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(浅間山)2,568m 北佐久郡御代田町・軽井沢町・吾妻郡嬬恋村(群馬県)境界
 車坂山 約2,050m トーミの頭 約2,300m 小諸市・嬬恋村境界 前掛山 2,524m 御代田町
歩行時間 5時間45分 歩行距離 11km
参考図書 山と高原地図 R 浅間山・軽井沢(昭文社)
行程 車坂峠06:08→車坂山06:26→避難小屋07:14→中コース分岐07:21→トーミの頭07:27→黒斑山分岐07:29→草すべり07:45/07:50→湯の平口08:10→浅間山登山口08:24/08:31→浅間山分岐(立入禁止掲示板)09:21→前掛山09:40/09:43→浅間山分岐09:54→浅間山登山口10:20→湯の平口10:30/10:36→黒斑山分岐11:30→中コース分岐11:36→ガレ場の展望地11:55→車坂峠12:17
山遊日 07/06/16

浅間温泉自然観察センター・高峰高原ホテル

 天気予報通りに晴れていたのですが上信越道佐久ICから国道18号線で浅間山の方へ向かったら、そちらだけが曇っています。かなり不安になったのですがチェリーパークラインに入り登り始めたら段々と空が明るくなってきました。
 車坂峠に着いたら快晴です。この先の左側にある駐車場は工事中だったのでどうしようかと思ったのですが高峰高原ホテルの駐車場だとばかり思っていたところが浅間温泉自然観察センターとの併設のようなので、ここに車を停めることにしました。
南南東に富士山









 車から降りたとたんにド肝を抜かれてしまいました
 南の佐久市街は雲の下なのですが、雲海上には南南東に雲取山、甲武信岳、金峰山、瑞牆山、さらにその右上に富士山。
南南西に八ヶ岳












 南南西には八ヶ岳、その上に南アルプス北岳の頭がちょっと覗いています。
南西に中央アルプス










 南西には中央アルプスとあまりの絶景に見とれてしまいました。
 ここで眺めているだけでは先に進めません。身支度を整えて早速出発です。
中コース表中コース分岐 イワカガミ ハクサンイチゲ
 舗装道路を北に少し進むと右(東)側に登山道入口があります。直ぐに中コースと表コースの分岐になるのですが右の表コースを東に進みました。
 嬉しいことに、もうこの地点で高山植物(イワカガミ、ハクサンイチゲ)が姿を見せてくれ早くも写真撮りに夢中になってしまいました。
車坂山へ向かう道 車坂山を下る 急登のガレ場
 車坂山へ向かうお散歩コースの様な道を登り始めたら降りてくる中年カップルに出会いました。「早いですね〜もう戻りですか」と声を掛けたら「寒くて寒くて、支度を整えて出直しです」とのこと、ここで2千メートルですから半袖では無理です。
 車坂山頂から時計回りに急坂を下り、今度は反時計回りに急坂を登り返しますが、この辺から山道らしくなってきます。
車坂山の山裾上に御嶽と乗鞍岳 ツガザクラ アズマシャクナゲ
 車坂山を振り返ったら西南西の山裾に御嶽と乗鞍岳が見えて来ました。足下にはツガザクラとイワカガミ、目の前にはアズマシャクナゲと忙しくなってきます。
高峯山の上に北アルプス 水ノ塔山 四阿山との間に戸隠や妙高山
 高度を増せばさらに遠景が見えて来ます。車坂山の後に出発点の自然観察センターと高峰高原ホテル、更にその後に高峯山と水ノ塔山、その上に北アルプス、その右の四阿山との間には戸隠や妙高山までも見えます。
東に前掛山 右手に避難小屋
 西側の景色が素晴らしいからといって何時までも後ばかりを振り返ってはいられません。正面東側に浅間山の前衛、前掛山が見えてきました。しばらく進むと、さすがに活火山の浅間山、右側に鉄製の避難小屋がありました。
南南東に富士山











 右(南)側が開けて奥秩父の山と富士山がまた見えてきました。
八ヶ岳と南アルプス











 その右には八ヶ岳と後に南アルプス。北岳だけではなくその他の山の頭も見えます。
トーミの頭方面 前掛山と右に妙義山
 前掛山が更に近づいて、その右側には太陽が邪魔をして写真では分からないのですが妙義山も見えてきました。
 ここから左折(北へ)し、いったん下り、登り返してトーミの頭に向かうのですが右(東)側は急な崖で目が眩みそうです。
中コース分岐









 登り返しの途中で左(西)側に中コースの分岐が現れますが、そのまま進みます。
トーミの頭へ












 登山道右側の岩がゴロゴロした所を登ればトーミの頭です。
草すべりと前掛山











 こうして前掛山の方を見ると草すべりも大した様には見えないのですが・・・。
トーミの頭直下の草すべり











 真下を見ると湯の平まで高低差300mの草すべりは目が眩みそうです。
黒斑山分岐









 トーミの頭の左先が黒斑山との分岐になりますが、ここから右に草すべりを一気に下ります。
タカネスミレ ユキワリソウ



 急な下りなので爪先が痛くなります。花でも眺めながらゆっくり下りましょう。
 タカネスミレとユキワリソウです。
ニホンカモシカ







 草すべりの途中で食事休憩中の方からカモシカが居ると教えてもらいました。
 こちらの存在には気が付いている様なのですが逃げません。どうも親子連れの様で3頭揃っていたので写真撮りに夢中になり道草をしてしまいました。
平坦部からトーミの頭を振り返って











 ようやく平坦部まで降りてきました。こうしてトーミの頭を振り返ると帰り道を考えただけでも嫌になってしまいます。
湯の平入り口








 すぐ先が浅間山荘の方から登ってくる道との合流点、湯の平入り口になります。ここからは左(北)に進みます。
湯の平のカラマツの新緑











 湯の平の名前の通りに平らな道です。カラマツの新緑も綺麗、ルンルン気分で歩きます。
浅間山登山口







 Jバンド分岐で、ここが浅間山登山口となっています。
 ここまでザックを降ろす事もなく来てしまったので簡単な食事休憩です。
背丈の低くなったカラマツ












 北東に登り始めるとこの辺が森林限界なのか、新緑が映えたカラマツの背丈が低くなってきました。
ミヤマヤナギ 前掛山 浅間山分岐
 森林限界を超えたらミヤマヤナギが生えているだけの火山特有の黒っぽいガレ場になってきました。
 高度を増すと共にザレ場に変わり登るのが苦しくなってきます。胸突き八丁を越えたら浅間山山頂との分岐で、ここから左上は立入禁止の標示とロープが張ってあります。
前掛山











 ここから右折(南へ)し前掛山に向かいます。左側が旧火山口、その左が今の噴火口(山頂)になります。
右(西)側に黒斑山と北アルプス












 右(西)側に黒斑山から蛇骨山と北アルプスが見えます。
北西に四阿山










 その右、北西の戸隠や妙高は雲に隠れてしまったのですが四阿山、その右に草津白根山が見えます。
2棟の避難小屋











 ここには2棟の避難小屋があるのですが少しつぶれています。何年か前の噴火でやられたのでしょうか。
前掛山











 浅間山は何時も風が吹いているそうですが今日は強風で尾根から吹き飛ばされそうです。
前掛山山頂標識 浅間山山頂(火口)
 ようやく前掛山山頂到着です。二等三角点前掛山はこの先を少し下った所にあるので三角点の代わりにタッチ用の手形板があり、名前も前掛山ではなく浅間山と記してあります。
 正面北東側が浅間山の火口ですが何時も見える白煙は風が強いので今日ははっきり見えません。もしかしたら近すぎてぼやけているのかも知れません。
南南東に富士山











 山頂からの眺めも最高です。南南東には奥秩父の山々と富士山。
八ヶ岳と南アルプス











 南南西には八ヶ岳、途中まで一部しか見えなかった南アルプスは高度が上がったために殆どが見渡せます。
南西に中央アルプス












 南西には中央アルプス。
西南西には御岳と乗鞍岳











 西南西には御岳と乗鞍岳。
西には黒斑山越しに北アルプス












 西には黒斑山越しに北アルプス。
西北西には白馬、雲に隠れた戸隠や妙高











 西北西には白馬、その右に雲に隠れた戸隠や妙高。
北北西に四阿山、さらに右に草津白根山












 北北西には四阿山、さらに右の北には草津白根山。
北の草津白根山











 北の草津白根山をズームで見たら万座スキー場、右奥に台形の岩菅山まで見えました。
浅間山山頂分岐





 去年の秋から警戒度数が1に下がり漸く前掛山まで来られる様になったのに警告を無視して山頂に登る方が多いようです。
 今日の様に風が強ければ毒ガスの心配はないのですが何時爆発するか分からない活火山、自己責任と言えども万が一の時に掛ける他人様への迷惑を考えると、とても登る気にはなれませんでした。
トーミの頭















 トーミの頭を見上げながら登る草すべりはやはり大変でした。登る時間と休む時間でどちらが長かったのか、はてどうだったのでしょうか。
表コースと中コースの分岐 中コースの下り道
 帰りは中コースを採ってみました。距離は短いのですが林間コースで眺めはあまり良くありません。
草原の展望地











 それでも西側が見える展望地がありました。
ガレ場の展望地












 もう一ヶ所のガレ場の方がよく見えます。
スキー場の施設










 スキー場の施設が右側に見えてくると駐車場はもう直ぐです。
嬬恋村から見た浅間山











 草津に向かう途中で北西の方向から南東の位置に見る浅間山は反対側の軽井沢から見る眺めとはまるで違うのに驚いてしまいました。

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