日本列島 山だらけ     トップページへ戻る  山だらけメニューへ戻る

(乗鞍岳) 大黒岳 2,772m 蚕玉岳こだまだけ 2,979m 剣ヶ峰 3,026m 富士見岳 2,817m 松本市(旧安曇野村)・高山市(岐阜県)境界 魔王岳 2,763m 高山市(岐阜県)
歩行時間 3時間40分 歩行距離 7.5km
参考図書 山と高原地図38乗鞍高原・北アルプス(昭文社)
行程 観光センター07:00シャトルバスで畳平07:53/08:00→大黒岳08:20/08:30→肩の小屋09:20/09:26→蚕玉岳10:01→頂上小屋10:06→剣ヶ峰10:11/10:57→肩の小屋11:29/11:34→富士見岳11:58/12:01→畳平12:19/12:26→魔王岳12:34→畳平12:42/13:10シャトルバスで観光センター14:13
山遊日 06/09/02

観光センター駐車場 畳平バスターミナル
 松本から158号線で上高地方面に向かい、梓湖の上流部で左折し県道84号線に入り乗鞍高原を目指します。三本滝まで車が入れるのですが駐車場が心配なのでシャトルバス始発の観光センターで乗り換えました。
 料金は往復で2千円(駐車料金は無料)なのですが、これで標高2,700mまで行けるのですから安いものです。車窓から道路際のヤナギラン、ミヤマウイキョウ、アキノキリンソウ等を楽しんでいたのですが、気がついたら八ヶ岳が現れていました。次には槍ヶ岳も見えてきて写真を撮ろうとしましたが思うに任せません。そんな間に畳平のバスターミナル到着です。
鶴ヶ池と大黒岳 大黒岳山頂
 身支度を済ませ、早速出発です。あこがれの槍ヶ岳と穂高岳を見たくて北東側の大黒岳に向かいました。山の天気は変わりやすいもの、確実に写真に納めておきたかったのです。
 山頂に屋根の付いた休憩所がありました。こんなものを見たのは初めての経験です。やはりここは観光地なのでしょうか。それにしても、ここには方位盤もあり便利なお薦めの場所です。
北アルプスの笠ヶ岳










 方位盤で確認をしながら北側の景色を楽しみました。左手前から烏帽子岳、大丹生岳、四ツ岳。右に焼岳、中央奥の三角形は北アルプスの笠ヶ岳です。
槍ヶ岳、穂高岳、右手前に十石山








 少し右(東)に視点を移すと焼岳越しの槍ヶ岳と穂高岳、右手前は十石山でしょうか。
 これだけ間近に槍と穂高を見られるなんて感激の一時です。これだけで今日の目的を果たしたような気分になれました。
大黒岳より南を望む

 乗鞍岳は北側に8峰、南に15峰と都合23峰からなる大きな山です。さて今日は何峰が確認できるのでしょうか、天気に恵まれただけにこれも楽しみになりました。
 東には浅間山から八ヶ岳、南東には南アルプスから中央アルプスまで見えたのですが、近づいた方が良いと思い写真は後回しにして南の山頂、剣ヶ峰を目指しました。ここから確認できる峰はコロナ観測所(白いドーム)のある摩利支天岳、その右はお花畑うしろの不動岳です。左の屋根の上は剣ヶ峰らしいのですが確認できません。
不消ヶ池(きえずがいけ)越しの摩利支天岳








 富士見岳は後回しにして山腹の道を南に進みました。右(南西)に見える不消ヶ池(きえずがいけ)越しの摩利支天岳です。ここまで来るとドームも大きく見えてきます。ここでコマクサの写真もゲット出来ました。ラッキーです。
乗鞍エコーライン、背後に八ヶ岳と南アルプス









 山崩れ防止のネット張り作業で、しばしの足止めです。左(東)側にシャトルバスで登ってきた乗鞍エコーライン、鉢盛山の上には左に八ヶ岳、右に南アルプスが綺麗に見えました。
南に見える剣ヶ峰、蚕玉(こだま)岳、朝日岳
 南にはこれから目指す剣ヶ峰、手前の蚕玉(こだま)岳、朝日岳が、はっきりと確認できます。肩の小屋下の大雪渓も未だ雪が残っておりスキーを楽しんでいる姿も見えました。
摩利支天岳山頂のコロナ観測所











 摩利支天岳山頂のコロナ観測所も間近になってきましたが立ち入り禁止になっているためにここはパスです。
肩の小屋と奥に東大宇宙線研究所









 ようやく肩の小屋に到着です。その奥に赤い建物の東大宇宙線研究所が見えますがここも立ち入り禁止でした。研究所の右手前にトイレがあるのですが綺麗ではありません。
剣ヶ峰登山口












 肩の小屋横のベンチで小休止をとり、いよいよ剣ヶ峰を目指します。
蚕玉岳、剣ヶ峰 大日岳
 朝日岳の山腹を通りハイマツも姿を消すと蚕玉岳です。先に剣ヶ峰、その右に大日岳が見えます。
権現池と白山







 さらにその右には屏風岳、薬師岳、権現池越しの雪山岳です。遠景には何と白山まで見えました。まさか石川県の山まで見えるとは思っていませんでしたが、地理的に見たら長野、岐阜、石川ですから不思議ではないのですが関東、東北以外は土地勘が疎いのです。
蚕玉岳山頂から見た剣ヶ峰










 正規の山道は蚕玉岳山頂の横を通るのですが山頂にも行けるようになっていたので回り道で登りました。剣ヶ峰山頂の社もはっきりと見えます。
頂上小屋












 頂上小屋です。ここまで来れば山頂はもうすぐです。
朝日権現社 乗鞍本宮奥宮と一等三角点乗鞍岳
 剣ヶ峰山頂には長野側に朝日権現社、岐阜側に乗鞍本宮奥宮が背中合わせに建っています。一等三角点は岐阜側にあり、お宮もこっちの方が立派です。
噴煙たなびく浅間山










 まずは360度の視界を楽しみましょう。東北東に見えるのは松本の市街地なのでしょうか。雲上には浅間山の噴煙まで見えます。
蓼科山と八ヶ岳












 東には左に蓼科山、その右に八ヶ岳、一番高いところが赤岳でしょう。
南アルプス









 南東には南アルプス、左側の高い山が甲斐駒ヶ岳、北沢峠で低くなって、次に北岳、写真では見えないのですが富士山も隣に見えました。
南アルプスと中央アルプス











 さらに右側には南アルプスの静岡県側、手前には中央アルプス、一番高いのは木曽駒ヶ岳なのでしょうか。
南には御岳











 南にどっしり構えているのは木曽の御岳、スキー場まではっきりと見えます。
西に見える白山












 西には白山、右側にかすかに見える市街地は高山市でしょうか。
北アルプス










 北側には手前から朝日岳、コロナ観測所のある摩利支天岳、後に不動岳と里見岳、右奥に恵比寿岳、遠景には北アルプスです。
槍ヶ岳、穂高岳









 さらにその右奥をズームで引っ張ると槍ヶ岳に穂高岳です。
 最高の眺めの中で飲むビールは格別です。のんびりと至福の時を過ごしました。
肩の小屋、摩利支天岳










 何時まで居ても名残は尽きないのですが帰らざるを得ません。朝日岳の中腹から見た宇宙線研究所、肩の小屋と摩利支天岳です。
富士見岳登山口












 次は残っていた富士見岳です。
富士見岳











 山頂付近以外は比較的歩きやすい道です。
携帯電話のアンテナ







 DoCoMoのアンテナ表示は三本ともしっかり立っていました。他の山は山頂付近でやっとという所が多いのですが何とアンテナが近くに立っていたのです。
富士見岳山頂











 ここはご来光を迎えるのに最適な場所だとか、東側を眺めるのには良い所です。
畳平 鶴ヶ池と大黒岳
 北側だって絶景です。左から恵比寿岳、畳平、手前がお花畑、写真の切れ目の山が魔王岳、右後ろに大丹生岳、手前に鶴ヶ池、右に大黒岳、遠景は北アルプスです。西の方から雲が流れて来始めました。
魔王岳登り口








 富士見岳を下り始めたのが12時過ぎ、12時10分発のシャトルバスには間に合いませんでした。魔王岳15分と書いてあったので行ってみることにしました。
 ここは観光地、踵の高いサンダルを履いた人も登っていきます。
魔王岳山頂











 あっという間に山頂到着、でも北側はガスで何も見えません。
魔王岳山頂 不動岳、畳平、恵比寿岳
 山頂から先に行けるのですが何も見えないので直ぐに引き返しました。左に見えるのは山頂標識、その右に人だかりがしているのは魔王岳の前山、後の山が不動岳、畳平の右手前に見えるガレ場の山裾は恵比寿岳のものです。以前は恵比寿岳にも登れたとのことですが崩落がひどくて見ているだけでも怖いぐらいです。
畳平のバス停








 魔王岳は往復16分で完了です。留守番役のザックがシャトルバスの一番乗りを確保していてくれており、未だ発車時間にも余裕があったので土産物屋さんで飛騨の地酒と赤カブの漬け物をゲットしてきました。
観光センターから見た乗鞍岳








 朝撮れば良いのに忘れていたために逆光の写真になってしまいました。それにしても今日は天候に恵まれました。ガスで悩まされることが多かっただけに一挙に取り返した気分です。

トップページへ戻る  山だらけメニューへ戻る  このページのトップへ戻る