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権現山 約70m 保田浅間山 151m 鹿嶺(しがみね) 189m 安房郡鋸南町
歩行時間3時間 歩行距離4km 山遊日07/02/17
参考図書 房総山岳志(崙書房出版) 房総のやまあるき(新ハイキング社) 1/2.5万地形図(保田)
行 程 足立区鋸南町自然の家駐車場10:42→権現山入口10:47→山頂10:52/10:54→浅間神社入口11:00→浅間神社11:19/11:21→浅間山山頂11:27→デデッポーの足跡11:54/12:04→真福寺分岐12:14→鹿嶺12:20/12:23→真福寺分岐12:27→ビワ畑のゴンドラ12:38/12:40→光顕寺12:45→保田川12:57→長狭街道分岐13:20→自然の家駐車場13:30
足立区鋸南町自然の家

 保田から長狭街道に入り、保田神社の後から右(南)に進みます。これは江月水仙ロードへ向かう道なので案内看板や無料駐車場が随所にあります。
 権現橋を渡ると水仙ロードへ向かうのには直進なのですが、ここで左折し東へ道なりに進むと右手に足立区鋸南町自然の家が見えて来ます。
 最初の目的地である権現山は自然の家の管理地になっているとのことなので駐車も含めてお願いしたら「鍵は開けてあるので大丈夫。車も下の駐車場ならOK」と快諾してくれました。
権現山登り口







 自然の家の玄関の向かい(西)側が権現山の登り口になっています。
 自然の家では「展望台」と言っていましたが、まさにそんな感じで鍵があるのには驚いてしまいました。
権現山 権現山山頂
 歩いて5分で登れる小さな山なのですが通路にロープが張られて一歩も外に出られないようになっています。教育施設としての責任なのでしょうが何か空しくなってしまいます。危険な事を教えることの方が大事だと思うのです。
南西に見える保田漁港










 わずか70m程度の低い山でも海岸が近いこともあり展望が360度に広がる絶景地です。
 南西方向には保田漁港と亀ヶ崎でしょうか島も見えます。
北北西に保田の市街地と鋸山












 北北西には保田の市街地と鋸山が・・・
北東には大峯と保田川











 北東には大峯と保田川。
東には保田浅間山












 東には、これから向かう保田浅間山。
南東には館山道を越えて進む水仙ロード











 南東には館山道の下を通って進む水仙ロードが見えます。
保田浅間山の登り口








 次は保田浅間山に向かいます。坂道を下りヘアピンカーブの突端から自然の家の裏側に向かって登ります。
山裾の急登 権現山
 短い距離なのですが急なのでゆっくり登りました。右側には先ほど登った権現山が見えます。
男坂分岐 自然林の中の参道
 南東方向に登っていたのですが自然の家の裏側からはコンクリートで固められた道を北東に巻くように進みます。
 しばらく進むと左からの急な登り道と合流します。こちらが男坂で登ってきた道は女坂なのだそうです。合流地点からは、また南東に向かうようになります。
巻き道分岐 小さな石祠
 マテバシイやコナラの自然林なので気持ちよく歩くことが出来ます。コンクリートの舗装が切れるところで分岐になりましたが左が登りなので、そちらに進んだら右側に小さな石祠がありました。
ジグザグの急登 浅間神社と四等三角点中原
 ここからは東に向かう道になり急坂をジグザグに登り切ると浅間神社と四等三角点が現れます。
四等三角点中原









 真新しい三角点で、四等なのに由緒正しく東西南北に石が置かれています。
保田の市街地と海












 北西方向に一カ所だけ樹間が開けており保田の市街地と海が見渡せます。
東に向かう尾根道 保田浅間山山頂
 普通は山頂に神社が祀られたり三角点が置かれることが多いのですが、ここの山頂はもっと東側の先になります。
 いかにも千葉の山らしい尾根道をしばらく進むと左からの道が現れ、広いなだらかな山頂となります。
テレビの共同アンテナ 尾根道の鞍部  左からの道には電柱でケーブルが引かれており山頂の先につながっています。何かと思ってみてみたらテレビの共同アンテナのようです。
 先の笹藪は綺麗に切り開かれており快適に通ることが出来るのですが、段々と踏み跡がはっきりしなくなりマーキングを頼りながら南東に下ると尾根道の鞍部に出ます。
孟宗竹の道 130mピークにある指導標
 再び登り返す途中でこんな孟宗竹の藪になってしまいます。何方かが手入れをしてくれているのですが如何にも藪山らしくて歩き甲斐のある山道です。
 登り切ったところが130mのピークで指導標があります。この辺りまでが分かりにくいところなので、これで間違っていないと安心できます。
デデッポーの足跡



 北東に尾根道をたどると鞍部に降り右(南東)側がデデッポーの足跡と呼ばれる平地になります。
 ガイドブックではデデッポー、ここの木に書かれているのはデデーッポ、鋸南町の観光案内にはデーデッポと訳が分からないのですが、小生は斉藤隆介の童話に親しんでいた時期があるので「でえだらぼう」となる、いわゆる巨人伝説として出てくる名前で鹿野山や石射太郎山などでも伝えられています。
ぬた場






 猪や鹿が泥浴びをする「ぬた場」というものがあることは言葉では知っていたのですが、こんなはっきりしたものを見るのは初めてです。デデーッポの足跡の真ん中に猪の足跡がはっきりと分かるし、側には刮げ落とした泥の付いている木もありました。
デデッポーの足跡









 歩き続けだったので、ここで小休止と軽い昼食です。
 こうやって眺めていると南東に開けた平地ですから、誰か酔狂な人の屋敷跡ではなかったのかなと思うのですがどうでしょうか。
真福寺分岐





 北東に向かっていた尾根道が東に変わり一登りすると、左の巻き道と尾根に登る分岐が現れるのですがマーキングは尾根上に導いていあるので真っ直ぐ進みました。
 ピークのてっぺんには真福寺、鹿嶺(しがみね)分岐の指導標がありました。
北東方向に嵯峨山











 北東方向の樹間に嵯峨山が見えます。
鹿嶺 鹿嶺
 分岐から5分ほど尾根道を東に進むと、もう鹿嶺です。山頂標識があるので分かるのですが、うっかり通り過ごしてしまいそうな所です。
北西に見える鋸山











 北西側に展望地があり鋸山が綺麗に見渡せます。
農作業用ゴンドラ ビワ畑から見る130mピーク
 同じ道を戻る予定で真福寺分岐は曲がらずに西に進んだつもりなのに、帰り道の安心感からマーキングだけを頼り、コンパスで確認しなかったために道を間違えてしまいました。
 道幅の広い剔れ道になり、おかしいなと思いながらもマーキングに引かれてそのまま進んだらビワ畑の作業用モノレールとゴンドラが出てきてしまいました。ビワの木越しに南西に見えるのは130mピークのようです。
ゴンドラと下の集落









 分岐からは10分ほどしか進んでいませんので戻ることも可能だったのですが、直ぐ下に集落が見えるし、真福寺に向かう昔の巡礼道のようなので、ここを下ることにしました。
急な下り道 光顕寺
 急勾配を下ると階段が現れ、その先の右側にお寺さんが見えて来ました。真福寺かと思ったのですが様子が違うようです。古くて立派な墓地があるのですが今は無人のようで光顕寺という名前がやっと読みとれました。
盛りを過ぎた水仙畑と鋸山










 舗装の道に変わり、盛りは過ぎているのですが水仙も名残惜しそうに花を咲かしていました。
 鋸山を正面に見ながら集落の方へ下りていきます。
菜の花越しに鹿嶺方面を










 道を間違え予定通りに進めなかったというのは悔しさが残ります。
 綺麗な菜の花に慰められながらも恨めしげに鹿嶺の方を振り返るのでした。
保田川の先に本郷上公民館




 行き当たりばったりに進んだら保田川に行き当たりました。先をみたら長狭街道のようで本郷上公民館と読めますから真福寺に向かう道も離れて北に進んだようです。
 ここからは保田川に沿って南西に進み、途中から川沿いの道はなくなってしまい、橋を渡ったところで右側に八幡神社を見つけましたので、ここでガイドブックの道に戻ったことになります。
保田浅間山と館山道のトンネル









 八幡神社を右に見送ってからは舗装道路を歩くのもつまらないので館山道との間の畑道でショートカットです。
 南側には保田浅間山と館山道路のトンネルが見えます。
長狭街道から天王橋に向かう分岐








 畑道から長狭街道が館山道路の下を潜るところで合流、西に進みます。
 保田小学校を右に見送った所で左折し、天王橋に向かいました。
天王橋と保田浅間山












 天王橋の正面(南東)には保田浅間山がそびえています。
保田川の上流












 保田川の上流を振り返って見ました。こちらの川沿いにも道があれば嬉しいのですが残念です。
川沿いの河津桜












 河津桜を楽しみながら川沿いを南西に下ります。
保田浅間山と自然の家












 ここまで来ると自然の家の駐車場はもう直ぐです。

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