麻綿原高原は有名です)、あまり人の行かない山奥の好きな小生はマムシの出現も併せて遠慮しておきます。
 今シーズンの経験からしても正月の澄んだ空気の時が格別で、やはり冬の寒い時が一番良さそうです。それでも山には登りたくなるでしょうから、山道の整備されたところか久しぶりに尾瀬にも行ってみたいし、時間が有れば会津の奥の方にも挑戦したいのですが、どうなるでしょうか。
 最後に今シーズンを振り返って小生のお気に入りを紹介します。形の良い山No1は伊予ヶ岳。山らしい山は高宕山、次いで伊予ヶ岳。眺めの良い山No1は御殿山、ここからの富士山は最高です。次いで高宕山。歩いて楽しい山はダントツで烏場山、とにかく歩きやすいのでシニアにもピッタリです。水仙を眺めながら登る嵯峨山もお薦めかな。

<千葉の温泉>
 千葉の山は海底が隆起して出来たもので火山帯ではありません。そのため温泉は昔流に言えば鉱泉です。ヨード系や硫黄を含んだものなど成分は有るのですが、山形みたいな訳にはいかず湧かしたものです。それでも山登りの後に入る温泉は最高なのですが、風呂の後にはビールが欠かせない→ビールを飲んだら日本酒が飲みたくなる→飲み始めたらちょっとでは済まない→車で帰れなくなる。この三段論法で我慢をしました。よって今回は紹介出来ません。電車でのんびりと行けるとか、泊まっても大丈夫になるのも、そんな先の話ではないでしょう、その時までの辛抱です。


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