みどり画廊 色紙の部      みどり画廊トップへ戻る

「雨ニモマケズ」 宮沢賢治 「静夜思」 李白 一切衆生
新蕎麦や 午後は日照雨の 御岳口 好日や 箸をこぼるる 新大豆 秋の夜や 使ひなれたる 欠け硯
雨後の傘 杖ともならず 鰯雲 一期一会 この語好きなり 秋刀魚食ふ 春寒や まなざし冥き 土偶の目
茸山 夜は水音に 眠りけり 水打って 一日の無居を 治めけり 冥きより 出でて澄みけり 苔清水
花冷や夜道どこかに水の音 人生は束の間の祭りだ ゆっくりでいい ゆっくりがいい
春寒や堂の木魚の深眠り 若菜野に来てオカリナを吹く子かな 風花やふと口ずさむオラトリオ
棟梁が冬瓜ごろり置いてゆく 彼岸花の丈そろひけり一揆村 ローマの秋恋泥棒に合はざりし
シーザーの兵駆け抜けし霧襖 足音のしたしくなりぬ十三夜 老いの日のわれに新し団栗蹴る
日のなかに翠ゆたかや竹の春 身ほとりの悲喜ないまぜに夏果つる さびしき実つけて夏草抜かれけり
満願寺まで放列の春キャベツ 吊橋の揺れに身をおく暮春かな 一山の風ききに入る探梅行
恙なき日は雲とほし啄木忌 遺句集を閉じて夜蝉の窓による 「断腸亭日乗」を閉ず余寒かな

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