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(富士山)富士宮市・富士市・御殿場市・小山町・富士吉田市・鳴沢村境界
 剣ヶ峰 3,775.6m 富士宮市
歩行時間 7時間20分 歩行距離 9km
参考図書 ヤマケイYAMAP 21 富士山・伊豆・箱根(山と渓谷社)、山と高原地図 31 富士山・御坂・愛鷹(昭文社)
行程 表富士宮口五合目駐車場06:37→六合目06:54→新七合目07:43→元祖七合目08:30→八合目09:05/09:17→九合目09:53→九合五勺10:22→雪渓越え10:47/10:52→浅間大社奥宮11:03→剣ヶ峰11:28/11:33→浅間大社奥宮11:48/12:07→九合五勺12:32→九合目12:51→八合目13:14→元祖七合目13:38→新七合目13:58→六合目14:26→表富士宮口五合目駐車場14:37
山遊日 07/06/23

表富士宮口五合目駐車場 表富士宮口五合目登山口
 一度は登ってみたい富士山、しかしシーズン中の行列を見ると登る気にはなれません。色々と考えた末の結論は「山開きの一週間前に登る」でした。
 都内を走っている時は晴れていたのですが東名に入り、そろそろ富士山が見える頃になったら雲が広がってしまい丹沢がやっと見えるだけです。御殿場ICから県道23号線、152号線で西に進み富士宮市境界の少し前で右折、富士山スカイラインに入る頃からは小雨になってきました。
 天候は期待はずれなのですが混み具合だけは狙い通りで駐車場には10台足らずしか車が停まっておらず一番手前の駐車所を使うことが出来ました。身支度を整えている間にガスは広がっているものの雨が上がったので早速出発です。
ガスの先に富士山山頂











 ガスの切れ目に富士山の山頂が微かに見えます。
ガスが切れて富士山頂が











 六合目を目指して西北西に進むのですが青空も見えて来ました。
六合目雲海荘 通行止めの看板
 六合目の雲海荘です。奥の山小屋が宝永山荘のようです。山開きの一週間前になれば山小屋の人たちが布団干しとか掃除をしたりと準備をする筈だという目論見は見事に外れてしまいました。
 通行止めの看板は想定内の出来事ですから驚きません。現在の気温からすれば雪渓も凍っていることは無い筈で、軽アイゼンですがちゃんと用意もしてあります。ここからは山頂目指して北北西にジグザグに進みます。
雪渓が現れる











 六合目を過ぎるとミヤマヤナギも姿をけして代わりに雪渓が現れてきました。
新七合目









 新七合目通過です。
ガスが切れて青空に











 雲の上に出たのでしょうか、青空が広がってきました。
元祖七合目









 七合目が二ヵ所あるとは知りませんでした。元祖七合目通過です。
溶岩地帯











 この辺は溶岩地帯です。
八合目池田館 屋根まで届く雪渓
 八合目で3,250m、今までに3千mを越えたのは御嶽と乗鞍で経験しただけでもう未体験ゾーンに入っています。ゆっくり歩いてきたのですが2時間半ほど休まずに来てしまったので休憩場所を探しました。
山小屋上の溶岩台地で休憩











 山小屋の上部に溶岩台地があったので、ここで軽食休憩です。
ブルドーザー











 エンジンの音がするので探してみたらブルドーザーが登っていました。
ユンボが雪かき











 ユンボまで登場して雪かきをしています。山開きに間に合わせようとしているのでしょうか。
九合目目前











 九合目目前です。ここまで来ると山頂も大分近くなってきました。
ブルドーザーが雪かき 九合目万年雪山荘
 先ほどのブルドーザーは九合目での雪かきが目的だったようです。九合目の萬年雪山荘には3,460mと書いてあります。
九合五勺を目指して











 九合五勺を目指して先に進みます。
九合五勺胸突山荘










 九合五勺胸突山荘からは雪渓を登ります。
雪渓登り








 ここが最大の難所でした。雪は柔らかになっているのでアイゼン無しでも滑る心配はないのですが、雪面をつま先で蹴って足場を確保する分と、足が沈む分だけ余計なエネルギーが必要なのです。
雪渓を抜けて一休み











 10歩進んで一休みどころか終盤は7〜8歩が限界でした。たまらず雪渓を抜けたところで休憩です。
山頂目前











 ここまで来ると山頂は目前です。
鳥居 浅間大社奥宮
 鳥居を潜り石垣の上に出ると正面に浅間大社奥宮がありました。
剣ヶ峰を目指して











 奥宮と山小屋の間を抜けて西北西の剣ヶ峰を目指します。
山頂に鉄柵











 火口は当然の事ですが南側の斜面も急傾斜です。危険防止にこんな鉄柵を設置してあるのに驚きです。
富士山測候所ドーム跡 富士山測候所跡
 富士山測候所のドームは富士吉田市の何処かに記念物として飾られているとか、ここで一年中観測をしていたとは大変な事だったでしょう。
二等三角点富士山 二等三角点富士山
 漸く富士山頂3,775.6mに到着しました。日本一の富士山でも二等三角点富士山となっているところが面白いところです
北西に本栖湖と南アルプス








 観測用のものだったのでしょうか、鉄塔があったので登ってみました。
 北西から北にかけてだけが雲が切れており本栖湖と南アルプスが見えます。左の半分雲が掛かっている山が毛無山でしょうか。
北に見える外輪山











 北に見える外輪山です。
北西に本栖湖と南アルプス











 ズームで見てみましょう。雲が切れてきて毛無山、本栖湖、櫛形山の先に南アルプスが見えます。
甲府盆地の先に茅ヶ岳、その先に八ヶ岳











 甲府盆地の先に茅ヶ岳、その先が八ヶ岳でしょうか。
反対(北東)側の吉田口方面











 反対(北東)側の吉田口方面です。火口底に降りて行こうなんて気はとても起きません。
東南東の奥宮と山頂小屋











 一回りして東南東の奥宮と山頂小屋です。
奥宮と山頂小屋











 鉄塔の上は寒くて5分も居られません。後続の方が来たので奥宮の前に引き返しました。
山頂の銀明館



 銀明館の前まで戻ったら誰もいません。雪渓を喘ぎながら登った時に前後していた人達は剣ヶ峰には来ませんでしたから、ここだけで帰ったのでしょう。あと20分も登れば最高地点に行けるのに富士山は信仰の山だから奥宮を参拝すれば完了という事なのでしょうか、どうも剣ヶ峰まで行くのは少数派の様でした。
 せっかくここまで来たのだからと、ここでも軽食休憩としました。
南南東の愛鷹山や伊豆半島方面











 南南東の愛鷹山や伊豆半島方面ですが雲の絨毯で下は何も見えません。
南西の静岡方面











 南西の静岡方面です。遠州灘まで見通せたら素晴らしいことでしょう。
表富士宮口五合目駐車場レストハウス

 あとは一気に降りてきました。途中でもう一つ気が付いた事は富士山はご来光を迎える山のようです。午後の1時を過ぎたのに大きなザックを背負った人達が結構登ってきます。尋ねてみたら推奨ではないのですが山頂でテントを張るとの事でした。
 朝は開いていなかった駐車場のレストハウスに行ってみたのですが欲しいと思えるようなものは何も置いてありません。もっとも携帯用酸素ボンベが置いてあるのには驚きましたが、利用価値はトイレだけでした。

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