高鶴山(たかつるさん) 326.0m 大 峯(おおみね) 約260m 鴨川市 歩行時間2時間10分 歩行距離4.0km 山遊日05/03/19 参考図書 歩いてみよう房総の自然(崙書房出版) 1/2.5万地形図(鴨川) |
![]() 高鶴山は千葉県では数少ない独立峰の端正な山です。我が家から向かうのには国道4 10号線を南下して、丸山町で左折し曽呂街道(県道89号線)で鴨川方面に行った方 が近いのですが鴨川から見た方が形が良いとのことなので遠回りをして国道128号線 に入り鴨川市街を抜け、嶺岡トンネルを出たところで右折し曽呂街道に入りました。 高鶴山を見ながら西に進み、曽呂温泉入口を過ぎ上神社の所で左折し大鳥居をくぐり 、高鶴山の麓を巻いて高鶴の集落を越え、橋本に向かいます。 |
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ここまで来ると静かな山村です。右手に東善寺が見えたら(小さな寺ですので見逃さ
ないように)ここが入口です。道路の左側に2〜3台の駐車スペースが有ります。 お寺さんのご厚意でトイレの看板が有り登山者に解放しておられるようなので使わせ ていただきました。右手に進むと直ぐに登山道の入口が見えてきます。 |
![]() ここも最初の登りはかなりの急坂です。20分程進み一汗をかくころに少しなだらか な尾根の鞍部になっている、左に向かうと古峯ヶ原神社、正面は金杖の滝、右側が山頂に向 かう分岐に到着します。 |
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取りあえず山頂に向かいましょう。気持ちの良い木立の尾根道を20分程進むと石灯 籠と祠が見えてきて、その奥が山頂です。 |
![]() 山頂は木立のために展望はあまり開けていません。それでも見覚えのある山を見渡す ことが出来ます。 北側に見える風景です。右手前の山は最初、嶺岡浅間かと思っていたのですが地形的 に違うようです。左奥に見える山が安房高山だと思います。 |
![]() 視点を少し左(西)に移すと千葉の最高峰愛宕山(408.2m)が見えます。この 山は頂上のドームのお陰で見誤ることが有りません。 |
![]() 更に左に移し、真西の方向に目をやると富山町の名峰伊予ヶ岳が右に、富山が左に見 えました。 |
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先ほどの分岐点まで戻り、5分余り登るとこちら側の頂にある古峯ヶ原神社に出ます。展 望はまったく有りません。 |
![]() また、分岐点に戻り山頂を右手に見ながら下ると10分程で沢に出ます。沢沿いの道 を更に10分程下ると右側に三段の滝が見えます。写真では水量が少ないので判りにく いのですが、木立の間の黒く見えるところが滝になっています。 |
![]() 水量が少ないので、せっかくの滝なのにと思いながら進んでいたら右手に堰(ため池 )が見えてきました。小さな堰かなと思っていたのですが、進めば進む程、大きさが判 ってきました。塵も積もれば山となるではないですが、かなりの大きさでびっくりしま した。 |
![]() 堰の土手を右後ろにして、左側にある金杖の滝の標識に従って小道に入りました。程 なく山麓には昔が懐かしくなるような棚田のある山村風景が見えてきます。 |
![]() 左手に山を振り返ると夏蜜柑とソテツ、マテバシイと南房総の山でしか見られないよ うな南国的な景色が見えました。 |
![]() 右手に田圃が見えてきて、そこを抜けると村道に出ます。村道を右手に進むと左下が 深い沢になっており20m程の金杖の滝(山口の滝)が現れます。ここも水量が少ない のが残念です。 |
![]() 滝の真上に、こんな可愛い道祖神がありました。のどかな景色と併せてほのぼのとし た気持ちにさせてくれます。 もう一度、のどかな景色を楽しみながら10分ほど村道を戻ると車の置いてある入口 に帰ってきます。 |
![]() 嶺岡スカイラインと言われる嶺岡林道中央2号線を通り、嶺岡浅間を確認してみたい と思ったので、村道を北に進み曽呂街道を横切り、更に北に向かったところで、この風 景を見つけました。西南西方向に乳房を思わせる御殿山を背景にして棚田がありました 。さすがに南房は暖かいのでしょう、もう既に田圃には水が張られ、田植えの準備が進 んでいました。 |
![]() 林道に入ったところで西側に国道410号線越しの愛宕山が見えてきました。さらに 東に少し進んだところで嶺岡浅間の登山口を見つけ、車を止めて神社の入口の所まで行 き懐かしんできました。 更に林道を東に進み鴨川を目指しましたが、これからの話は次回に譲ります。 |
後日談 05/11/19 新しく入手した房総山岳志(内田栄一著・崙書房出版)によると古峯ヶ原神社のある所は 大峯という名前が付いた山なのだそうです。 |