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五地蔵岳 1,998m 長野市(旧戸隠村) 高妻山 2,352.8m 長野市(旧戸隠村)・妙高市(新潟県)境界 
歩行時間 7時間20分 歩行距離 12km
参考図書 ヤマケイYAMAP M 妙高・志賀(山と渓谷社)、山と高原地図 18 妙高・戸隠・雨飾(昭文社)
行程 戸隠牧場入口駐車場05:48→登山道ゲート06:08→滑滝06:49→一不動避難小屋07:28→五地蔵岳08:22/08:28→九勢至09:11→高妻山10:08/10:42→九勢至11:26→六弥勒12:08→戸隠牧場13:34→牧場入口駐車場13:49
山遊日 07/10/24

戸隠牧場入口




 上信越道信濃町ICから国道18号線に入り、南下して直ぐに県道36号線(信濃信州新線)との交差点を右折し黒姫駅の横を通り西に進みます。
 10kmほど走り左にイースタンキャンプ場、右に戸隠キャンプ場の案内が出てくる所で右折するとキャンプ場や戸隠牧場の案内看板が出てくるので、それに従って進むと牧場入口となり手前の両側が駐車場になっています。
戸隠山(九頭龍山)








 5時半頃に到着したのですが明るくなるのを待って出発しました。
 牧場入口のゲートから西北西に牧場を横切って進むのですが、まず目に付いたのは左前方(西)に見える全山紅葉の戸隠山(九頭龍山)でした。
一不動、高妻山の指導標 正面(北北東)に見える黒姫山 牧場中間のゲート
 直ぐに右折し北北東に進むと正面に黒姫山が見えてきます。この先で左折し再び西北西に進んだらゲートが現れてきました。
九頭龍山 登山道へ入るゲート
 ゲートを越しても未だ牧場の中でした。左(西南西)に九頭龍山、右(西北西)に五地蔵岳が見えるのですが中間(西)の鞍部を目指すようです。このゲートからは牧場を離れ登山道となります。
大洞沢 滑滝
 登り始めて直ぐに大洞沢が出てきて徒渉します。ガイドブックには10回ほど渡り返すと書いてあったのですが実際にはそれ以上でした。やがて一枚岩の滑滝になります。鎖が張ってありステップも刻まれているので問題はありません。
帯岩











 それよりも大変なのは、さらに川床を登った上にある、この帯岩です。
帯岩の鎖場 帯岩の鎖場
 帯岩の左側をすすむのですが、ここもステップが切ってあるので問題なく進めます。その先が問題でした。こういう場所では水平に鎖を張ってあるのが普通なのに1m位の間隔で下に下がっているのです。さらに心配していたとおりに所々が凍っていたので慎重に進みました。
黒姫山の山裾越しに斑尾山、焼額山、岩菅山、苗場山








 帯岩の上からはカラ沢を進むようになります。
 後(東)を振り返ったら絶景でした。黒姫山の山裾越しに斑尾山、その右後ろに鳥甲山、焼額山、岩菅山などが、さらにその左後ろには苗場山も見えます。
氷清水 一不動避難小屋
 さらに一登りすると氷清水を経て一不動避難小屋のある九頭龍山から五地蔵岳に続く尾根の鞍部になります。
東南東に戸隠牧場と飯縄山










 出発点である戸隠牧場の方(東南東)を振り返ると高デッキ山の陰で見えなかった霊仙寺山や飯縄山、その背後には志賀高原の山々が雲海の上に見渡せます。
二釈迦








 稜線を北に進むと道端に二釈迦の石祠が見えて来ます。
登ってきた大洞沢と戸隠牧場











 足下を見ると登ってきた急坂と大洞沢、戸隠牧場が紅葉に包まれて見えます。
北北西に高妻山











 左前方(北北西)に待望の高妻山が見えて来ました。
五地蔵山へ向かう稜線 三文殊
 五地蔵山への道は稜線歩きといっても大きく上り下りを繰り返します。三文殊も通過しました。
西南西に白馬岳











 左(西南西)の樹間に雪を被った白馬岳が見え大感激です。
南東に浅間山、南に八ヶ岳











 右後ろ(南東)には飯縄山の横に浅間山、その右(南)の戸隠山(九頭龍山)の上には八ヶ岳も見えます。
中央アルプス、北アルプスの南側











 南南西には戸隠山(八方睨)の上に中央アルプス、北アルプスの南側も見ることが出来ました。
五地蔵山 五地蔵山の指導標
 五地蔵山に着いたら小生の少し前に出発した単独の方と暗い内に出発した三人のグループの方が休憩を採っていましたので小生も仲間に入り、ここで一休みです。
 五地蔵山の少し先に五地蔵山の指導標が現れてきました。五地蔵山が二つある訳では無いだろうし何かと思って寄り道をしてみました。
北北東に妙高山








 石祠のある五地蔵山は木立があり展望が良くないのですが、こちらは右(東)側が開けており北北東の妙高山から東北東の黒姫山、南東の飯縄山が良く見える絶景地で、こちらを山頂とした方が良いのかもしれません。
六弥勒









 六弥勒です。ここからは左(西北西)に進みます。
上り下りを繰り返す稜線 八観音
 高妻山へ向かう稜線歩きも大きく上り下りを繰り返します。七薬師は見つけ損なったようで八観音通過です。
右(北)側に焼山、影火打、火打山











 右(北)側に焼山、影火打、火打山が見えて来ます。
九勢至











 九勢至まで来ると高妻山は間近に迫って見えます。
笹原の急登 中間点の大岩 南峰が間近
 笹原の最初の頃はさほどでもないのですが段々と傾斜が厳しくなってきます。ジグザグの幅が狭いので直登に近い感じで進みます。こんな大きな岩が現れたらほぼ中間点です。最後の急登を登り切ると南峰と云うのか肩というのか、なだらかな稜線になります。
十阿弥陀 山頂に向かう稜線
 岩のゴロゴロした稜線を北西に進むと十阿弥陀になり、山頂はもう少し先になります。
二等三角点のある山頂






 二等三角点のある山頂は狭い岩場で、先着していた小生よりも若い単独の方、南峰で追いついた百名山の残りがあと数峰という老夫婦、五地蔵山で追いついた4名と小生の都合8名で満席に近い状態です。
鹿島槍ヶ岳、白馬岳、朝日岳など










 少々木立があるのですが360度に視界が開けた絶景地です。
 南西から西かけて見える鹿島槍ヶ岳、白馬岳、朝日岳等々。
北北西に雨飾山







 北北西に見える雨飾山は登った時に曇り空で見ることが出来ず、火打山、妙高山からも雲の間にちょっと見ただけだったので思わずズームで引っ張ってしまい乙妻山の全容がわからなくなってしまいました。
北には天狗原山、金山、焼山、影火打、火打山










 北には乙妻山越しに天狗原山と金山が重なって一つの山に見え、その右に焼山、影火打、火打山と続きます。
北北東に妙高山











 北北東には妙高山。
東北東には黒姫山










 東北東には黒姫山、斑尾山、遙か遠くに苗場山、少し手前に奥志賀の山々、さらに岩菅山などが見えます。
南東に飯縄山










 南東には岩場の十阿弥陀と南峰、後に霊仙寺山と飯縄山、さらにその背後には志賀高原の山々、四阿山、右後に浅間山が。
南には戸隠山(八方睨)、八ヶ岳、南アルプス











 南には戸隠山(八方睨)越しに八ヶ岳、南アルプスが。
南南西には戸隠山(本院岳、西岳)越しに中央アルプス、北アルプスの南側











 さらに南南西には戸隠山(本院岳、西岳)越しに中央アルプスと北アルプスの南側が見えます。
七薬師 正面が六弥勒の峰、右が五地蔵岳
 若い単独の方が一番先に山頂を降りたのですが十阿弥陀の所でラーメンを食べていました。帰り道を尋ねられたので「新道を下ってみたい」と答えたら、同じように考えていたとのことで、お互いに新道で下る約束をし、後続が誰もいないという不安を解消することができました。
 九勢至に下る急坂の途中で山頂に向かう4〜5組のグループに出会っただけで、その後は誰にも会いませんでした。流石に時間のかかる厳しい山だけに遅い時間に登る人はいないようです。
 登りで見つけ損なった七薬師を帰り道で確認することが出来ました。それにしても、ここの上り下りは応えます、帰り道の方が厳しく感じるかも知れません。
六弥勒の横(東)から新道へ








 新道は六弥勒の横(東)に切られており黒姫山を左前方に見ながら下ります。
 新道を選んだ理由は帯岩の危険地帯を一人で下ることを避けたかったからです。
戸隠牧場へ向かう新道 笹の尾根道を東南東へ
 新道は戸隠牧場から直接、五地蔵岳に登れるようにと笹の茂る尾根を切り開いたのだとか、道はしっかりとしているのですが未だ通る人が少ないためかフカフカと柔らかく気持ちが良いのですが笹の切り株が残っているために落ち葉と重なって滑りやすいのが難点で、勾配もきつい所が多いので気を付けて歩く必要があります。
 笹だけではなく、シャクナゲもちらほら見られるし黒姫山、霊仙寺山、飯縄山、牧場と景色も良いので、もっと利用されて良い道だと思います。そのためにも指導標の設置を是非お願いしたいものです。
ブナ、ダケカンバの黄葉 名無しの沢
 中腹からブナやダケカンバの樹林帯になりますが黄葉が綺麗でした。稜線を下りきると名無しの沢を丸太の仮橋で渡ります。
戸隠牧場と霊仙寺山、高デッキ山 五地蔵岳と下ってきた稜線
 名無しの沢を越えたら、その先が戸隠牧場の端でした。ここまで来ると飯縄山は見えなくなり、霊仙寺山と手前の高デッキ山が目立ちます。右手(西北西)に五地蔵岳と下ってきた稜線を振り返って見ました。
中間のゲート 戸隠牧場入口の蕎麦屋と駐車場、正面に高デッキ山
 大洞沢を渡って少し進んだら早朝に通った中間のゲート前に出てきました。ここからは同じ道を少し戻るだけで牧場入口の駐車場となります。

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