ちばのやま     トップページへ戻る  やまメニューへ戻る


富 山(とみさん) 349.5m 安房郡富山町 歩行時間2時間 歩行距離4.5km 04/11/03
参考図書 千葉県の山(山と渓谷社) 1/2.5万地形図(金束・保田)
伊予ヶ岳山頂から見た富山
 伊予ヶ岳山頂から見た富山です。「とみさん」と読みます。同じ文字でも町名は「と みやま」です。なぜ同じ文字なのに読み方が違うのかは、ちょっと調べてみたのですが 理由は判りませんでした。
 双耳峰が美しいこの山は「南総里見八犬伝」ゆかりの山です。登り口は伊予ヶ岳方面 の東からと反対の西側の二つが有りますが、今回は南総里見八犬伝にあやかり、伏姫伝 説の籠窟が有る西側から登ることにしました。
伏姫籠窟山門 伏姫籠窟
 丁度この山門の前が駐車場になっており、清潔なトイレも有りました。山に登る前に 伏姫と飼い犬の八房が籠もったという籠窟を見てみましたが、綺麗に整備されており話 の種としては面白いでしょう。
展望東屋&駐車場



 山門前から30分近く舗装されただらだら登りの林道を歩きます。行き止まりになっ たところで左手に登り口が有ります。ここからは急な山道ですが30分足らずで北峯と 南峯の中間の展望台に出ます。
 ここに車が有ったのにびっくり、後で判ったのですが、山の東側から観光密柑園を通 る林道があり車で入れるのです。
浦賀水道を望む



 1時間掛けてエッチラホッチラ歩いて来たところに車が有るというのは気分の良いも のではありませんが、ここから眺める浦賀水道の綺麗なことに免じて許してあげましょ う。
 南峰方面へは通行止めになっていました。木立が有り展望も良くないということなの で今回は南峰は止めて北峯に向かいました。
11州一望?の石碑 北峯山頂展望台
 この間は5分もかかりません、すぐに北峯山頂に到着します。11州一望??の石碑 が有りますが崩れていて良く読めません。昔からここで展望を楽しんだのでしょう。
 綺麗な展望台も建っており、山頂というよりは公園です。昼食時だったので家族連れ のピクニックが何組かいました。こうして山に親しむのもいいじゃないですか。
浦賀水道を望む



 西側には富士山から大島まで見えるそうなのですが晴れていたのにも係わらずよく見 えませんでした。
 心がけの良くない小生の不徳の致すところと諦めるしかありませんが、それでもなか なかの眺めです。
佐久間ダムと鹿野山





 北側に目を向けると佐久間ダムや遠くに鹿野山の山並みが見えます。
南峰と太平洋
 南の方向には、今回は行かなかった南峰とその先は太平洋になっていますが、とても 太平洋までは見えませんでした。
富山双耳峰見取図
 こうして見取図で見れば位置関係が判ると思います。北峯と南峰の中間点の展望台に 有ったのですが、今回もまた帰りに見つけました。どうせ毎度のことですから。
南峰 追 記 06/12/30







 富山にも忘れ物がありました。南峰に行っていないし三等三角点も確認していません。
 前回は太平洋が見えなかったのですが今日は見えます。富山も東京湾や浦賀水道と太平洋を同時に見ることが可能な山なのです。
石祠の先に三角点 三等三角点富山
 北峰の展望を楽しんでから南峰を目指します。展望広場から南東に向かうと、直ぐ左手に二体の石祠があり、その左奥、金比羅宮の裏側に三等三角点がありました。
南峰に向かう巻き道 通行止めの尾根道
 展望東屋、縁結びの大杉、伏姫の籠穴分岐を過ぎると南峰に向かう尾根道と巻き道の分岐に出てきます。前回は崩落のために通行止めの案内を見て諦めたのですが左に進む巻き道があったのです。
左に進む巻き道











 思いの外に広い道です。
東の展望 仁王門跡
 左の樹間に東側の景色が見えてきたと思ったら、右には石段が現れてきました。柱の跡のようなものが見えましたので仁王門跡なのでしょうか。
観音堂











 石段を登り切ると広い境内で正面に観音堂が見えてきます。
11面観音像と石祠











 左に仏像と石祠がありました。
11面観音像 石祠
 近づいて見てみたら11面観音像で石祠には仏像が納まっており江戸時代末期の年号が記してありました。
展望東屋 電波塔
 更に左奥が高くなっているので進んでみたら昭和56年に補助事業で作った展望東屋と電波塔がありました。展望といっても景色の見えない東屋が10坪程で建設費用が2百万円也とは古き良き時代の遺物なのかも知れません。
樹間に見える西側の景色











 樹木に阻まれて景色は殆ど見えません。
尾根道に下りる通行止めの道








 南に下りる道が通行止めになっています。これが尾根道とつながっているのでしょう。

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