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帝釈山 △2,059.6m 南会津郡檜枝岐村・南会津町(旧舘岩村)・栃木県日光市(旧塩谷郡栗山村)境界 田代山 △1,926.3m 南会津郡南会津町(旧舘岩村)
歩行時間 3時間44分 歩行距離 6.8km
参考図書 新・分県登山ガイド 6 福島県の山(山と渓谷社) 山と高原地図 14 尾瀬・燧ヶ岳・至仏山(昭文社)
行程 馬坂峠駐車場08:39→帝釈山09:23/09:42→無名の沢10:17→弘法大師堂(田代山避難小屋)10:43→猿倉登山口分岐11:00→田代山(木賊温泉分岐)11:03/11:21→弘法大師堂11:32→無名の沢11:55→帝釈山12:31→馬坂峠駐車場13:00
山遊日 10/07/24

馬坂峠駐車場 台倉高山登山口
 檜枝岐には燧ヶ岳と会津駒ヶ岳で二度来ているのですが、やはり遠い、さらに舟岐川沿いに川俣檜枝岐林道を栃木県境まで上るのですから馬坂峠の駐車場に着いたら、もう8時半を過ぎていました。南側には台倉高山の登山口があります。
帝釈山登山口 北に向かう急坂
 反対の北側に帝釈山登山口があります。この地点で高度が1,790mとのことですから300m足らずで山頂と云うことになりますが最初から急登でダケカンバ、オオシラビソ、コメツガなどの原生林の中を北に進みます。
カニコウモリ 岩の急登 木製の階段
 しかし大きくジグザグを切りながら進むので、それほど厳しくは感じません。足下にカニコウモリ、ゴゼンタチバナなどが咲いていました。
 ゴロゴロした岩が出てきた辺りから、さらに勾配がきつくなりますが、それほど長い距離ではありません。木製の階段を登り、少し先に進んだら、もう帝釈山の山頂でした。
山頂標識 二等三角点
 二等三角点帝釈山のある狭い山頂ですが、ここだけは木立の背が低くなっているので360度の展望が楽しめます。
右前方(東)に高原山









 右前方の東側には、これから向かう田代山、その右奥に高原山が見渡せます。
南南東に日光連山








 その右側の南南東には女峰山、小真名子山、大真名子山、その後ろに男体山、その右に太郎山が見えるはずなのですが雲に包まれています。
南南西に台倉高山、その後ろ日光白根山









 さらに右側の南南西には台倉高山、その後ろに日光白根山、しかし、ここも雲の中です。
西南西には武尊山、至仏山、燧ヶ岳、その後ろに平ヶ岳や越後三山









 その右側の西南西には武尊山、笠ヶ岳、至仏山、燧ヶ岳、その後ろに平ヶ岳や越後三山まで見えます。
北西には会津駒ヶ岳、三岩岳









 さらに右の北西には左後ろに荒沢岳、右手前に会津駒ヶ岳、三岩岳。
北から北東の山









 北から北東にかけて見えるのは南会津の山々なのでしょうが、こちらはさっぱり分かりません。
雲がとれた南南西の日光白根山







 ここまで登れば後は尾根歩きと、たかをくくってモロキュウとビールの休憩にしました。
 いつの間にか日光白根山は雲がとれたのでズームアップ、日光連山は最後まで駄目でした。
岩の間を急降下





 山頂からの行路をちょっと甘く見過ぎていたようです。最近ではビールを低アルコール度のものに変え、なおかつ500ml缶から350にしたので問題は無かったのですが岩の間の急降下、南東側の崖は急傾斜で転げ落ちたら一溜まりもありません。
東北東に田代山









 少し下ったら前方の東北東に田代山の全容が見えてきました。
岩の間に下がるロープ 尾根北側の巻き路
 岩場の急坂はさらに続きロープも下がっています。東北東から東に向きを変える頃から穏やかな尾根歩きや少し北側の巻き径に変わり左後ろ(北西)の樹間に会津駒ヶ岳がお供をします。
無名の沢 東北東へ向かう急登 弘法大師堂(避難小屋)
 無名の沢を丸木橋で渡れば、もう半分を過ぎているのですが、この先でも少々下ります。ようやく登り返しになったと思ったら東北東へ向かう急登になり、北に向きを変えて登り切れば1,971mの最高地点で弘法大師堂(田代山避難小屋)に着きます。
田代山山頂の高層湿原









 弘法大師堂の前を通り越し、少し進むと目の前に田代山山頂の高層湿原が広がります。
キンコウカ、ワタスゲ、チングルマその他いっぱい







 一番目立つのは黄色のキンコウカですが、ここに写っているだけでもワタスゲ、チングルマ、タテヤマリンドウ、イワショウブ、ノギラン、シロバナニガナ、タチカメバソウ等々。これから何種類の花を見つけられるのでしょうか。
湿原分岐







 後方、弘法大師堂の方を振り返ってみました。ここから山頂湿原を東、北、西、南西、南へと向かい一方通行の木道を一周します。
高層湿原を東に向かって









 先ずは東に向かって進みます。苗場山や会津駒ヶ岳と比べれば少し規模が小さいのかも知れませんが「天上の楽園」とでも云えそうな高層湿原です。
ニッコウキスゲ、コバイケイソウ シラネニンジン イワショウブ、チングルマ、タチカメバソウ
 ニッコウキスゲとコバイケイソウ、シラネニンジン、イワショウブにチングルマの果穂とタチカメバソウ、この他にピンクのサワランを見ることが出来ました。
高層湿原を東に









 さらに東、東北東に向かって進みます。
左折し北へ 猿倉登山口分岐
 突き当たりを左折し北へ進むと猿倉登山口の分岐となります。
東側の小田代、猿倉登山口方面









 右(東)側の小田代、猿倉登山口方面です。右後方の山が日留賀岳辺りになるのでしょうか。
西へ向かって 北西に弘法沼、後方に会津駒ヶ岳
 ここからは西に向かって進みます。右前方(北西)に弘法沼、後方に会津駒ヶ岳が見えます。
右(北)側に弘法沼









 木道の右(北)側に弘法沼を眺めました。
田代山山頂(木賊温泉分岐)




 田代山の最高地点は弘法大師堂の辺り、三等三角点田代山は弘法沼北側の約200mほど先で湿原のため行くことは出来ないのですが木賊温泉分岐のこの地点に山頂標識が立っていました。
 誰もいないし、通る人がいたとしてもスペースが空いているので、ここで昼食休憩としました。
北西に会津駒ヶ岳









 田代山湿原から北西に見える会津駒ヶ岳を眼に焼き付けて戻ることにしました。
湿原分岐 弘法大師小屋
 田代山湿原の中央部を南西に進み、さらに南に方向を変えると先ほどの東に向かった分岐になります。ここのスペースが一番広いので休憩場所になるのでしょうか。弘法大師小屋の前を通り、その先から急降下します。
無名の沢と丸木橋 帝釈山まで15分
 無名の沢を越して尾根歩き、途中でギンリョウソウを見つけたのですが可愛くないので写真はパス、帝釈山が近づくと段々と登りがきつくなり、後15分の標識からは急登です。
帝釈山 馬坂峠駐車場
 山頂から、そのまま休まずに急降下、駐車場に戻ったら早朝組が帰った後のスペースに小型のバスが3台も駐まっていました。猿倉登山口で降ろして、ここで拾うのでしょうか。それならば誰でも気軽に楽しむことが出来ることでしょう。
帝釈山








 林道を上がる時に左前方(北東)に見えていたので帝釈山ではと気になっていたのですが、やはりそうでした。帰り道で写真に納めました。ただし山頂部は、この後方になり見えません。

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