ちばのやま     トップページへ戻る  やまメニューへ戻る


笹子塚(笹郷山) 307.8m 君津市・富津市境界
川又大塚(川又大塚山) 298.0m 君津市
歩行時間3時間(4時間) 歩行距離4.5km(5.5km) 山遊日06/03/25
参考図書 千葉県の山(山と渓谷社)、房総山岳志(崙書房出版) 1/2.5万地形図(坂畑、鴨川)
行 程 木のふるさと館10:43→農産物直売所10:52→小糸川11:02(11:13)→三郡山分岐11:43→森林館分岐12:12→露岩12:20/12:57→笹子塚山頂13:10(13:25)→森林館分岐14:08→大塚山頂14:26→小糸川14:40(15:23)→木のふるさと館15:36
川又大塚入口 小糸川に降りる階段
 ガイドブックには清和県民の森「森林館」前と書いてあるのですが森林館なるものが何処にあるのか判りません。木のふるさと館の第一駐車場が近そうなのですが16時30分でゲートを閉めると書いてあるし、人気が無いのも不安なのでレンタサイクルの後ろの第二駐車場に車を置きました。工事をしていた地元の人と思しき人に聞いてみたら尾崎からの道は知っているが、ここからの道は知らないとのことなので適当に探してみることにしました。
 第一駐車場の少し南側、橋の手前の西側にピンクのテープと踏み蹟らしきものが見つかりました。先に進んでみたら「これより先には進まないで下さい」との標識に、どうもこの道らしいと思いながらも諦めて先を探すことにしました。
尾崎の農産物直売所 三郡山の案内標識
 国道410号線を南下する途中で「森林館は老朽化のために取り壊しました」の案内を見つけました。そういうことだったのです。右手に進む道を見つけられないままに尾崎の農産物直売所まで来てしまいました。ここなら去年の高校総体のコースなので何か書いてあると思ったら、案の定、直売所の真ん前の林道なのか作業道なのかを進むと案内標識がありました。
 余談なのですが君津インターからこちらに向かう街道沿いに「ようこそ 清和へ!」という大きな看板があり、裏側が「こんどい つくるの」という間抜けな書き方をしています。「こんど いつくるの」なのでしょうが、4文字4文字で不可解な表現になっているのですが、直売所の先にも同じものが作られており、つい笑ってしまいました。
川又大塚(川又大塚山)










 右手(北西)に川又大塚を見ながら猿避けの電気柵の横を小糸川に向かって進みます。
茅の原










 案内標識に従い南西に茅の原を進み、小糸川に降りていきます。
小糸川





 何となく川を横切るのを躊躇し西に向かおうと河原を歩いてみましたが登り口が見つかりません。おまけに伐採したヒノキで通行困難になってしまい引き返しました。
 河原で死んだ小振りの猪を発見、何でこんな所でと思いながらも初めて見た野生の猪がこんな姿とは残念です。
小糸川






 半分諦めかかっていたのですが、川に降りた地点まで戻ってみると左の向こう岸に案内標識が見えました。ヤレヤレこれでロスタイム10分余り・・・
左に谷を見て急登 スダジイの尾根道
 左に谷を見ながらヒノキの林を急登します。やがてマテバシイなどの自然林の尾根道になり南西方向に進みます。
三郡山分岐








 303mのピークを過ぎると西に向かい、程なくして郡界尾根の三郡山分岐に到着します。
郡界尾根と八良塚、高宕山、左奥に鹿野山






 ここからは郡界尾根を北に向かって進むのですが途中で木立の切れたところから西に富津市の山々、東に県民の森、北には郡界尾根、八良塚や高宕山、左奥に鹿野山が見えます。この右手前の山が今日の目的地の笹子塚です。
笹子塚手前の露岩 笹子塚(笹郷山)山頂、三等三角点坪井
 森林館分岐、笹子塚山頂と巻き道との分岐を過ぎると見晴らしの良い露岩が現れてきます。目の前に笹子塚の山頂が見えるのですが、ここで腹ごしらえ、ゆっくり食事をしてから急登し山頂に行きました。山頂は木立があり絶景という訳にはいきませんでした。
清澄三葉躑躅
 露岩から見た景色が、前回、お茶立場の方から来て笹子塚山頂を見つけ損なった時の様子とどうも一致しないので山頂のもっと北側の先まで行ってみようと思っていました。
 降り口が紫のテープで通せんぼをしてあるので、北側にピンクのテープを当てにして降りる途中で清澄三葉躑躅を見ることが出来ました。
 しかし、先に進むと急な下りになり戻ってくるのが大変になりそうなので引き返しました。またしてもロスタイム15分、まぁ見れただけ良いかぁ?
東に見える川又大塚(川又大塚山)  山頂まで引き返し、木立の間から東に見える川又大塚をカメラに納めて戻ろうとしたら直ぐ下の左側(東)に高宕山に向かう道がありました。あの通せんぼは滑りやすいので迂回をさせたようです。
 お茶立場側の山頂と迂回路の分岐は直ぐに見つかりましたが、その先に露岩らしきものは見つかりません。時間の関係もあるので迂回路で戻ることにしました。ところが大変、迂回路の方が道が荒れています。木に掴まらなければ怖いような崖道も二ヶ所ほどあります。おまけに、テープを頼って進んでいたのに、途中から道が判らなくなってしまいました。地形から見ると左の谷の方にそれたようです。引き返してテープと踏み蹟を見つけたので事なきを得たのですが、ここでまたロスタイム10分です。
森林館分岐の指導標






 三郡山側の山頂分岐まで戻れば、後は来るときに通った道なので安心です。程なくして森林館への分岐まで戻りました。
川又大塚へ向かう尾根道 露岩から八良塚、高宕山を望む
 境界尾根から北東に尾根道を登り、東に向かいます。途中の北側に大きな露岩が現れ、その先には八良塚、高宕山が綺麗に見えました。正面(東)には川又大塚が間近に見えます。
川又大塚(川又大塚山)山頂







 川又大塚山頂はマテバシイやモミ、ツバキなど千葉の山らしい木々に包まれて展望はありません。
尾崎から入った茅の原







 急な坂道を降りると南側の小糸川を挟んだ谷越えに尾崎の農産物直売所から入るときに通った茅の原が見えてきました。ゴールはもう直ぐだなと考えたのが誤りの基でした。
小糸川に降りる階段







 森林館への指導標があり、小糸川に降りる階段が刻まれており、ロープも垂れ下がっていました。
崖崩れの跡 小糸川の歩道
 川の片側の端には小幅ながらコンクリートで固めた歩道があります。少し下流に向かったら崖崩れで岩にへばり付いていた樹木と土が歩道を塞いでいました。これを見て出発時点で見た「これより先には進まないで下さい」はこのためだ、すると、この先の左側に階段があると思い込んでしまったのです。
 しばらく下ると左側に階段がありました。しかし、これは川遊びのために作ったようで上までは登り切れません、無理して木につかまりながら登って見ましたが山の中で道は見あたりません。そろそろ行き当たる筈の橋も見えてきませんし、深い谷で登れそうなところは他に見つからないので、引き返しました。
降りた地点の向かい側 「これより先には進まないで下さい」標識のある階段
 何と降りた地点の向かい側に道らしきものが有るではないですか。直ぐに小糸川を越えれば良かったのです。ここで、またしてもロスタイム40分余り・・・あああであります。
 ただし、最初の山勘はやはり正しかったのです。予想通りに階段を登ったら「これより先には進まないで下さい」の標識がありました。
第一駐車場の南側


 しかし、何なんでしょうか、小糸川に降ろすまで指導標は完備されているのですが、その先は突然何もなくなるのです。やはり県(清和県民の森)の「これより先には進まないで下さい」の標識に遠慮しているのでしょうか。
 入口のピンクのテープを見ながら、今度はここから入ってロマンの森へ抜けるコースでもう一度、前回の露岩確認をしようかななどと思うのでした。
クロモジ(黒文字)

 第一駐車場を左(西)に見ながら先(北)に進み、右側(東)の木のふるさと館にトイレを拝借に行ったらクロモジ(黒文字)の花が優しく迎えてくれました。

<反省>  ガイドブックには「小糸川を徒渉して対岸の崖を斜めに登り・・・」とちゃんと書いてあるし、地形図を見れば橋は支流に架かっていることも判ります。事前の調査と読図、コース途中での読図と判っちゃいるのに猿でも出来る反省がなかなか出来ないのであります。 

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